2008-05-27

貫前神社その1

 群馬県(の西部)にお住まいの方なら、富岡市一ノ宮にある『貫前神社』はご存知でしょう。そう上毛カルタでもお馴染みの「ゆかりは古し貫前神社」です。

 けれど、まるで慣用句のごとく「ゆかりは古し」と言っていますが、実際、どのくらい古いのか、くりまんじゅう、実は知りませんでした。というよりも、意識すらしていませんでした。(^^;

 創建は「安閑元年」…といっても、まず大抵に人はピンとこないでしょうから、西暦で言うと「531年」だそうです。逆算すると、なんと1477年前になります。
 貫前神社の由緒は、鷺宮(安中市)に物部姓磯部氏が、氏神である経津主神を祀り、その鷺宮の南方、「蓬ヶ丘綾女谷」(現在地)に社を定めたいうのがその始まりだそうです。

 貫前神社の境内の敷地は蓬ヶ丘と呼ばれる丘の北側斜面を含めて、およそ2万6千坪だそうです。しかし、そう言われても、広すぎて感覚がわかりません。
 貫前神社は綾女谷と呼ばれる渓間を切り開いて建造され、しかも南向きに建っています。その為、正面参道からは一ノ宮の街中を走る旧道から坂を上がります。

 丘の中腹からは階段になっています。(階段横を車道が走っていますので、車で登っていくことも出来ます)その頂上に大鳥居が見えています。

 登り切って嶺に出ると、総門をくぐり今度は今度は石階段を下って社頭に達する順路になります。「一度上ってからまた下る」という参道は国内でも非常に珍しいそうで、この造りも貫前神社の特徴のひとつだそうです。

 けれど、くりまんじゅうは総門を下らず、境内左にあるスジダイという樹齢推定1000年といわれる巨木の脇を抜けて、

 「二十二末社」の前に出て行きました。

 「二十二末社」とは、県内(群馬)の主要神社の神々22柱を一堂にあつめてお祀りしたものだそうです。

 古い貫前神社の本殿を移築したと伝わっている「末社日枝神社」。そして、その隣にある「伊勢内宮」を見ながら、その裏手に入り、細い山道を下って経蔵址を通り本殿脇に出て行きました。

 通路に沿って、そのまま社殿を廻り、「楼門」に出ます。「楼門」というのは総門から石階段をくだった場所に建つ朱漆塗りの門です。

 外部は華麗な透かし彫りで彩られ、門の中にはこんなのがいたり…

 脇にはこんなのも収められてました。
 ちなみに総門への階段を下から見上げるとこんな感じです。

 勿論、すぐ傍には清め場もあります。

 実は「貫前神社」に来たのには、少し理由もありました。
 以前、英語塾でお世話になった先生が亡くなったということをブログに書きましたが、当時、でくりまんじゅうたちが塾に行くと必ずといっていいほど遊びにやってきた先生のご友人がいらっしゃいました。
 アマチュア無線を教えて貰ったり、一緒にトランプをして遊んだり、バーベキューなどへも行ったりと…実はその方が貫前神社の現在の宮司さんなのです。
 既に30年ほど前の話ですが、先生が亡くなったばかりでもあり、一度、お会いしてご挨拶をしたいと思っていたのです。

 三島宮司です。
 30年ぶりですが、境内を掃除しているお姿を一目見て分かりましたので、不躾にも声を掛けさせていただきました。
 最初は記憶を探るような顔をしていらっしゃいましたが、休憩所で昔話をし始めると「あぁ、憶えてるよ。A野くん、I山くん、O手くん、W津くん、みんな、憶えてる…懐かしいなぁ」と記憶に色彩がつきだしたようなお顔に変わっていかれました。(^^)

 先生とはその後もずっと親交があり、亡くなる5日ほど前にも電話を貰い、国立病院へ会いに行ってきたそうです。
 途中、来客があったりしたにも関わらず、「ごめんね。少し待っててね」と言って下さり、お忙しいところを一時間半ほど思い出話、昔話をさせていただきました。

 その2に続く

1 件のコメント:

  1. 今日、朝の散歩で咲前神社にいってきましたが、その由緒によると、

    当鎮座地は神代、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)が健御名方神(たけみなかたのかみ)を追って、上信国境の荒船山にご出陣の時の行在地であると伝えられている。また、往古、磯部郷(いそべのさと)と呼ばれ、これは物部姓、石上部(いそのかみべ)より起こるとされている。

    そして、安閑天皇元年(西暦534年)に神石「雷斧石(らいふいし)」三体の御出現を仰ぎ、当地に社殿を造営し、物部姓磯部朝臣小倉季氏(よしうじ)参向のもと経津主大神を奉斎した。

     その後、白鳳元年(650年)第十一代小崎邦平、神託により神楽の里逢丘菖蒲谷へ遷座し、貫前神社の鎮座となった。この時、磯部郷前(さき)の宮跡を先の宮と崇め、改めて咲前神社が創建された。

    とあります。貫前神社と咲前神社は関係があったのですね。

    M島さんお元気そうでなりよりです。
    なつかし~い!!

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