2008-05-19

榛名神社その1

 5/11、ぶ~こが午後から仕事だったので、午後3:00頃から榛名神社へ一人で行って来ました。
 当初は新緑を見に榛名湖へ行こうかと思い、カメラ片手に車を走らせたのですが、生憎天気は小雨模様。榛名山はその山腹の途中から霧に隠れていたので、急遽、途中の榛名神社へと目的地を変更したのです。
 勿論、これまでも何度か榛名神社には訪れています。けれど、大抵は初詣…なので季節は冬1月(しかも殆どが夜)でした。5月という季節に「榛名神社」に来るのは群馬に生まれし50年(四捨五入)で初めてです。(^^;

 最近、(「少林山」にしても「妙義山」にしても)ひどく身近で知っていたつもりの場所に、改めて『驚かされている』くりまんじゅうですが、「榛名神社」にもヤラレました。はい、完璧にヤラレました。
 実際、ここも凄い場所でした。

 駐車場に車を停め、参道左右の土産屋や旅館を眺めながら歩きます。(日曜日というのに、殆どの店は閉まってました。天気のせい?午後3時過ぎという時間のせい?う~ん、違うかな・・・)
 そして、まずは「随神門」。

 この門が”こちら”と”あちら”を区切っています。門をくぐると周囲の空気が一変し、まさに神域が感じられます。実際、気温が2、3度ほど下がったように感じるのです。

 「禊橋」を渡ります 。 

 参道に平行して流れている小川のせせらぎに新緑が輝いてます。

 周囲は静寂。苔むした石垣沿いに参道はここから緩やかな上りになります。

 参拝客は殆ど、カップル!一人でいるのはくりまんじゅうだけでした。(^^;

 参道沿いに円満の神さまである布袋様。くりまんじゅうがお風呂に入る時に鏡の中で見かけるお腹に似ています。(苦笑)

 参道沿いの小川のせせらぎ…水の流れる音は何故、こうも心に響くのでしょうか・・・

 そして、山の中から小鳥のさえずりが聞こえるだけの、しんと静まり返った中、所々ある階段を進んでいくと…

 やや段数の多い石段がありました。でも大丈夫、妙義で鍛えた健脚で(笑)、そこをゆっくりと登っていくと…

 「1,2,3」といちいち数えるまでもなく立派な三重塔が建っていました。この塔は神社と寺が混在していた頃の名残だそうです。群馬県内唯一の塔らしいです。同時に霧も出てきました。まだ、2度ほど周囲の温度が下がった気がしました。

 迫り出した岩山を削り貫いて作った本堂へと続く参道。一部、落石防護屋根がついている場所がありました。真っ暗でトンネルのような道です。その先に見えるのが「神橋」です。

 やはり、日本の景色に「赤い橋」って似合います。いや、橋は赤に限るといっていいくらいです。心にビシビシ染み入ります。
 神橋の上から(左手を)見上げると「行者渓」と呼ばれている深い谷の景色が待っていました。まるで”神の住む”場所に立ち入ってしまったような気になります。

 神橋を渡った左側に立つ「弁才天」。

 弁才天は音楽・弁舌・知恵の神さまで、天女の姿で琵琶を持っています。「とりあえず、音楽はいいので、弁舌と知恵をくりまんじゅうにお与え下さい!」と手を合わせ、頭(こうべ)を垂れました。

 霧の中に神秘的に咲くミツバツツジ。

 「どうだ!」と咲き誇っていない慎ましやかな姿がまた心を打つのが不思議です。(まるでSっ子のようです(笑))

 仲の良さそうなアベックでした。(アベックって・・・もはや死語?)

 けれど「榛名神社」でデートだなんて、実に『大人』です。頭が凄くよさそうで、洒落てます。くりまんじゅうも20年前、したかったです。(笑)いやぁ、日本の若者も捨てたものではありません。人間、こうでなければいけません。

 「旱続きで困った時に、この井戸の水を汲んで持ち帰り雨の降る」ことを願うという、一年中水の涸れることがない「万年泉」。 けれど、この日、水は流れてませんでした。(^^;
 きっと、この日が、「一万年に一度の日」だったのでしょう。はい、そうに違いありません。なので、名誉の為にもそんな写真は撮りませんでした。(苦笑)

 その先に階段があります。

 手を洗い、口をすすぎ、身を清める為の御水屋です。勿論、くりまんじゅうも清めました。

 ここから、正面に「瓶子滝」が見えます。霧にけぶって少々見にくいですが…こんな感じに流れています。

 「瓶子(みすず)」とは神に供える神酒を入れる容器。滝の両脇の岩を「瓶子」と呼んでいたことから名づけられたと立て札に案内書きされていました。
 そして、本殿へと続く階段の脇に一際太く立っているのが「矢立杉」です。

 矢立杉は樹齢1000年といわれる杉の巨木。武田信玄が箕輪城攻めの折、戦勝祈願に矢を立てたと伝えられています。しっかし、凄いです。人間の時間単位を越えてます。

 並みの太さじゃありません。御水屋と比べてもらうとより一層その巨大さが分かります。

 そこから、一歩一歩足を進めながら、階段で神幸殿の脇を通り抜けるといよいよ本殿が近くなります。

 見事に切り出されて、狂いなく積まれた石垣が魅力的な模様を見せてくれていました。職人さん、実にいい腕してます。

 本殿へ続く最後の階段の前に「双龍門」があります。

 その左の岩は鉾岩(ほこいわ)・別名ローソク岩とも呼ばれているそうです。
 そして、そこから見える景色はまさに巨木と巨岩に囲まれた世界です。

 幅、2mは越してます。

 どうしてこんな場所に建てたの?と聞きたくなるような場所です。

 屋久杉や大王杉などと数千年の杉もありますが、いったい杉の木というのは何年生きるのでしょうか?と正直、思ってしまいました。

 右手に巨大な杉の木、そして背後に巨岩を背負う本殿の屋根も木々の隙間から見えてます。

 まさに神秘なる空間です。

 だいぶ長くなってしまったので、その2へ続きます…(^^;

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