2011-07-26

田植えする男

 ちょうと一ヶ月前の日曜日こと。^^;
 いつものようにチャップと会社近辺
を散歩散歩していたら、田植え作業をしている少々怪しい男を見つけました。(笑)
 ピンク色の綿のシャツを着た短パン姿。
 すかさずカメラに付けていた28-300mmズームレンズをテレ端に廻して覗く。


 うーん、この後姿、見覚えがある。
 脳裏に浮かんだ男と背格好も年恰好もそっくりだ。


 場所はいつものO川精麦の近くのここ辺り!
 なので、思い切って声を掛けてみた。しかも思い切り大声で!^^

 『おーい、全国一億数千万人を敵に回している悲しき東電社員!!!ヤッホー!!!』

 声を発しながら、一瞬、我ながら、無神経で可哀想なことをひょっとして、俺って口にしている?と思いもしましたが、しかし、これが許されちゃうのも「竹馬の友」という深く厚い友情と絆の強み。(笑)
 振り向い某た東電社員、苦笑いを浮かべながら裸足でやってきました。


 ご覧下さい。これが『THE 男の足』ってヤツです。(笑)
 バッチイですが、大地を踏みしめて生きてきた足。
 まぁ、折角なので撮りました。(爆)


 傍らにいたチャップに「ちょっと静かにしとれ!」と告げて、しばし旧友との語らいの時間です。
 しかし、同級生とはいいものです。基本、何を言っても「許される」から!(汗)


 それにしてもオマエ、相変わらず昼間は目つき悪いな。夜はそこそこ可愛いのに・・・
 オマケに目ヤニがついているぞ。(笑)


 あっ、これからの写真は語らい後のものを掲載していきますが、それは別に気にしないで下さい、特にテキストとの関係はございません。(汗)


 さて、今年の正月に新年会で会った以来、顔を合わせていなかったこの現役東電社員である旧友、いつものような元気はなく、さすがに今回の震災ではもの凄いストレス溜め込んでいるご様子でした。

 勿論、山国群馬で勤務しているのですから、原発とはまったく縁も所縁もない水力発電の管理業務の仕事をしているのですが、現在、東京電力社員ということで世間様から物凄い「白い眼」が向けれら手いるそうです。^^;


 どこの誰より率先して節電ということで職場は蒸し風呂サウナ風呂状態。
 勿論、自宅も前年対比25%削減命令、当然、毎月の電気料金票の提出は義務。
 オール電化の家だけに節電が厳しく、待機電源もすべてカットして、日中は動いている電化製品は冷蔵庫のみ。
 給料は2割カット!ボーナスも半額。
 土日休日返上して、炎天下での会社の敷地の草むしり!勿論、ボランティア。
 因縁つけれれるので、作業服着て社外に出てはいけません!
 また酔っぱらいとの無用なトラブルを避けるためにも酒場には近づかず、アルコールは極力呑まないように心掛けましょう。
 何を言われても反論、説明はしないように・・・
 朝の朝礼でのスローガンは「笑顔で黙って耐えましょう!!!!」

 などなど・・・
 言い出せばストレスの元は限がないそうです。(汗)


 勿論、原発事故で生じた様々な被災者のことを思えば、マクロ的にはそれも仕方がないと思う部分もまったくないわけではないですが、でも、それも行き過ぎると「非難や批判」が単なる「イジメや嫌がらせ」になってしまう気もします。
 なんだか親兄弟が犯罪を犯したら、その家族までも犯罪者扱いしているようです。
 なにより群馬で原発被害あってる人、ほとんどいないのに・・・^^;
 「お父さんが東電に勤めている」ことを小さな心で隠して我慢している子供がいると思うと、なんだか悲しくなってきます。


 「原発について、職場に何か情報とか入ってくるのか?」と訊いても「いやっ、まったく何にも入ってこない。テレビや新聞のニュースで見るだけさ」と笑ってました。


 そして、それから小一時間、色々なことを話しましたが、心に一番響いたは彼がポツリと寂しそうに吐いたこんな言葉でした。

 「原発は絶対に安全だってずっと教育されてきた。でも、違ったんだよね。」

 その言葉には、これまで自分の信じていたもの、築き上げて来た大きな価値観が大きな音を立てて壊れたような、そんな音が聞こた気がしました。
 まるで第二次大戦に負けた日本人の言葉のようにも聞こえたものです。


 実は原発については推進派でもなければ、反対派でもなく、あえて言うなら傍観派であるくりまんじゅうですので、正直、難しいことはよく分からないです。
 なの.で、それ以上、あまり深いところには踏み込めませんし、踏み込むつもりもありません。
 「まぁ、いろいろと大変だろうが、頑張ってくれ!」というのが関の山でした。


 しかし、原発問題をブログで語るつもりはありませんが、実に難しい問題です。
 実は昨晩(7/23)、「朝まで生テレビ」で「原発問題」を論じていましたが、それを見ていた個人的な感想とすると推進派も反対派もどちらの意見も一見もっともであり、また、逆にどちらも説得力に欠けるものに感じました。^^;


 一部の原発利権者を除き、原発のない世の中が出来ればいいということは一致していることなのだと思います。そんなの子供でも分かる理屈。
 でも、問題はそこから。
 それを無くした世の中を正確にシミュレーションできない。いや、シュミレーションする人によってまるで違った世の中になる不安と葛藤。


 例えるならば、現代の医学では簡単に直せない慢性病を抱えてしまったようなものかもしれません。
 病気と仲良く付き合いながら注意深く生きていくことを選ぶか、それとも、ひょっとしたら死んでしまうかもしれないけど、ここは思い切った手術を施して病巣を完全に切除してしまうか。

 けれど、人間の病気ならば、罹った人の判断で、またその結果の責任をとるのも己一人で済みますが、1億3千万人の命と生活が掛かっている選択となるとこれはとても難しい問題です。


 それからひとつ単純に思う疑問があります。
 最近、「想定外」を想定しなければいけないという言葉を聞きますが、でも「想定外」を想定するってことは果たして出来るのでしょうか?(汗)
 いやっ、それってパラドックスじゃないのかな?と思うわけです。

 もちろん、極力想定を広げるという意味なのでしょうが、例えば、本当にありえないような想定外はいいのでしょうか?

 例えば…

 もし、宇宙の果てから巨大隕石が原発にピンポイントで落っこちてきたら?
 突如、アメリカ軍が日本を攻めてきたら?
 UFOが来襲して地球に総攻撃を加えてきたら?
 ゴジラが太平洋から上陸してきたら?(笑)

 勿論、絶対にありえんことだと(今は)思うけど、でも、もしも起きたらこれはまさに「想定外」(笑)
 確率はどんなに低くてもそれが0じゃないかぎり、万が一、いや、億が一、兆が一、京が一、いや、垓が一起きたならば、これも同じ論理で思考し、批判するのかそれが分かりません。


 実際、いったいどこら辺りまで想定すればいいのでしょうか?(とここに書いても仕方が無いことは一応わかっているつもりなのですが、なんとなく流れってやつで…^^;)
 実際、費用対効果っていうのが、現実的には一番ネックになるでしょうし、ちょっと前には「1000年に一度の津波に対するスーパー堤防なんかいらない!」と仕分けをして、それに拍手していた人がいたのだから余計に疑問に思うわけです。(汗)


 さらについでに書いちゃうと、テレビや新聞等を見ていても「事故から発した様々な問題を隠していた!」と批判をするけれど、でも、もしそれをあけっ広げに公開した場合の検証をちゃんとしないというのは片手落ちの気がします。
 批判する人は「パニックなど起きない!」と一言で簡単に片付けて、次なる論理を展開をするけれど、くりまんじゅうは「本当かな?」と激しく懐疑的です。
 実際、公開していたら、いわゆる「パニック」が起きてもっとひどい事になっていた可能性もあるんじゃないかと思います。
 勿論、なるかどうかはまったくもって分かりませんが、だからこそ、それもしっかりと検証する必要があるのじゃないかと思うわけです。それをしてからモノは言うべき。
 だって、緊急時の最大の問題点は「パニック」だなんてことは、管理者としてある意味、常識的なことですし。
 しかも、今では批判をしながら、実はパニックを恐れて掴んだ事実の報道をひたすら控えて(隠して)いたのが、批判しているマスコミなのだから、今さら、どんな批判をしてもまったく説得力がないと思います。
 結局、公開していて、もしパニックが起こったら、今度は「緊急時の危機管理が足りない。対処できない状況の場合、情報はキチンと整理してから順序良く発することが絶対的に必要なこと。無意味に情報を垂れ流して、結果、余計な被害を与えた!」と言って批判するのでしょうけれど。これまた、わかりきった話です。(汗)


 まぁ、書くつもりはないと書きつつ、ここまで書いちゃったなら(汗)、ついでに書いちゃいますけど、日本人って人種、諦めが良くて、すぐ忘れます。(爆)
 眼に前に見えている問題には関しては皆して一生懸命取り組むけれど、ちょっとそれが見えなくなっちゃうと「そういや、そういうこともあったけかな!でも、今はまた今!今の問題はこれ!これやらないでなにをやる!」って簡単に別の方向にまた舵を切ってしまう(傾向がある)。

 なんか原発問題もそうなる予感が実は大!(汗)
 じゃあ、どうすりゃいいんだ!?とくりまんじゅうにきかれても、勿論、そんなのワカランです。(汗)
 でも、分からないけど、ここはひとつ真剣に(少し言葉に語弊があるかもしれませんが)「他人事」として考えるってことが大切なのじゃないかと思います。
 いや「他人ごとじゃない!」って考えると冷静さを失っちゃうから。
 つい感情の方が先走ってしまうから・・・


 げっ、ひょっとして、本日、全然、「YUME-NO-NAKEDE」じゃないこと書いちゃった?
 すみません。>全国300人のゆめなか読者(笑)
 まっ、しかし、色々な考え方はあると思いますが、これも真面目に思った「他人ごと」としての意見として!温かく受け止めていただければ幸いです。(汗)

 ということで・・・

 おい、見てるか!某東電社員!(笑)
 近々、いっぱいやろう!
 吐くまで飲んだって、暴れたっていいぞ!(笑)
 そのうちきっといいこともあるさ!なっ!


 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

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