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オープンドライブ荒船湖編からの続きです…)
荒船湖を後にして、国道254号線を西へ進みました。
荒船湖から先はまさに峠道、九十九折の山坂道がしばらく続きます。しかし、オープンエアのