腕時計のお話し

　連日更新にて、ブログを５年も続けていると、他の月替りと比べ、暮れから正月への切り替えがとてもつらいです。
　言うまでもなく、理由は単純にネタの範囲が狭くなるから…です。（汗）
　いや、５月に桜が咲いていようとも、９月に海水浴に行こうとも、１２月に紅葉狩りだったりしても、多少の違和感感じつつも「まっ、いいか」で済ませますが、お正月に暮れの季節感満載の記事だけはやっぱり抵抗があるのです。

　というような言い訳をまず書いておき、本日は季節感のない小ネタです。^^;

　実は今から２０年前後前、日本経済がまだバブリーな残り香を漂わせていた頃、腕時計にハマっていたことがあります。
　ロレックス、オメガ、カルティエ、ジラール・ペルゴなどなど、周囲からは「そんなに腕時計あってどうする？」って言われつつも、いわゆるコレクション的に買い漁っていた時期があります。
　そして、そんな腕時計熱は６，７年続いたでしょうか。その間、費やした費用は軽く高級自動車一台以上でしょう。（大汗）

　しかし、くりまんじゅうの場合、熱は下がるのです。しかも、必ず下がるのです。^^;
　そして、ある日ある時、ふとふ気が付きました。その日がやってきたのです。

　「機械式時計ってまったく正確じゃ無いじゃん！」
　「機械式時計ってすっげぇ面倒じゃん！」

　そうなのです。当時、購入していた時計はすべて機械式の自動巻き。
　正確無比なクオーツ時計の性能にはまったくもって敵わないのです。
　もちろん、熱にうなされていた時には「電子に頼らず、職人の技術だけで作り上げられた精緻なるモノ」として、逆にそれを「よし」としていたのですが、熱から冷めると至って常識的な思考をしてしまうものなのです。
　言うまでもありませんが、自動巻きといっても自動で巻かれるわけではありません。
　腕の振り子運動でゼンマイが巻かれます。
　当時、所持していた１０数本中、その日、腕にはめられる腕時計はおのず１本です。
　あとはすべてケースの中で眠っています。仮に毎日順番に交換しても、陽の目にあたるのはよくて半月に一回くらい。
　なので、腕にはめようとした時には、その時計の針は止まっています。
　毎日、時間を合わせるのはとっても面倒です。
　そんな状況が続くと、次第にはめる時計は一、二本に限定されていきます。

　でも、機械式時計って狂うのです。最初は日に一分くらい（ならいいほう）…
　しかも、時が経つうちに、使っていくうちに、どんどんとその狂う幅が大きくなっていくのです。
　なので、数年に一度メンテナンスにださなければなりません。

　が、しかしです。これが高い。実に高いのです。
　すでに時代はバブルが弾けた頃、もはや、たまらんくらいに高いのです。（汗）

　で、気づきました。

　「くだらん！実にくだらん！」

　腕時計熱が完全に冷めた瞬間でした。

　で、ブライトリングB1。現在のくりまんじゅうの腕時計です。
　もう１０年ちょっと使っている自分で買った人生初の「クオーツ時計」です。（笑）
　重くてデカイけれど実に「いい時計」です。
　当時、グランドセイコー（クオーツ）とともに世界ナンバーワンの精度を誇ると言われた腕時計。
　なにはともかく、まったくもって狂わないです。
　もちろん、クオーツなので電池交換が二～三年に一度必要なのですが、そのタイミングで直す程度でOKです。なので、自分で時間を直す必要はありません。
　まっ、電池交換が普通の時計屋さん（とかホームセンター）じゃ出来ないので、それが唯一の難点ですが、まぁ、数年に一度なので許します。^^;

　ちなみに価格は…
　忘れました。オーストラリア・ドルだったし…（笑）

　当時の機械式時計はだいぶ処分しました。
　まっ、処分といってもどこかや誰かに売ったわけではなく、家族や知人に差し上げたのですけどね。
　で、今、残っているのは５本くらい。
　専用ケースでもなく、たた引き出しの中で深い眠りについています。^^;

　＜ Nikon D700 + Tamron SPAF 180mm F3.5 MACRO ＞