2013-06-15

2013 軽井沢オフ No9

 (2013 軽井沢オフ No8からの続きです…)

 この日、この時、雲場池の撮影で一番意識したのは「空気」でした。


 空気を読むのではなく空気を撮る。
 いや、レンズと目的の被写体の間にある「空気」を撮りたいと思いながら、被写体を選び、光を探しました。
 「KY」ならぬ「KT」です。あっ、でも、それじゃあ、「空気撮れない」か!^^:


 言い換えれば、真の被写体は見えない空気であり、写る被写体は背景になると言ってもいいのかもしれません。


 そして、クリアな空気が撮れれば、おのず被写体もクリアに写ると感じました。


 観念的でなかなか言葉で言い表すのは難しいのですが、そんなイメージでファインダーを覗きシャッターを切っていたのは事実です。


 しかし、こういう感覚が持てるのは、やはり潜在ポテンシャルが高い単焦点レンズだからですね。


 「撮る人間を堕落させる」高倍率ですとあれもこれも撮りたいという雑念が生じてしまうし、それ以前に高倍率レンズでそんなもの(空気)が撮れる気もしないので、そういう観念的なことは一切考えられないのです。


 で、その空気が実際に撮れたかどうかは別の話になりますが(汗)、この感覚を持ってファインダーを覗き、シャッターを切るというのはいい勉強になりました。


 これからもそういう感覚を持って撮影しよう!と思ったのであります。


 といいつつ、雲場池を離れた(かとうさんの家でぷ~ちゃんと回収した)後はすぐにいつもの高倍率へレンズ交換しちゃったのですけどね。(汗)


 しかし、新緑の雲場池もいいものですね。


 秋と夏はこれまで何度か訪れいていますが、この季節は初めてでした。


 いつも観光客でいっぱいというイメージがあり、普段はあまり近寄らなかったですが、自宅から一時間も掛からずにやってこられるのだから、今度は早朝にやってくるといたしましょう。


 雲場池の隣りにあるレストランです。
 もちろん、まだ営業はしていません。


 カメラ小僧のおっさん達もそれぞれに雲場池の撮影を楽しんでいるようでした。


 しかし、雲場池の周辺にある別送は桁外れに凄いです。
 敷地も広ければ建物も実に瀟洒です。成金ではない真のお金持ちの持つ別荘と言う感じがします。^^;


 駐車場への帰り道にあった個人の別荘のお庭です。
 芝ではなく苔というのがなんともお洒落ですね。


 ただいま、ある号。いや、代車ある号!(笑)
 誰もいない駐車場で健気に待っていてくれました。


 あっ、そういえば、山下さんがいつの間にかいらっしゃいました。
 「よく雲場池に来ているって分かりましたね。」とお尋ねすると「昨日の話の流れからしてここしかないと思って来てみました!」と仰ってました。さすがです。


 ということで、駐車場でいつものように記念写真をあるさんが撮って下さいました。
 前回ははりー助手が色々と手助けしていましたが、今回はお一人で大丈夫でした。(笑)
リモコンでシャッターが切れずしばし苦しんでいた様子でしたが…

 宿への帰り道、コンビニで朝食の食材を買い8時過ぎに戻りました。

 続く…

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR 50mm F1.4G>

9 件のコメント:

  1. 雲場池の「空気」感、良く表現出来てると思います。
    ・・・弟子の分際でいうセリフじゃないですね。(;`ー´)

    ところで、今回の一連の写真もどうみても、自分の網膜に記憶されている実物以上に美しく描かれてるんですが、これきっとレタッチしてますよね ?
    いくら何でも、自分が撮ったのとあまりにも違いすぎるので・・・
    「当然レタッチしておるよ」との回答を期待しております。( ´ー`)

    それと、Exif が表示出来ない問題は何とかなりませんかねぇ ?
    せっかく同じ被写体を撮ってるので、絶好の勉強のチャンスなんやけどなぁ・・・ぶつぶつ

    返信削除
    返信
    1. あるさん、こんばんは。

      はい、レタッチはしています。
      主にセンサーにこびりついたゴミ取り修正(汗)とレベル調整です。
      彩度を持ち上げているものもありますが、逆に下げているものもあります。
      雲場池の写真は発色が良すぎて押えました。その辺の微妙な調整はそれぞれですね。

      >自分の網膜に記憶されている実物以上に美しく描かれてる
      とのことですが、そもそも写真とはそういうものと認識しています。
      もっと言えば、そもそも肉眼で見えたままを撮って写真にしても、なんの感動も伝わらないと思うのです。

      写真と肉眼ではスケール感がまったく違うと言うことはなによりですが、同時に肉眼で見える世界は、例えば小鳥のさえずりや川のせせらぎ、また頬に当る風、踏みしめる大地の感触など、その時感じた視覚の以外の感覚に寄与することが多く、それを視覚のみの情報で構成する写真にただ写し撮っても、結果、凡庸なものになるだけだと思っています。
      すなわち見えたまんまを撮っただけの写真では、肉眼で見えた世界の半分も見る人に伝わらないのではないでしょうか。

      ならば、どうするか?(笑)
      簡単に言ってしまえば、余分なものを排除し、美しいものだけを切り出し、その美しさを強調し、演出して、肉眼で見た以上に仕上げてあげることではないでしょうか。
      レタッチだけで肉眼以上に美しくはなりません。
      何を、どう撮り、そして、どうに見せるか。
      この3つのプロセスをしっかり考えないとやはり写真はつまらんです。

      Exif…(汗)
      ロゴ入れで消えちゃうんですよね。
      消えないロゴ入れソフト、探してきます。(汗)

      削除
  2. 回答ありがとうございます。
    「見たままを再現しただけの写真に価値はない」というのは何度も学んでいるはずなのに、どうしてもそこから抜け切れなかったんですが、今回のお教えでストンと腑に落ちた気がします。( ゚∀゚)

    大体、1年も前から「そろそろレタッチも覚えろよ」とアドバイスされてたんでしたね。
    このところずっと足踏み状態が続いてたんですが、これで光が見えてきた気がします。
    精進するぞぉ。(;`ー´)

    返信削除
    返信
    1. あるさん、どもです。
      折角なのでもう少し書いてみます。
      例として適切かどうかは定かではありませんが、例えば上から11番目、下から数えると9番目(面倒臭い位置だな^^;)の雲場池の写真。
      少々窮屈にも感じる構図ですが、あえて空はばっさりフレームカットしました。
      実は、あの日、頭上はとても綺麗な青空だったのですが、山際というか林際は雲(靄?)が掛かり白かったのです。
      基本「白い空は絵にならない!」「白い空なら写真は撮るな!」がくりまんじゅうの信条。必然的にこういう構図の写真になるわけです。
      ちなみに露出補正はEV-1.0です。
      池に写った空が真っ白(白とび)にならず、水の青さを深める為の補正値です。
      そして、空を削ったことで、逆に池に写りこむ空の姿を見せることも狙いました。
      欲を言えば、微かに白く波立つ場所に鴨の姿が写っていたらよかったのですが、そいつはタイミングが遅かったです。
      右下少し上あたりにある池に浮かぶゴミなども消してやっても良かったのですが、この写真にそこまでやる必要なしと敢えてそのままです。(汗)

      見せたくないものは失敗を恐れずに大胆にカットする。
      何をどう撮るかのお話です。はい。

      >ある2013年6月18日 3:37
      それにしてもなんという時間にコメントしているのですか?(笑)

      削除
    2. ついでといっては何ですが、レタッチについて少々。^^;

      レタッチは「写真の撮影の一貫」として考えて欲しいです。
      シャッターを押す前に、この写真にはどういうレタッチを施すかを予め考えておく必要があります。
      無論、レタッチを必要としないで期待する結果に写せるものもありますが、所詮、カメラなどまだまだお馬鹿でこちらの期待通りには写し撮ってくれないことの方が多いのです。
      「こう撮っていて、こうレタッチすれば、こういう仕上がりになる!」というのが写真です。
      本来のレタッチ作業とは補正や修正ではなく、写真の「仕上げ」作業なのです。

      削除
    3. センセイ。補足講義ありがとうございます。
      要するに「シャッター押す前にシゴトはすべて終わってるべき」って事ですね。
      以前にも教わった記憶がありますが、これが身につくにはホントに「たくさん撮る」しかないな。(;`ー´)

      >予め考えておく必要があります。
      >本来のレタッチ作業とは補正や修正ではなく、写真の「仕上げ」作業なのです
      すげぇなぁ。またまた目からウロコや。これもくりまん名言集に入れておきますね。( ´ー`)

      削除
    4. あるさん、どもです。

      「後でトリミングやレタッチするからとりあえず撮っておけばいいや!」で撮った写真のレタッチと最終的に仕上げる為のレタッチは同じレタッチ作業でも根源的なものが違うと考えています。
      まっ、しかし、そんなエラソなことを言いつつも、普段はけっこうズボラに撮っているんですけどね。(汗)
      というより、四六時中、そんなことを考えて撮っていたら疲れてしまいます。
      まずはとにかく楽しくシャッターを切る。
      そして、徐々に「楽しく」の中にスキルを含めて色々な要素を増やしていけばいいのではないかと思います。

      削除
    5. 押忍 !! ヽ(゚∀゚)

      削除
    6. ご精進ください。期待しております。^^)v

      削除

Powered By Blogger