今年の春のDM印刷も残り3000枚になった頃、突然、それは起こりました。
それまで快調に印刷してくれていたキャノンiX5000から吐き出される葉書の文字が、徐々にかすれ出したのです。
一瞬、インクがなくなったかと思いましたが、インク交換はまだ100枚ほど印刷した前に行なったばかり、ならばノズルが目詰まりしたか?と考えながら、「よっしゃ、次の葉書補給のタイミングでクリーニングをしてあげましょう」と思っていたのも束の間、その印字は見る見る間に薄くなり10枚後には判別出来ない文字になってしまいました。
明らかにヘッド自体がイカれた感じです。
そして、その悪い予感は的中で、案の定、クリーニングをしても強力クリーニングしても二度と復帰することはありませんでした。
まぁ、仕方ありません。
このプリンターを買ったのは確か2008年の12月だったと思います。
あれから4年半、実にいい仕事をしてくれました。
その間、印刷したDM(宛名表面印刷)の数は約10万枚以上。
ここ最近はカラーレーザー複合機の導入により使用頻度は少なくなりましたが、それまではA3サイズのカラー印刷物も数え切れない枚数を綺麗に吐き出してくれました。
普通、この量を印刷するとまず最初に給紙ローラーが磨耗してしまうのですが、そんなトラブルもなく過酷な使用に耐えてくれました。
なにより素晴らしかったのが、その激速とも言える高速モードでの印刷スピードでした。
「バシン、シュウン!」と駆動部が壊れちゃうのではないかと思うような激しい音を立てての印刷でしたが、その速度はまさに圧倒的。
葉書の給紙開始から印刷、そして排紙まで約3秒強というツワモノ。春のこの時期には毎年2万枚ほどDMを印刷するのですが、約3日で刷り切りました。
ついでにいうと「BCL-9BK」という他の倍の容量のインクカートリッジが使え(倍の容量なのに値段はほぼ一緒)、さらに高速モードで印刷すると薄く印刷するのでここでも5割増という高い経済性。さらにさらに「BCL-9BK」は互換カートリッジも豊富で純正インクより2割ほど割安なのです。
いや、商業印刷としては速くて安い本当に有り難いプリンタでした。
あっ、以前書いたかもしれませんが、A3プリンタはでかくて場所をとりますが、大量にするならA4プリンタより圧倒的にお得です。
今でもそうなのかは知りませんが、A4プリンタってモノクロモードで印刷をしてもカラーインクをバンバン吐き出します。
ここ20年位のDM印刷経験で言うと、黒インク1、カラーインク5のインク構成だとして、黒を5本使うとカラーインクもそれぞれ1本ずつなくなります。ようするに同じ量だけなくなってしまうのです。
これがA3プリンタだとモノクロモードで印刷するとまったく言っていいほどカラーインクは消費しません。
以前、同じメーカーの同じタイプ(スペックは一緒で単にサイズ違い)のA3プリンタとA4プリンタを持っていたので、実験したこともあるのですが、A4プリンタって意図的にカラーインクを捨てています。
これってメーカーの陰謀かもしれませんね。
A4プリンタはホームユースなので、一度に何千枚単位なんて刷らないだろうからバレない!でも、A3プリンタはビジネスユースなのでバレるとヤバイので、トラップはしかけない。…というような邪推をしたくなります。
結局、壊れてしまったことはどうしようもないので、新しいA3プリンタを買って来ました。エプソンの「PX-1004」というプリンタです。
ビジネスプリンタでなにより「モノクロ高速印刷」が売り!ということで、店員さんに薦められて(というより他に安いA3プリンタがなかったのですが…)購入したのですが、セットアップして少し試し印刷してみましたが、正直言ってiX5000に比べると全然遅いです。さらにインクも倍以上食うし。^^;
まっ、その分、印字品質は高く、動作音もとても滑らかで静かですが、でも求めているのはそこじゃないし…^^;
あぁ、iX5000のようなプリンタ、もうないのかなぁ…
そして、プリンタが壊れるといつもガックシ来るのが在庫のインクカートリッジです。
実は「BCL-9BK」も「BCL-7e」も沢山残っています。
しっかし、新しいプリンタが出るたびにインクも換えるってどういうことなんでしょうね。
まぁ、そういうことなのでしょうけど…^^;
誰か欲しい人いませんか?
さて、残りの印刷始めますか!(汗)
< Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >