2013-01-19

焚き上げ供養の下見

 少林山の達磨寺へ行ってきました。


 と言っても、七草大蔡だるま市で賑わう6日7日ではなく、市の終わった平日です。


 少林山だるま市は、毎年、6日の夜から7日の未明にかけて20万人以上の人が、初春の縁起物を求めて訪れ賑わいますが、くりまんじゅうはもう30年以上訪れていません。^^;


 とにかく寒いし、とにかく混む。などというネガティブな理由もありますが、さらに大きな理由としては、幼少時、だるま市で死体を発見したということもございます。
 詳細を知りたい方はこれを!^^
 http://yume-no-nakade.blogspot.jp/2007/11/blog-post_2679.html


 いや、実際、だるま市にあまりいい思い出がないのです。


 少林山の本堂に行くには長い階段か、坂を上がらなければなりませんが、昭和四十年代の中頃くらいまででしょうか、そのところどころに腕や手足失った軍服の人や白装束の人たちが「ここはお国の何百里♪」と演奏しながら座っていたのです。


 衣服は薄汚れ、包帯はうっすらと血が滲んでいます。参道を行く人達は見ぬ振りをしながら、しかし、時折、チャリーンと笊に小銭が入る音がします。


 大戦で負傷した人たちなのかもしれませんが、さらに演出がほどこされていたのかもしれませんが(汗)、おどろおどろしく幼心にはとにかく怖かったものです。


 というようなお話はとりあえず置いておいて、今回訪問の理由は知り合いのTくんに「少林山でもどんどん焼きを行なう」というお話を聞いたからです。そう、その下調べに様子をちょこっと見てきました。


 だるまのどんどん焼き、正式には「焚き上げ供養」と言うそうで、納められた達磨を一同に集めて本道裏にて燃やします。毎年一月の半ばに行なわれるそうですが、実施日は年により異なり、決まっていないそうです。


 くりまんじゅうが訪れたのが11日の日。
 本堂裏手の駐車場に達磨が山積みされていました。


 ご存知の方も多いでしょうが、達磨の眼は、願いを込めながら向かって右側に入れ、そして願いが叶った時や一年間無事だったら、向かって左に眼を書き入れて、それをお納めるのが慣わしです。


 そして、高崎だるまは、眉は鶴、髭は亀を表し、全国一の生産量を誇っています。
 実はその昔、くりまんじゅう家は「だるま」の商社をしていたことがあります。


 かれこれもう四十年くらい前になるでしょうか。
 屋号は「富士商事」伯父が社長で父親が専務。二人だけの会社でした。(笑)

 しかし、金や銀のだるまを作ったのも達磨の中に鈴を入れたのも実は「富士商事」がオリジナルで最初です。
 少林山など一般客とは商売をせず、顧客は伊香保や草津の旅館やホテル。小さな達磨をお土産品として扱っていたのです。
 あとは企業向けでしょうか。貰ったら一年間は捨てられないという達磨の特性を狙い、企業名を入れて年始の贈呈用粗品。


 商売はとても順調でしたが、逆に売れれば売れるほど手作り達磨が確保できなくなり、結果、顧客に迷惑を掛けはじめ、そして、三菱電機に数十万個のオーダーを頂いた時点で、その限界を完全に知り会社は縮小方向に入ったそうです。
 今でも当時のパンフレットやカタログが残っていますが、とりあえず写真も貼り切りましたのでその話はまたいつか!^^;

 ちなみにこの記事を書いているのは16日。
 そして、今年の「焚き上げ供養」は15日。
 はっと思い出して、「あっ、忘れてたぁ!」とがっぱしでした。^^;

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

2 件のコメント:

  1. オリバーママ2013年1月19日 12:29

    こんにちは。オリバーママです。

    今年の初詣,近くにある八幡様へお参りに行ったとき,あかりさんの希望コースへの合格を願ってだるま買いました^^)v
    これも高崎産なのでしょうか。たしか,露店の幕にそう書いてあったような気がします。

    背中に自分で願い事を書かせ,目も一つだけ塗りました。
    あかりもしゅうかも,だるまを手にするのは初めてで
    「かわいぃ~!」を連発していました。
    私たちが買ったのは手のひらに乗る程度の小さなもの。
    子どもたちのイメージは,“だるま=選挙の当選祝いで目を塗る”シーンのようです。
    いよいよ最後の試験は来週土曜日。
    願いがかなうといいです!

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    1. オリバーママさん、こんばんわ。
      相変わらず、寒いですね。先日の雪はどうでしたか?^^

      上州だるまかどうかは達磨の顔を見れば分かります。
      眉が鶴、髭が亀になっているようでしたらまず上州達磨です。
      しかし、最近は達磨もばかにならない値段なので驚きます。
      今年は、弟とクールマンが達磨市へ行ってきたのですが、「ちょっとしたサイズですぐ数万になる」と言って驚いていました。

      そうですか。来週の土曜と言うことはあと一週間。
      あ~ちゃん、ついに追い込みですね。
      「新春、桜咲く」を願っています。

      あっ、今度、シスターズが群馬に来た時は、この達磨寺と達磨工場へ案内するとお伝えください。
      達磨を作っているところが見られます。^^;

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