2008-03-12

高尾山・川越へ その1

 「うわっ、こりゃ大変だ…」

 朝、目がさめたら、予想もしていなかった大雪…

 この日(2/24)は、会社の旅行で「高尾山&川越」に行く日でした。
 くりまんじゅうの会社では年に1度、基本的に2月に社員旅行を行っています。
 10年位前までは秋に一泊二日で実施していたのですが、長引く不況のせいもあり、いつの間にか一番安い時期に日帰り旅行となってしまいました。(^^;
 まあ、泊りですと、どうしても主婦のパートさんの多い職場ですので、参加できる人が限られるという理由もあったのですが…

 ちなみに、くりまんじゅうの会社はパートさん全ていれると約40人ほどいるのですが、今回参加出来たのは総勢で15人(+甥)でツアー開催最少人数になってしまいました。(けれど、その為に小型バスでもガラガラで一人で席一列です…)

 いけない人には様々な理由もあったのですが、特に昨年の「内房総の旅」に嫌気をさして、行かない人が続出しました。(笑)(実際、去年の旅行は酷かったです(^^;)

 さて、とにかく雪には驚きでした。まったく予想だにしてませんでした。天気予報すら意識してませんでいた。そもそもこの辺り(安中)で冬型の気圧配置が強まっての雪など、くりまんじゅうも記憶がありません。粉雪が舞う朝方の景色などまさに雪国の様子でした。車が走り出せば、普段は溶ける道路の雪も、気温が寒いのでまったく溶けません。

 予定ではAm7:00出発ですが、皆さん、果たして集合できるのか…それが一番心配でした。(殆どの人は旦那さんやご家族に送って貰いました)

 一人、また一人とやってきて、全員がバスに乗り込んだのが、AM7:05。
 それでもどうにか五分遅れで無事出発することは出来ました。めでたし、めでたし…です。

 ツルッツルのピッカピカ!R18からR17へ入っても道路はまるでスケートリンクのようでした。実際、関越自動車道の藤岡ICまでに「ここでもぶつかってる。」「あっ、ここでも!」と計「7箇所」で事故ってました。(この日は警察大忙しだったでしょう…)

 それでも、さすがに関越道に入ると完全除雪がされてました。ちなみに東北道は「久喜ICから先、雪のため全面通行止め」と出ていたので、そちら方面だったら大変でした。

 雪の為、出かける人が少ないのか、関越道は空いてました。
 最初の休憩は「高坂SA」、ここでくりまんじゅうは朝食を買いました。

 サービスエリアで買うとなると、まるで馬鹿の一つ覚えのように「コロッケ」&「おむすび」です。



 けれど、やっぱり美味しかったです。特にコロッケは「バッチグ~」です。(死語)

 鶴ヶ島JCで圏央道に入れば、あっという間に「あきるのIC」に着きます。圏央道も関越道-中央道が繋がったので大変便利な道になりました。
 一般道に下りて、サマーランドを右手に見ながらトンネルと抜ければ、そこから高尾山までは約20分ほどで到着予定です。
 サービスエリアで朝食を買ったりしながらですが、実際、PM9:00頃には高尾山に着いてました。

 バスからぞろぞろ降りてきます。けれど、風が強くて寒かったです。
 この駐車場で交通安全御祈祷も出来るらしく、既に予約らしき車が並んでました。

 高尾山の山麓には既に何度も来ていますが、実際に山に登るのはくりまんじゅうは初めてでした。

 お土産屋さんを左右に見ながら、石畳に舗装された道を歩いて高尾山のケーブルカー(&ロープウエイ)乗り場へ向かいます。まだ、殆ど観光客らしき人も見かけませんでした。

 ロープウエイの高尾山山麓駅です…

 ガイドさんに「往復ですから無くさないで下さいね。無くした人は自腹ですよ!」と注意を受けながら、小さな切符を渡されました。

 さて、どうしよう。こういうのを無くすのくりまんじゅうは天才的です。(エッヘン)

 「そうだ、ここに入れちゃえ!」とくりまんじゅうがタバコに差し込むと「まだ、残ってるの?少ないと終わって一緒に空箱捨てちゃうよ!」とぶ~こに指導を受けました。(^^; 大丈夫だよ~!

 ケーブルカー、リフトともに往復900円。どちらに乗ってもいいそうです。くりまんじゅうは「リフト」に乗ろうかとも思ったのですが、この日のあまりの強風に腰が引けて、無難にケーブルカーに乗ることにしました。(^^;

 黄色とオレンジの派手なケーブルカーです。けれど、こういう乗り物に乗る不思議なわくわく感は歳をとっても子供と一緒です。

 想像以上に、かなりの急角度で登っていきます。もし、ケーブルが切れたら…と思うと怖いです。(安全装置がついているのは分かっていても…です)
 出発と終点のちょうど中間で上りと下りのケーブルカーがすれ違います。タイミングが合わなければ正面衝突になりますが、これも幾重に安全装置がついているのでしょうね。

 ケーブルカーを降りると高尾山山頂まで何本かの登山ルートがあるらしいですが、くりまんじゅう一行は一番無難に「表参道」コースを進みました。駅から山頂まで約1.2キロほどだそうです。1.2キロなど大した距離ではないように感じますが、それはあくまで平地の話。階段織り交ぜの山坂道の1.2キロはなかなかの距離です。

 景色は実にいいところです。ケーブルカー終点のすぐ近くの展望所から太平洋が見えてました。(写真だと見えにくいですね!)方角的には鎌倉方面でしょうか?

 歩き出してすぐの場所に「サル園・野草園」というのがありました。
 後で聞いた話ですが、一緒に行った人のなかに、「せっかくだから中に入ってみようか!」と思った人がいたのですが、ちょうど中から出てきた人に「やめとき!こんな寒かったらサルなんて外に出てないし、時間と金の無駄だから!」とキッパリ言われたそうです。

 確かにそうかもしれません。営業妨害になるかもしれませんが、実際、見てきた人の意見ですから、まさに真実でしょう。(笑)

 碑参道沿いに大きな碑が立ってました。
 「タコ?の供養?」
 石碑に書かれた赤い文字に???です。

 けれど、ふと隣を見て、「な~るほど!」

 理由はこんなことらしいです。(興味のある方はクリックして拡大して読んでください)

 それにしても恐ろしいほどの風が吹いてました。とにかく北風、強過ぎる寒い日でした。お地蔵さんも可哀想なくらいです。

 しばらくはごく平坦な坂道だったのですが、いきなり目の前に「難敵」現れました。

 「百八の石の階段」だそうです。百八は煩悩の数だそうですが、くりまんじゅうはいい子になりますから、もう少し少なくして欲しいです。(笑)(けれど、そういうことを考えるのがそもそも煩悩か!)

 ともあれ、石板に書かれた通り「なむ、いづなだいごんげん」と念じながら登っていくしかありません。(^^; くりまんじゅうの母親はこの辺りで音を上げ始めました。

 そこをどうにか登り切ると「奉納杉苗**本」と書かれた杉板がずらりと参道沿いに並んでました。

 数えたわけではありませんが、かなりの数です。
 奉納杉苗の最低単位が「**千本」となってますが、多分、千倍書きなんでしょうね。それとも「本」を「円」になおして読むのが正しいのな…う~ん、後者か!

 時折、視界を遮っている高い木々が切れ、その間から街が見えます。これは八王子の街でしょう。

 そしてようやく高尾山薬王院が見えてきました。

 薬王院は真言宗智山派の川崎大師(神奈川県川崎市)と成田山新勝寺(千葉県成田市)とともに関東三大本山のひとつだそうです。寺名は正確には「高尾山薬王院有喜寺」と称するそうですが、その辺のこと、残念ながら、くりまんじゅうもあまり詳しくありません。

 寺門の前に、一本だけ、梅の花が咲いてました。春も近いですね。

 境内にはお札授与は勿論ですが、お食事処やお土産屋さんなども並んでます。
 そして、実はここからが高尾山山頂への実質的な登りになるのです。

 ちなみにこの辺りで四人ほどがリタイアになりました。
 ご年配、足爆弾抱え者、それに便乗組みです。(笑)

 しかし、甥っ子は頑張ります。よいしょ、よいしょ…
 くりまんじゅうも撮影しながら、遅れまいと必死でした。

 まあ仕方がないのでしょうが、こういう場所に「カタカナ」はどうも似合わな気がします。例えば、「矢駆琉斗」とか…
 そんな漢字バージョンも作ったら如何でしょうかとご提案申し上げます。却下されるでしょうけど・・・(笑)

 「おい、少年。明日の世界平和を頼むぞ」(笑)とだけ言っておきます。

 さらに頂上を目指していくと階段を下りてくる仲間の二人と出会いました。

 「早いね。もう、頂上行って来たの?」と尋ねると「お昼の時間に間に合わなくなると悪いから、途中で引き返してきた」とのこと…

 嘘だと思います。(笑)
 だって、またお昼まで1時間半以上あります。ということであらたなる脱落者追加です。

 階段が終わり無舗装路に…

 この先から「もう歩けない」ということで、「おんぶ・抱っこ」になりましたが、良く頑張りました。

 そして、ついに標高599メートル、高尾山頂上です。

 「やっほー!」

 天気も上々、富士山もよく見えています。富士はいつ、どこで見てもいいですよねぇ~

 たかだか600mの山頂、それも殆どケーブルカー利用ですが、それでも気分は爽快です。自分の足で登ると天下を取った気分になります。(それは少し大げさか!)

 山頂に立ったことを証明する記念写真を求められて「パシャリ!」

 山頂には9名(+甥)居ましたので、脱落者は計6名です。(^^; まあ、仕方がありません。
 しばらく景色を堪能して、ついでに水分を補給し、それから下山をすることにしました。行きと帰りの速度は倍くらい違います。思わずスキップしてしまいました。(嘘!)

 途中、こんなワンコと出会いました。(ピンクの手袋、ぶ~こです)

 お昼の時間に間に合わないぞ。急げ急げと階段も駆け下ります。

 行きはまったく気がつきませんでしたが、帰りに偶然発見しました!

 「おぉ!」

 「サブちゃん」、一番最初に奉納してました。そう言えば、北島御殿は八王子ですものね。

 杉苗10万本!!(÷1000だとすると…100本…単純に円だすれば…)
 けれど、天下のサブちゃんです!もう一桁どかんといっちゃって欲しかったです。(なんてことを勝手に言って、すみません。)

 他に誰か知ってる人はいないかなと探してみると、安中の方も奉納されてました。(けれど知ってる人ではありません…)

 この建物は多摩ニュータウンのものでしょうか?

 この写真、方角的には相模原か町田のような気がするのですが、今はこんな高いビルが建ってるんですか?もう20数年前になりますが、くりまんじゅうが町田に住んでいた時には考えられません。

 お昼はPM12:00から。けれど、PM12:00発のケーブルカーに乗って下山になってしました。

 「うわっ!完全に遅刻です!」
 急げ、急げ、ケーブルカー!(…って無理なことはわかってます)

 山頂挫折組みに連絡を取り、先に食べてるように伝えました。既にお店に居るようです。
 ただ、山頂から一緒に下りてきた時には9名居たのに、ケーブルカーから降りたのは7名…
 あれ、二人足りません。他の人に聞いても、分からないと言っていたり、ケーブルカーの山頂駅の手前まで先を歩いていたとかいう話で…???
 仕方なく、携帯に電話したのですが出ないのです。

 一つ前のケーブルカーで行ったのかな。それともリフトで下りたのかな…なら、先についてるはず…
 そんなことを話しながら、お店に向かいましたが、お店にも着いてませんでした。
 「ま、まさか、そ、遭難…」ってことは、考えませんでしたが、それでも気になりぶ~こと二人でお店の前で待ってました。

 結局二人が現れたのは30分くらいしてから…でした。

 理由を聞くとケーブルカーの駅を見落とし、さらにリフトの乗り口も通り過ぎてしまって、徒歩で途中まで下山してしまったそうです。
 そして、狭く荒れた道への急変に「変だ」とようやく気がついて、そのまま歩いて下りようかとも考えたそうですが、どのくらいの距離なのかも分からないので、結局、再度登りなおして、それからリフトに乗って下りてきたそうです。
 まあ、なにはともあれ、行方不明にならなくて良かったです。

 お昼はここ「割烹・琵琶屋」。入り口からしてちょっと小洒落た高級そうなお店でした。

 けど…(^^; いざ部屋に入ってみると、まあ、なんというか…(苦笑)

 頂いたのは「てんぷら定食」。(予め聞いていたメニューと違ってます!)
 雰囲気やお味を含めて…いやはや…なんとも…
 しかし、まあ、そもそも格安ツアーですので不平不満は言いませんです。はい(笑)

 (高尾山・川越へその2「川越編」に続きます・・・)

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