2011-07-07

浅間大滝

 (浅間牧場からの続きです…)

 カポゥばかりの浅間牧場を後にして「さ~てとそろそろ帰るか!」と車を二度上峠方面に向けました。
 峠に向かうには国道146号の北軽井沢交差点から県道54号線へ入るのが王道ですが、あえて別荘地を走る細い無舗装路を行きます。
 なぜかというとすきだから。(汗)


 高い木々に覆われたフラットな高原地の直線路には、その隙間から薄っらと光が差し込み、実に軽井沢らしい風情です。北軽井沢で群馬だけど・・・(汗)


 県道に出たらここ東に進みます。素直に走れば安中まで約1時間です。
 でも、素直にいかない。(笑)
 またまた寄り道、道草喰っちゃいます。^^;


 車を降りてこんな道を徒歩で進みます。
 まったく誰もいません。ついでにそれまで青かった空もいつの間にか灰色な雲に覆われ日差しも隠れてしまいました。


 聞こえる音は川のせせらぎと鳥のさえずり。
 薄暗い雰囲気になんかクマとかでてきちゃいそうな感じがして内心、少々ビビりながらも「おおブレネリ、あなたの、おうちはドコ♪ わたしのおうちはスイッツランドよ♪ きれいな湖水のほとりなのよ♪ ヤッホ ホトゥラララ ・・・!」とか歌いながら前進です。
 もし、人がいたら笑われます。^^;


 しばらく歩くと川辺に出て道はなくなり、代わって川岸には簡易な仮設歩道が掛かっています。


 この橋は袂に「危険なので渡らないでください」と看板が立ててあり、通行禁止でした。(笑)
 まぁ、通って通れなくはないのでしょうが、危険が危ないです。^^;


 「さ~てと」とここでカメラのセッテングを行いました。
 まずはISO感度をディフォルト最低の200のさらに下の拡張100に設定。
 続いてシャッター速度優先モードに合わせてシャッター速度は「1/3秒」に・・・
 付けているレンズ(VR28-300mm)は約4段分の手ぶれ補正機能を持っているので、ざっと見積もっても手ぶれなし1/50秒と同じになる計算。
 シャッター速度はフルサイズ(35mm)換算で焦点距離の長さ以下になると手ぶれが発生しやすくなるというのがセオリーなので、このあたりのシャター速度が手持ち撮影としては限界でしょう。(28mmなら1/30秒、50mmなら1/50秒、300mmなら1/300秒ってこと。APS-Cカメラならその1.5倍)


 で、そんなスローシャッターで撮るとこんな感じで流れる水が糸を引いたようになる。
 これでシャッター速度「1/3秒」焦点距離「56mm」絞り「F11」。露出補正「EV-2.0」


 勿論、三脚使って撮るのが常套手段ですが、三脚は嫌い^^;なのであくまで手持ちにこだわってみる!
 スタンディングの単純手持ち、支えもなにもない状態で撮るにはくりまんじゅうはここ辺りが限界です。
 試しに「1/2」秒にもして撮ってみましたが、明らかにブレが出始めました。^^;


 ちなみに今ではごく当たり前のような水の流れを表現するスローシャッター撮影ですが、モノの本によると美瑛の撮影で有名な「前田真三」氏が最初に見出した撮影方法らしいです。


 「夕暮れの川が暗くてどうにもならないので、ダメで元々と思って長時間露出してみたら考えてもいなかった写真が偶然、撮れていた。絹糸のような水の流れなんてそれまでまったく見たことなかったから、多分、僕が初めて世の中に発表したのじゃないかな」みたいなことをたしか自伝の中で言っていました。記憶が確かならばだけど・・・
 あっ、葉祥明とともにこの人の写真もくりまんじゅうの美意識に影響を与えているかもしれないです。^^;
 例えば、(こういうの)とか、(こういうの)とか、(こういう)の…^^;


 これがズーム焦点距離「85mm」
 限界です。これ以上は手ぶれがすごくなってしまいズームアップ出来ません。^^;
 で、チャカチャカ撮ったら、すぐに普通の設定に戻します。


 あっ、ご紹介が遅れましたが、ここは「浅間大滝」北軽井沢周辺で最大の滝と呼ばれる高原リゾートの涼しげなムード漂う清らかな滝です。
 豊かな自然の中で、豊富に流れ落ちる水。まわりは輝く静寂な緑。マイナスイオンたっぷりのしっとりとした風情が味わえます。


 県道から少し奥に入ったところには駐車場もあり、往復15分程度の徒歩で見事な滝が見られますので、お近くを通ったら是非お立ち寄りを!タダだし・・・^^;


 滝は近くにもう一つあります。
 こちらは浅間大滝の下流5分程の場所にある「魚が登りきれないほど激しい滝」という由来で名がついたという「魚止めの滝」。
 3段落ちの落差がなかなかの迫力でした。


 かなり急なこんな道を下りて来ますので足元気をつけないといけません。
 苔とかで滑りやすいですしね。


 しかし、春や夏もいいですが、やはりベストシーズンは秋でしょうね。
 色鮮やかな紅葉に、黒い岩肌と白い水しぶきとのコントラストがきっと美しいことでしょう。
 ということで、いつかの秋にまたやってきます。^^)v

 続きます・・・

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2 件のコメント:

  1. こんばんわです。

    涼しそうなお写真をありがとう御座います。

    で、一枚目も写真ですが何かしました?w

    なんだか不思議な色合いに感じたもので

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  2. 隊長!こんばんわ!でございます。^^)v

    えっ、1枚目っすか?
    不思議な色合い?
    そう言われてあらためて見なおしてみましたが、これは普通に撮って出しでな~んにもしていません。

    ただ、軽井沢(あっ、ここは北軽だけど^^;)の別荘街の道って、なんちゅうか本中華!いやっ、独特なんですよね。^^;
    木立から光が差し込んで、なんとも言えない雰囲気を醸し出します。

    特に深い意図はないですが、多分、その不思議な色合いに惹かれてシャッター切って、そして、改めて見て、無意識に1枚目にセレクトした。
    ってなことなのかもしれません。(汗)

    ってことで、ご理解いただけば、ありがたく思います。^^

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