2011-07-24

和室で俯瞰図

 「時間がある時、ちょっと撮っておいてくれ!」
 先日、突然、居間にやってきた父親がそう言った。
 「何を撮るの?」と訊くと「和室の座卓の上にちょっと飾り付けしてみたんだ!」とのこと…
 「わかった。あとで見ておく」


 実はくりまんじゅうの今住む家は、両親の家の裏並びにあった中古物件を17年くらい前に買ったものだが、その一角に小さな一戸建ての和室がある。
 明治の終頃に当時、この辺りの土地を広く持っていた材木屋のご隠居が自分の趣味で建てた隠居部屋だ(ということらしい)。
 築約百年、床の間、脇床付きの八畳間を中心に、三畳間、玄関、トイレが付き東と南側に縁側が敷かれている小さく古い日本家屋だ。
 薙刀が振れるほどの高い天井、黒柿の床柱、黒檀の欄間、細工された雪見障子などは実に風情があるが、ただ、そこで現代生活をするとなるとこれは不便の極みといえる。
 コンセントが一切ないのである。当然、電気製品は一切使えない。
 幸い、天井裏にだけは配線を伸ばして照明器具は取り付けられているが、エアコンはおろか扇風機さえ動かせない。当然、テレビも見られない。
 計画停電どころではない。まさに万年停電の世界なのだ。


 ということで、購入時からこの和室は父親の「趣味の部屋」と相成ったわけです。
 それから怪しい中古ショップ(けして骨董屋ではない^^;)で、実に怪しそうなモノを密かに買ってきては、この部屋に詰め込む、詰め込む。(笑)
 あっ、この間の震災では(購入価格が)一番高かった(と本人が言っていた)『壺』が落ちて割れました。(笑)
 オヤジ、かなり落ち込んでましたが、家族の者は別にまったく関心なし。(汗)


 で、翌日の朝、撮りました。
 暗い室内なので、明るい単焦点(50mmF1.4)でも付けて撮ろうかと思ったのですが、交換レンズは皆、車に積みっぱなしなので、わざわざ取りに行くのも面倒臭い(汗)ので、カメラについていたVR28-300mmで、まぁ、いいか!と・・・
 手ぶれ補正も付いているし・・・^^;














 撮影構図はhiroさんに専門用語を教わった「俯瞰図」(笑)
 http://yume-no-nakade.blogspot.com/2010/12/blog-post_24.html?showComment=1293148450247#c1562393278622594590

 レーザープリンタでA3サイズに印刷してオヤジに渡しました。
 これにてお役御免です。

 < Nikon D700 + AF-S NIKOR VR28-300mmF3.5-5.6G >

2 件のコメント:

  1. こういうオトーサン、いいですねぇ
    趣味も好きです。

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  2. 了解です。
    千絵さんが「好きです!」って言っていたと伝えます。
    あっ、好きなのは「趣味」のほうか!(笑)

    本日も和室からお香の香りともに「ちあきなおみ」が流れ来ています。(笑)
    いったい何をやっていることやら・・・^^;

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