2010-07-20

碓氷峠で人間の証明

 (カーペンターズでブラリ横川からの続きです・・・)

 さて、本日お届けするのは高崎市にお住まいでバーアスリを経営なさってるペンネーム『FUNKY☆DOG』さんからの懐かしのリクエスト曲。


 『ジョー、ジョー、立つんだジョー!』じゃなくて…
 ジョー宍戸でもなくて…
 ジョー中山…も違って^^;、ジョー山中の『人間の証明』です!
 (どうも山中じゃなくて中山ってつい言っちゃうんですよね。昔から…^^;)

 お写真は霧積ではないけれど、その近くの碓氷峠だったのまぁどいいか!って安易でどうもすみません…^^;

 森村誠一の『人間の証明』、中高年の皆さんは読みましたか?(笑)

 勿論、くりまんじゅうも読みました。そして、映画も当然見ました。
 横溝正史の『犬神家の一族』から始まった角川文庫社が発行する小説を原作に映画を製作して大規模な宣伝で映画と書籍の相乗効果を狙う、いわゆる「角川商法」ってやつに完全にどっぷりと乗せられた口です。(汗)

 実際、当時、既に忘れられた推理作家だった横溝正史の小説だって、角川文庫でほぼ全シリーズ読みました。
 この人気は凄かった。
 今は金田一と言ったら『少年』でしょうが(笑)、当時は金田一と言えば三省堂の『明解国語辞典』を編纂した国語学者の『京介』だったのを、一気に「金田一といえば『耕助』」に変えてしまったものです。

 まっ、横溝正史の推理小説に登場する名探偵「金田一耕助」の名はそもそも金田一京助の名前からとったらしいですけれど…

 でも、当時、角川春樹氏って、まだ三十代前半だったろうし、色々と世間をお騒がせする風変わりな人ですが、やはり才能はあったのですね。(ちなみに角川氏、、「私は絶対だ。私は完全だ。私は神なのだ。」と常日頃唱えているそうで、自称、超能力者で未来予知能力を持つらしい。ヒットラーの信奉者でもあるそう。で、結婚歴も5回、当然×5^^;)

 さて、お馴染みの「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷峠から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」は勿論、西條八十の詩。
その英訳が人間の証明の歌詞です。

 Mama,Do you remember the old straw hat you gave to me.
 I lost the hat long ago flew to the foggy canyon.
 Yeah Mama,I wonder what happened to that old straw hat.
 Falling down the mountain side out of my reach like your heart.

 元の詩の『ぼくの帽子』の冒頭をご紹介するとこんな感じ。

 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
 ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、 谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
 母さん、あれは好きな帽子でしたよ。僕はあのときずいぶんくやしかった。
 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

 西条八十。
 「八十」と書いて「やそ」と読みます。
 本名です。ヤッちゃん(笑)

 まっ、そんなことは殆ど大多数の方が知っていらっしゃるでしょうから、ならば、よいしょと、またまたふんわり軽い四方山話を。^^;
 そのお名前の由来は「苦しいことがないようにと、「く」を抜いて「八」と「十」」に命名らしい。昔の人ってこういう命名好きでしたよね。(笑)
 ちなみに祖父は多兄弟の末っ子。なので「もうこれ以上はいらん!」と「トメ吉」^^;

 以前、霧積に訪れた時の記事にも書きましたが、霧積って信越線が碓氷峠を抜けて軽井沢が栄えるまでは明治時代の代表的な避暑地であり別荘地だったらしいです。
 特に文化人に好まれる山奥の温泉避暑地。

 群馬長野の境である碓氷峠の群馬側の中腹なので、今思うと「ここで避暑?」って感じですが、昨日の記事にも書いたように山裾の横川でスケートが出来たのだから、きっと今の軽井沢より涼しかったのかもしれません。

 今では2軒の古い小さな温泉宿があるだけです。でも渋いお宿
 他の温泉宿屋別荘はすべて山津波で壊滅しちゃったらしいです。^^;

