5月12日は「安政遠足」侍マラソンでした。
安中市、唯一といっていい全国規模で参加者のあるイベントです。
これまでブログにも何度も書いてきたので、今更、詳細は省きますが、江戸時代に安中藩で「武道の鍛錬のため」と始められた日本初のマラソン大会といわれる「遠足」に因んだマラソン大会です。
毎年5月の第二日曜日に開催され、今年で38回目になります。
出発は安中市の文化センター。
そこから西に向かって旧中仙道を走り、「関所コース」は碓氷の関所(坂本宿)迄の約23キロ、そして「峠コース」は、そこからさらに群馬長野県境の「熊野神社」へ行く約30キロの道のりです。
中山道でも屈指の峠、碓氷峠を越えるのですから、その標高差は1000m以上。
特に「峠コース」は強烈過酷で、碓氷峠を登る最後の7キロの標高差は約800m。しかも旧R18ではなく、旧の中仙道を走らなければならないので、まるで登山路のような無舗装の山道を駆け上がっていくのです。(^^;
ということで、今回始めて、その過酷な峠コースに足を踏み入れてみました。
と言っても、もちろん、当然のごとく走ったわけではありません。(汗)
朝7時50分、スタート10分前に、前日の深酒が祟った眠い眼をこすりながら、交通規制がかかるギリギリのタイミングでポンコツ車ぷ~ちゃんで自宅を出発。
途中コンビニに寄りながらも、既に沿道に集まっている観客、応援の人たちをフロントガラス越しに見ながら先頭ランナー気分で走りました。(汗)
関所コースのゴールである峠の湯の入口を過ぎ、約21キロ地点にあるC9地点(旧18号の9つ目のコーナー)の近くの路肩に車を駐めて、いざ登山開始。(笑)
この時点で9時少し前だったでしょうか。
そこからエッチラオッチラ、道と言えない崖のような獣道を上がっていきました。
ゴールまで8キロの地点ですから、まだ歩き始めてすぐの場所です。
「それにしても、新緑が美しいなぁ…」などと頭上を仰ぎ見ながら、時折、カメラに緑の景色を収めます。
上りはきついですが、空気は爽やかで気持ちがいいです。
まず、すれ違ったのは大会関係者らしき山道整備のオジサンたち。
今年はコース途中にある給水所でもある「弘法の井戸」の水の出とてもが悪いらしく、これから下まで言ってポリタンクで運んでくると言っていました。お疲れ様です。
しかし、これまで枯れた事のない「弘法の井戸」が枯れかけていることを妙に気にしている地元のオジサンたち。ひょっとして浅間が噴火するか大地震でも起きるのではないかとヒソヒソ話をしていました。(汗)
そして、は~は~ぜいぜいと息を切らしながら、30分くらい山を登った頃でしょうか、突然、脇をすり抜けていく疾風が…
先頭ランナーです。
足音もなく一瞬にして抜き去られたのでカメラを構える暇もありませんでした。^^;
なので、後姿のこんな写真しか撮れませんでした。
その場ですぐに腕時計を見てみるとまだ時間は9時半前。
うーん、それにしても速過ぎです。^^;
スタートで10分のハンデもらって、車を使って21キロ地点までやってきたのに、わずか23、4キロの地点であっさり抜かれました。(大汗)(ちなみにこの方、このままぶっちぎりのトップゴールだったそうです。)
忍者の仮装をしていましたが、多分、この方、仮装じゃありません。
江戸時代からやって来た本物の忍者です。きっとそうです。(笑)
しかし、当初の予定では、とにかくランナーがやってくるまで山を上がり、トップランナーがやって来た時点でUターンをして、今度はゆっくり下りながら後続ランナーを待とう(撮ろう)と思っていたのですが、ここで抜かれちゃうとなるとその予定も大幅に狂うこととなりました。
とにかくペースアップ。先を急がねばなりません。
「覗き」から見た坂本宿です。そこだけ木立ちがぽっかりと切れていて、下界を見下ろすことが出来る唯一の場所です。
この場所に三脚を立てたカメラマンが一人いらっしゃいましたが、それ以外、峠コースに入り込んだカメラマンさんは見かけませんでした。
けれど、意外に二番手ランナーはその後、しばらくやって来ませんでした。
そして、15分ほど遅れてやって来たのがこの方です。
その後、数人のランナーに抜かれながら、途中何箇所か設けられた「エイド」と呼ばれる休憩所に辿りつきました。山道に入って、ここが最初のエイドです。
ここにいたスタッフのオジサンに「写真撮るならここがいいよ。急坂の途中なのでVサインなんか出来る人はいないから…」と言われました。
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やってくるランナーたちを見ていると確かに苦しそうです。
悲壮感漂わせながら走って(歩いて)来ます。^^;
しかし、とにかく暗く、それでいながら木々の間から入ってくる強い光がとても難しいのです。
なので、ISOを1600にまで上げてもシャッター速度は遅く、しかも相手はランナー、動体なのでブレブレになってしまいます。^^;
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ということで、ランナーに抜かれながらももう少し上まであがってみることにしました。
救護班のバイクです。
怪我をしたり、体調不良、またリタイアをした時はこのバイクが向います。
ランナーのゼッケンチェックをする場所は数キロごとに何箇所もありました。
実際、万が一、道に迷って山から出てこられなくなれば、命を落す可能性もある場所なのです。5月と言えども朝方は10度を軽く下回るし、熊なども生息しています。
やはり、運営側も安全の確保が最優先なのでしょう。バイクも数台ありました。
ようやく急坂を登り切り、ここからはダラダラとした長い坂道なります。
ということで、そろそろ場所を据えて撮影開始。
頭上を覆う木々が少なく、五月の爽やかな光が降り注ぎます。
ということで、これから後はしばしランナーのみのアルバム系にてお送りします。
本日はここまで。^^;
< Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >