2010-09-21

ア~ちゃんとシュ~ちゃんの旅の記録その7(最終編)

 ア~ちゃんとシュ~ちゃんの旅の記録その7(九十九川編2)からの続きです。

 8月13日…8月7日にオリバーシスターズが親元を離れて群馬にやって来て一週間。
 先月の初めより約一ヶ月半に渡り超長期連載となった二人の初めての旅「ア~ちゃんとシュ~ちゃんの旅の記録」も残念ながら今回でついに最終回です。
 この記事を含めて全28回。
 大変長らくお付き合いを下さりまして、有難うございました。m(_ _)m
 また、来年の雛祭りまで引っ張れと言ってくださったyukiさん、ごめんなさい。そういうことで本日で終了です。

 九十九川川水浴をたっぷり楽しんだア~ちゃん&チャップと自宅に戻ると既に誰もいませんでした。
 どうやら皆、迎え盆にお寺さんへ行ったようです。
 まずは全身ずぶ濡れのア~ちゃんを風呂場に連れて行き「はい、シャワー浴びてきて!」
 「は~い!」

 さて、ア~ちゃんがお風呂に入っている間に着替えの準備。
 タンスを覗くと下着はたっぷりありますが(シュ~ちゃんのかア~ちゃんのか分からないけど^^;)、ズボンやシャツはすべてぶ~こが洗濯してしまった様子で二階の物干しにぶら下がってました。^^;
 手にとって見ると今干したばかりな感じな生乾き未満。
 外は曇り空。それでも真夏なのですぐに乾くかとも思いましたが、とりあえず半ズボンだけ取り込んで乾燥機に放り込みました。

 11時半頃、ぶ~ことシュ~ちゃんが帰宅。
 そして、お昼は焼きそばを予定。
 でも、その原因はよく覚えていないのですが、シスターズ、お絵描き最中に姉妹ケンカを始めてしまい、しかもエスカレートして叩き合いの大喧嘩に…(汗)
 結局、ぶ~こに「二人ともやめなさい!」と怒られてシュ~ちゃんがヘソ曲げてそのままソファでフテ寝になりました。(笑)
 ヘソ曲げると眠る…シュ~ちゃんの生活習慣のようです。(でも、目が覚めると機嫌が治っているのがシュ~ちゃんのいいところ!寝ても醒めても怒り持続するぶ~ことかはそうはまったくいきません^^;)

 午後1時半…
 オリバーパパママ、そしてシュンタくん、+オリバーご一行が群馬ご到着。
 シュンタくんがソファで寝ているシュ~ちゃん見つけると「シュ~ちゃん!」と駆け寄り抱きつきます。
 目が覚めたシュ~ちゃん、最初、なぜそこにシュンタくんがいるのか分からないようにポカン?とした顔をしていましたが、すぐに状況を把握したのか「シュンタ~」と言ってカワイイ弟を抱きしめてました。

 オリバーシスターズ、パパママとも一週間ぶりの再会。
 ア~ちゃんはすぐにママの傍に張り付いて早速マシンガンのように様々なことをご報告。
 そして、野尻湖で買ってきたお土産をパパママ、シュンタくんへ渡してました。

 でも、シュ~ちゃんの方はなぜかちょっとパパママへはヨソヨソしい。(寝起きということもあったのですが…)
 しばらくの間、笑顔も見せず黙ってました。照れくさかったのかもしれません。
 そして、黙って一人で二階に行くと暫くしてから降りてきて、何も言わずにママの手を取り台所の影へ連れて行きました。
 ふと見るとシュ~ちゃんがしくしくと泣いてます。
 理由を聞くとパパとママにナウマンゾウ博物館で買ってきたお土産のキーホルダーの一つが見つからないというのです。紙袋はあれど、その中身がない。
 「どこかに落としちゃったのかもしれない…T_T」

 たかがお土産のキーホルダーと思うなかれ。
 ナウマンゾウ博物館で長い時間を掛けてパパママへのお土産をずっと選び探していたシュ~ちゃん。
 ようやく決まって一人でレジへ行き、(その時、持っていたお金が足りなくてくりまんじゅうのところへ来て「お金貸してください」と渡された1000円札をしっかりと握り締め・・・)もう一度レジへ行き一人で会計をして嬉しそうに走ってやってきたシュ~ちゃん。
 そして、「これ、パパとママのお土産なの。失くさないようにくりまんじゅうさん持っていて!」と手渡してきたその一部始終を見ていたくりまんじゅうは居ても立ってもいられません。

 「よし、シュ~ちゃん、探しにいこう!」と小さな手をとり、まずは二階へ上がりました。
 二階の部屋に二人のキャリーケースやバッグは置いてあります。
 まずは、シュ~ちゃんに「もう一つのお土産と中身の無くなった袋はどこに入っていたの?」と訊くと「この中」と小さなバッグを指差しました。
 なのでバッグの中身をすべて出してみましたが、見つかりませんでした。
 しかし、小さな包み袋はそこに残っていたので、中身だけなくなるというのは変です。
 こうなりゃ、ローラー作戦とばかりにキャリーバッグ、紙袋、ついでにア~ちゃんのバッグやキャリーバックもすべてチャック。
 でも、キーホルダーは見つかりません。

 うーん…
 では、ナウマンゾウ博物館の駐車場でくりまんじゅうが返したお土産をすぐにそのままバッグに入れたのかを尋ねると…しばらく帽子の中に入れていたかもしれないとのこと…
 ということはその時に包み紙が破れて飛び出した可能性もあり…
 「よし、じゃあ、シュ~ちゃん、次は車を探しに行こう!」
 車は一泊旅行の後、掃除も何もしていません。
 チャップ用のタオルケットやくりまんじゅうの荷物で溢れ返っています。
 さて、どこから手を付けるかと…まずはやっぱり志賀高原に上がる前、フテ寝してしまったシュ~ちゃんのいた最後尾のラッゲージスペースから…
 すべての荷物を外に出してすべて指差し確認。
 しかし、残念ながら見つかりません。
 続いて後部座席を探索…チャップ用にシートを包んであるタオルケットを引き剥がしシュ~ちゃんと一緒に4つの瞳で探します。

 でも、うーん、残念。

 最後に残ったるは助手席ですが、正直言って期待は持てないところですが(シュ~ちゃん乗っていなかったので…)、こうなりゃとりあえず探し切る意味でもここも念入りに二人で探索。

 けれど、やっぱり見つかりませんでした。
 黙って俯いているシュ~ちゃんに「大丈夫。まだぶ~こさんのバッグも見てないし…探すところは沢山あるよ。絶対に見つかるから…」と言うと「うん!」と言って頷きました。
 それでも結局、お土産のキーホルダーは見つかりませんでしたが、でも、探すだけ探しつくしてシュ~ちゃん的には気分も少し切り替えが付いたようでした。
 そして、一旦、部屋に戻ると、そんなことをまったく知らないぶ~こがくりまんじゅうの着ていた汗まみれのシャツを見て「どうして、そんなビショビショのシャツ着てるの?」と問い質すように言うと「あのね。くりまんじゅうおじさんはシュ~カのお土産、一生懸命探してくれていっぱい汗かいちゃったの!」と言ってくれました。

 (後日談:この日の約10日後、キーホルダーは見つかりました。^^)v後部座席のフロアマットの下の隙間に挟まるようにして入ってました。そして、シュ~ちゃんに無事手渡すことも出来ました。)

 弟思いのシュ~ちゃん、この日は朝から「ねぇ、くりまんじゅうさん、パパとママが来たら榛名湖へ行こう。ねっ、行こう!」とずっと言っていました。
 理由を聞くと「シュンちゃんを榛名湖に連れて行ってあげたいから」とのことでした。
 「でも、パパママが来てからだと遅くなっちゃうな」と伝えると「じゃあ、あの博物館に行こう。シュンちゃん喜ぶと思うから…」
 博物館というのは5月に行った富岡の自然史博物館のことです
 本当に心優しいんです。シュ~ちゃん。

