10歳になる「彼女」です。
この「まめ」、以前、伯母の家の近くで交通事故に遭いました。
それを偶然見かけた、この夏亡くなった伯父。すぐに駆け寄ってみたそうですが、息もせず、既に心臓も止まっていたそうです。伯父は数十年間、ずっと病院の事務長をしておりましたので、準医療従事者みたいなものでした。
「まめが車に轢かれて死んじゃった…」
自宅に戻ると、伯父は、伯母にはそう告げたそうです。
「えっ、嘘!…そ、それで、まめは…?」(伯母)
「可哀相だけど、**子(孫)たちにまめのそんな姿を見せるのも可哀相そうだから…川原の傍の畑の脇に埋めてきた…」(伯父)
「そうなの…まめ…死んじゃったんだ…」(伯母:涙)
「あとでお線香でも上げてこよう…」(伯父)
「でも、**たち(孫)にはなんて言う?」
「あぁ、それは夜…俺がちゃんと伝えるから…」
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(Ai AF NIKKOR 50mm F1.4) 2008.11.13撮影
その夜のことです。
伯父は隣に住むまめを可愛がっていた孫たちを前になかなかそのことを切り出せないでいたそうです。
そして、夕飯後、意を決し「実はな…まめが車に轢かれて今日、死んじゃったんだ!」と言ったのです。
「えっ…やだ!」(孫:妹)
「おじいちゃん、う、嘘でしょ!」(孫:姉)
「うん、でも、嘘じゃないんだ…可哀相だけど、死んでしまった…」(伯父)
「やだよ。まめが…死んじゃったなんて、ヤダ!絶対にヤダ!」(孫:妹)
「悲しいけど、でもな、生き物は必ずいつか亡くなるんだ…」(伯父)
「う、嘘…」(孫:姉)
「嘘じゃないんだよ。」(伯父)
「嘘だよ。」(孫:姉)
「だから、嘘じゃないんだ!!」(伯父)
「嘘だよ。だっ、だって、まめ、そこにいるもん!」
「えっ?」(伯父)
そう呟いて孫のさした指の先を見てみると、サッシの向こう側で、全身泥まみれになったまめが恨めしそうに「みゃー」と鳴きながら伯父を見ていたそうです。(笑)
後日、伯父は「真面目に幽霊を見たような気がして背筋がぞっとした」と言ってましたが、その泥んこ猫は間違いなく「生まめ」だったそうです。
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(Ai AF NIKKOR 50mm F1.4) 2008.8.15撮影
後日、このお話を聞いて大笑いしてしまいました。
けれど、車に跳ねられて、きっと仮死状態になっていたのでしょうね。
で、気が付いたら土の中…(笑)
伯父は、後でちゃんと埋葬するつもりだったそうで、とりあえず孫たちに隠す為に、浅く埋めていた…らしく、それが、まめの生死を別けたのでしょう。
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(AF Zoom-Nikkor 70-300mm F4-5.6G) 2008.10.15撮影
それから7年、まめは今も元気です。(^^)
私は断固一徹犬派なのですが、家内が猫派。
返信削除ネコなんか嫌い!と言いつつ、既に20年間ネコと暮らしています。
つらつら考えてみますと、うちのクロさんも私も家内に飼われていると言う意味に於いては同じ境遇。
だからクロさんとは少しだけ連帯感があります。
でも私は犬派。
以上!
くりまんじゅう家も先祖代々「犬派」です。
返信削除ぶ~こは昔、猫も飼っていたようですが、やっぱり、どちらかと言えば、「犬派」でしょう。
先ほど、仕事へと出かけていきましたが、帰ってきたら「チョッパーを穴があくほど見る!」と言ってました。
#008のお話です。
わが家は猫派。自分勝手で気ままな生活。飼い主に媚を売らない、猫の神髄。
返信削除ああなりたい。
いま猫のいるところが、いま周辺で一番すごしやすいところですよね、暑ければ涼しいところへ、寒ければ暖かいところへ。
8枚目9枚目は猫の生態すべてうつっています。またボケがいいですね。ふわとろの雰囲気がたまらない。70-300か。
20年わが家にいた猫が老衰でなくなり、また飼うかというと「これから20年生きられたら自分たちの方が早いから」と我が奥さんのコメント、寂しい。
そうですか、kenさんは、猫派ですか。
返信削除>自分勝手で気ままな生活。飼い主に媚を売らない、猫の神髄。
うーん、そう言われて改めて考えるとぶ~こは猫派だったのかもしれない。
というのは、「シロ」はこの性格を持った「犬」だったかもしれないからです。
「シロは深いよね。全然、犬っぽくない。人に絶対媚び売らないし、常に勝手気まま・・・」(ぶ~)
「可愛げがない!」(くり)
「そこがいいんじゃない・・・」
「そうか~?」
こんな会話を年中していた記憶が残っています。
>8枚目9枚目は猫の生態すべてうつっています。またボケがいいですね。70-300か。
8,9枚目は「70-300」でなく「50mmf1.4」でした。f2.0程度の絞りだったような記憶もありますが、定かではありません。(^^)
ちなみにくりまんが一番好きなのもやっぱり「9枚」目。
でも、いいなぁと思う視点は「森永カルダス」のビン入れの方(^^;だから、最初はそっちにピンを合わせようと思ったくらい。
「そうかぁ・・・今でも伯父の家は牛乳の宅配をお願いしていたのかぁ・・・」と妙に感慨深く思ったので・・・
うちは多分、もう20年以上前に止めてしまったように思います。なので、紙パック・・・味気ないです。(^^;