 では、一応、人間の証明の方のストーリーの方もと言うと…


 冒頭、展望レストランのある最上階に到着したエレベーター内で、腹部を刺されたまま乗り込んできた黒人青年が死亡します。
 その黒人青年役が主題歌歌っているジョー山中です。
 謎の言葉『ストーハ』を残して…
 ついでに、ホテルニューオオタニもポイントです。(笑)

 で、犯人は『岡田茉莉子』です。(笑)
 けど、役までは言いません。(爆)

 当時、映画を見た感想は『つまらなかった^^;』という記憶が残っています。
 よく憶えていませんが、なんか原作と結末が違っていたような…

 小説の方では「人間の証明」って主題がしっかりとラストに描かれて「あぁ、なるほど、だから人間の証明なのか!」と思わされたものですが、映画の方はというと…その辺がよくわからない結末だった気がします。
 山歩きの好きだった森村誠一氏が若い頃、霧積へ来て深い谷の見える山道の途中で温泉宿で貰った弁当を食べる時、その包み紙に書かれていた西條八十の「帽子」の詩を読んだ時に「人間の証明」のストーリーを着想したと何かに書かれていたのを読んだ記憶があります。(曖昧ですが…^^;)

 あっ、つい昔話が過ぎました。^^;

 で、本日のお写真の方はと言うとこれまでのものは旧信越線の線路を遊歩道化したアプトの道
 碓氷峠鉄道文化村から「世界遺産登録を!」と頑張っている「めがね橋」までの全4.8キロ区間の碓氷湖からめがね橋区間をチャップとお散歩いたしました。
 先日の侍マラソンの関所コースの峠の湯もアプトの道の途中にあります。

 碓氷湖からめがね橋までの一部区間は、旧18号道と並走しているのですが(旧18号は斜面の上)、そちらのロードサイドのお店のワンコがチャップに逢いに坂を下りてやってきました。(後ろのオジサン、赤の他人です^^;)
 鳴き声からするとお店の敷地には3、4匹いるみたいですが、こいつだけ放し飼い。

 チャップは「お前ダレ?オイラと遊ぶ?いいよ、いいよ。遊んじゃうよ!」とハリキリですが、ダメです。圧し掛かり怪我させます。^^;
 なので「ほら、チャップに押し潰されちゃうからお家に帰りな!」というのだけれど、しばらく後を付いてきました。

 けれど、結局、頭上から降り注ぐ「バカヤロ!早く帰って来い!**!」という飼い主らしき方の怒声に仕方なさそうにショボショボと帰っていったワンコなのでありました。(**が名前です。その時は憶えていたのですが、すっかり忘れました。^^;)

 さて、場所は移って鬼押ハイウエイの途中にあるドライブインにある無料ドッグランです。浅間山の裾野。
 碓氷湖から旧R18で碓氷峠を登り、軽井沢の街中を通って白糸ハイウエイ経由でやってきました。
 「ちょっと軽井沢へも寄ってみるか」とぶ~こと話をしたのですが、さすがは夏場の日曜日の旧軽井沢の銀座通り、もの凄い人ごみでした。
 見ただけでそこへ入り込む勇気は失せました。(笑)
 なので、そのままパスして「誰が仲良しワンコはいないかなぁ…」とここへとやって来たのです。

 でも、残念ながらいませんでした。
 チャップ完全貸しきり状態です。
 ぶ~こと端と端に別れて「クッキー!」で釣って走らせます。

 でもすぐに飽きました。
 「そんなに走るならオイラもういい…そのクッキー美味くないし・・・」って(笑)

 その後しばらくお仲間ワンコが現れないか待っていたのですが、やってくるのは小さい小さいワンコばかり。
 ついでにチャップの姿を見ると入口で皆さんUターンしていってしまいました。(汗)

 東京からプジョーに乗っていらしたという犬飼いのオバサマ(笑)
 でも、本日はワンコ抜きで軽井沢へランチを食べにやってきたそうです。優雅です。
 色々とこの辺りの軽井沢情報を教えていただきました。(まあ、こちとら地元なんだけど^^;)

 チャップを見て誉めていただきました。
 「いい首輪してるわね!」って…^^;

 隣のドッグランならぬマンランの方では子供たちが走ってました。(笑)

 ということで、本日はここまで。
 で、明日もまたドッグランネタです。^^;

 < Nikon D700 + AF-S VR Nikkor 70-300mm F4.5-5.6G >

 おまけ(笑)


 『お父さん、怖いよ…なにか来るよ…』
 次の証明シリーズです。^^;
 でもケンさん格好よかったけれど、映画的にはまったく好きじゃありませんでした。^^;

6 件のコメント:

  1. こんにちは。

    またまた僕のリクエストをありがとう御座います。

    映画『人間の証明』僕もエンディングに少しガッカリした記憶が残っています。
    予算の少ない日本映画にありがちな尻窄み的な…
    最初の方でたくさん予算使っちゃって後半足らないから無理やり終わりにした様な…
    釈然としない感じだった様な…
    でもあの頃のジョー山中の唄声は今でも好きです。
    最近はちょっと怪しいロックシンガーな感じですが

    猛烈に暑い日が続いていますチャップ君とのお散歩御自愛下さい。

    では

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  2. 今日は…なんか特別に暑かったような気がしました。
    もう、討ち死に~

    暑くなくても特別に”記憶力”に問題があるワタクシ。
    人間の証明、確か去年あたり読んだ(図書館でなんとなく借りた)ハズですが
    オープニングは覚えていたのに、その先の記憶がプツン…
    あれー、読んだと思うんだけど…(^^ゞ

    ま、こんなもんです。
    横溝正史なんて、大好きで中学~高校の頃に読みあさったのに
    大学入ってから八ツ墓村読み直したら犯人忘れてました。

    何度でも同じ小説が楽しめる、特異な才能の持ち主です。

    …そういうことにしておいて下さい。

    何故かワタクシの頭の中で、まんま~、どぅゆりぃめんばぁ~は
    つのだひろが歌ってます。なんで??
    ああ、怖い。才能が怖い。

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  3. 今晩は~
    梅雨入り前にアプトの道を…と思ったんもですが、
    決行できずじまいでした(^^ゞ
    暑さがおさまったころ再挑戦しようかなぁ~
    なんて思ってますよ
    ホントは、横川から侍マラソンの神社まで往復…
    思ったのですが、子供も一緒となるときついですね(^^ゞ

    ほ~んと、軽井沢に遊びに来る人って、私より確実にお店とか知ってますね

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  4. FUNKY★DOG さん
    おはようございます。
    まだ7時前だというのに、今日もまた日差しがまるでナイフのような危険さを感じさせながら光っています。
    本日もまた馬鹿暑になるんでしょうねぇ~。
    先ほどの天気予報で絵は本日群馬県地方、なんと「38度」でした。
    本日もまた日本一暑い場所、間違いないです

    そうなんですよね。人間の証明って映画の中身よりもテーマソングや海外ロケ、松田優作などの俳優陣の方が話題になりました。
    実は脚本を公募したらしいのですが、応募されてきたものはイマイチなものばかりだったらしいですね。Wikiによると…

    「賞金500万円を掲げて大々的に脚本を公募。プロアマ問わずとの条件で最終選考に残ったのは、脚本家・監督の松山善三、脚本家の山浦弘靖、俳優・プロデューサーの岡田裕介(現東映社長)、プロデューサー・脚本家・推理作家の小林久三とプロばかりであった。応募者の名を伏せて角川プロデューサー、佐藤監督らによる選考会はキネマ旬報に公開されたが、のっけから「ロクなのがない!」「(公募に頼った)考えが甘かった」とボロクソであり、「いちばん修正しやすい」との消極的理由で入選作を決定。フタを開けてみれば、誰にとっても大先輩である松山の脚本だったという気まずい結果となった。なお、角川によれば予算にまで気を配って小さくまとめた悪しきプロ脚本が多かった中、大胆に海外場面を多用した松山脚本が角川映画に相応しいと判断されたとのことである。」

    まっ、こんなところも内容をつまらなくしたのでしょうね。

    本日も頑張って生き抜きましょう。(大汗)

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  5. しまねこさん、おはぁ~^^

    アッついですねぇ~
    昨日辺りの暑さは尋常じゃなかったです。
    でも、本日はさらに暑いらしいので…^^;

    いや、しまねこさん、多方面にただならぬ才能をお持ちとは思ってましたが、そっちの分野もキテますねぇ~!!なんて、経済的。(笑)
    横溝正史…おどろおどろしかったですよね。
    でも、そういわれると犬神家は犯人憶えているけど、八墓村は…忘れました。^^;
    頭に鉢巻、蝋燭立てて、釜持って走ってくるのは…あれ、八墓村でしたっけ?
    まっ、くりまんじゅうもその程度です。(汗)
    ブログの方も改めて2周年おめでとうございます。
    上毛カルタで抽選会!爆笑でした。
    県大会で優勝すれば『全国制覇』の上毛カルタ。今でもしっかり、お持ちでしたか?

    残念ながらくりまんの時代には地区育成会単位ではかルタ大会はなくて、家庭でお行事でしたが、それでもしっかり憶えたものです。
    まっ、しまねこさんと同級生の弟が夏は少年野球、冬は上毛カルタって感じでやっていたので、それで憶えてしまったのかもしれません。
    あちらにコメント書こうかと思ったのですが、大勢の方からのコメントで混み合っているようでこちらで失礼致します。

    つのだ☆ひろって持ち歌ではあまりヒット曲はないですが、歌は上手いので色々な人を歌うので多分どこかで歌っていたのを見たのではないでしょかうか。
    それとも兄貴でもある恐怖新聞の「つのだじろう」とか「八墓村」とか色々な記憶がごっちゃになって、なぜか人間の証明が「つのだひろ」に落ち着いたとか…(ありえんか:笑)

    とにかく素晴らしい能力ですので、その才能をこれからも大切に伸ばしてください。

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  6. グッドモーニングです。ロンパパさん!

    昨日もとてつもなく暑かったですが、本日も暑いですよ~!
    チャップは昨日、一日外においておいたらコゲてました。(笑)

    アプトの道…
    さすがにこれほど暑いと少し危険かもしれませんが、トネンルがたくさんあって、基本的には涼しいですので、お子さん連れ、ワンコ連れでもいいかもしれません。^^
    季節のいい時でしたら、全線歩きもいいですが、夏場なら鉄道文化村からトロッコ列車で峠の湯、そこからは徒歩でめがね橋までが気持ちがいいかも。木陰&トンネルの連続ですし…

    横川から熊野神社往復は…とにかく山ヒル対策だけは万全に…
    でも、正直、この季節はお勧め出来ません。
    道に生えた草がぼうぼうで侍マラソンの時とは一部道の形相が変わってます。
    密林地帯なような場所もありますし…
    アドベンチャー気分は盛り上がりますが、気軽に楽しいハイキングという感じではないです。

    最近の軽井沢…
    しかし、ホント、バカ混みですね。(汗)
    近づくのが恐ろしいくらい。
    この間の日曜日、松井田のから下仁田に抜けようと思い、和美峠に入ったら超ウルトラ大渋滞。
    軽井沢と下仁田の分岐点まで碓氷軽井沢インター付近から軽くを1時間以上掛かりました。
    くりまんじゅうたちはそこから下仁田へ下山しました阿、多分、軽井沢へ出るのにはさらに1時間以上掛かったことでしょう。
    いつでも行ける我々地元民はこの時期は避けた方が無難ですね。^^;

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