 チャップランドではチャップとオリバーが大運動会。
 シュンタくんとシュ~ちゃんはくりまんじゅうの両親の家に行ったまま、甥っ子とゲーム遊びが忙しくて戻ってきません。
 そして時間は5時頃だったでしょうか…
 この日はオリバーパパが明日から仕事ということもあり、少し早めに帰りたいということでした。
 でも、パパママから発せられた「帰る」という言葉にア~ちゃんの心が揺さぶられたのでしょう。しばらく俯いたまま黙って我慢していたようですが、「どうした?アカリ、泣いているのか?」とパパに言われたら、もうどうにも我慢が出来なくなったように隣に居たパパを両手で激しく叩きながら、後はずっと涙でした。
 小学4年生のア~ちゃん、大人への階段を半歩踏み出した年頃でもあるでしょうね。
 きっと、初めての二人旅が終わり、茨城へ帰るという現実が目の前に迫ったことを知ったのでしょう。

 「じゃあ、そろそろ…」というオリバーパパママに「まぁ、いいじゃないですか。子供たちにも今日は最後に安中園でお肉を食べようと約束もしているので、ちょっと早いですが夕飯を食べてからお帰りになっても…」と言いました。
 パパママは少し迷っていたようですが、結局、皆して安中園へ。(笑)
 そこでパパ、焼肉とともに生ビールを飲んじゃって帰りの運転はママに決定でした。

 先に食べ終わった子供たちが「チャップとオリバーのところへ行って来る!」と安中園を飛び出していきました。
 「気をつけるんだよ~!」

 実はこの後、事件が…^^;
 安中園から家に戻ってくると外の方から「痛いよう!痛いよう!痛いよう!」という大きな泣き声が聞こえてきました。
 なんだ?と思ってサッシを開けて外を見るとシュ~ちゃんが大声で泣いてます。
 傍でママとぶ~こがオロオロと…
 すぐに現場に行って「どうしたの?」と訊くと「どうも蜂に刺されたみたい」とのこと…
 シュ~ちゃんに「どこが痛いの?」と訊くと右足の脹脛、そして左足の太もも裏、さらにお尻を二箇所指差しました。
 見ると赤く腫れてます。
 ア~ちゃんが「パパ呼んでくる!」と駆けて行き、くりまんじゅうはとりあえず両足の傷口を吸い出してからシュ~ちゃんおぶってパパのいる部屋に戻りました。
 パパ、実は救命救急師。その後の対処はバトンタッチ…

 まぁ、腫れ方を見てもスズメ蜂とかではないことは明らかだったので、さほどおおごとになる感じはしていませんでしたが、シュ~ちゃん的には人生で一番痛い出来事だったそうです。

 はじめての二人旅。
 最後の最後でこんな出来事があり、結局、ご帰宅は8時を過ぎてしまいました。

 「じゃあ、そろそろ…本当に色々とお世話になりありがとうございました」
 パパママがそう挨拶をするとア~ちゃんはもう堰を切ったような涙でした。
 家を出て駐車場まで行く間も涙は止まるどころか激しくなるばかりです。
 「オジイチャンオバアチャンにも挨拶してこよう」
 ぶ~ことともにくりまんじゅうの両親の所へ行ってもずっと泣きっぱなし…

 最初は蜂に刺された痛みで泣いていたシュ~ちゃんもア~ちゃんの涙につられるようにその涙の質が変わりました。
 先に車に乗っていたシュ~ちゃんを「蜂に刺されちゃったけど、群馬のこと嫌いにならないでね」と言って強く抱きしめました。
 「うん…」
 「また来てね!」
 「うん…」
 泣き声ながらも強くしっかり頷くシュ~ちゃんの返事を耳にして、涙こらえるのが辛かったです。

 「ア~ちゃんもおいで!」
 泣き通しのア~ちゃんを強く抱きしめます。
 楽しかったなぁ。でも、あっという間だったなぁ。
 二人と過ごした一週間が頭の中を通り過ぎて行きます。
 「群馬はどうだった?」
 「た、たの…しかった…と…っても…」
 「また、またおいでね!」
 「うん、ぜっ…たい、行く…」
 ぶ~こも二人ときつく抱き合い再会を誓い…
 二人は群馬から茨城へと帰って行きました。

 そして、シリーズ最初のここへとつながります。

 「ア~ちゃんとシュ~ちゃんの旅の記録」を長らくご愛読してくださりありがとうございました。
 来年も再来年も二人の旅の記録が残せればいいなっと心から思っています。

 群馬から帰った翌日、地元のお祭りであかりちゃんが書いてくれた短冊です。
 オリバーママさんが送ってくださいました。

 < Nikon D700 + AF-S Nikkor 50mmF1.4G >

6 件のコメント:

  1. お、おわってしまった~(ぐしゅん)
    朝から涙腺が・・。

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  2. そうなんです。終わってしまいました…

    しかし、また始まります。
    祭りでも終わったら…^^;

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  3. くりまんじゅう様
    こんにちわ
    『アーちゃん、シューちゃん・・・』毎回楽しく拝見させていただきました。終了してしまい、とても残念です(;_;)
    お二人の笑顔、無邪気でカワイイ、何とも言えないです(*^_^*)
    帰宅する際の、号泣・・・目頭が熱くなりました
    お二人にとって、今年の夏休みは、ステキな思い出たくさんの忘れられない夏になった事でしょうね(^_^)
    今後も楽しみにしています

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  4. 奇跡のmyuさん、おはようございます。

    喜んでいただけていたならばよかったです。^^
    オリバーシスターズの二人旅、あれからもう一月以上経っているのですが、まだつい最近のことのような感じがします。
    でも、ブログ記事にすると長くなりましたが、二人と過ごした一週間はほんとあっという間でした。

    もちろん、個人差もあるのでしょうが、10歳前後の女の子は自由闊達、無邪気で天真爛漫である意味、一番可愛い年頃なのかもしれませんね。
    もう、目の中に入れても可愛いくらいです。(笑)

    二人にいい思い出が作れたならば嬉しいですね。
    もちろん、これからも新しい思い出つくりが出来ればいいなと思っています。^^

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  5. くりまんじゅうさん☆

    こんばんは~、もうお布団ですよね?(^。^)y

    仕事の合間に、また逃避行です♪(笑)


    うう・・・今頃この記事を見て、泣けました。

    素敵です。私もくりまんじゅう家に泊まりたい。

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  6. Akikoさん。おはようございます。
    古い記事にコメントいただきありがとうございます。
    でも、なんでいきなり?と思ったら、昨日の記事にここのリンク張っていたんですね。忘れてました。^^;
    「もうお布団ですよね?(^。^)y」ってことでタイムスタンプを見てみたら「22:01」
    はい、その時間でしたら完全に「yume-no-nakani」おりました。(笑)
    まだはっきりした日程は決まっていませんが、ハリキリシスターズ、今年も群馬にやってくるんじゃないかと楽しみにしています。
    「私もくりまんじゅう家に泊まりたい。」とのこと。
    たははは、こんなオンボロハウスでよろしければ、いくらでも泊まっていってください。

    さて、ついでと言っては何ですが(汗)、頂いたメールの返信もちょこっと追加で書いちゃいます。^^;

    遅くまでお仕事ご苦労さまです。
    安中園に突っ込んで大破したウノは濃紺でした。短い命で可哀想なことをした車ですが、いい車でした。よく壊れたけれど、この車を知らなかったら多分、307ccとか買うなんてことはなかったでしょうし、今回の故障も激しく許せなかったかと思います。
    ちなみに最初のトラブルは、新車で購入して一週間後に手動サンルーフが閉まらなくなり、運悪く雨降ってきて車内ずぶ濡れになって電気系もおかしくなって入院しました。(汗)

    >ボルボにフィアット見に行ったのですが、相方もイタリアの車は新車じゃないと怖いな~と悩んでいました。でも古い形の方が私も相方も好きで、悩みます。

    イタ車(痛車)なんて、まさしくブログネタ提供してくれる宝箱。(笑)
    でも、プラドはそれこそ鬼のように丈夫な車ですから、そういう選択もありかもしれませんね。
    まっ、これは車に限りませんが、購入までに悩む時間が一番楽しいものだと思いますので、大いに悩んじゃってください。

    安中園に入って常連客の「洗礼」を受けて、初めて本物の安中市民になれます。(笑)
    あのyukiさんだって、まだ最近洗礼を受けたばかりです。^^;

    ちなみにチャップの正式俗名ですが「笑いのとれる犬になってほしい」と願いを込めてつけました。日本名は漢字で書くと「茶夫」ですけどね。^^;

    では、また!^^)v

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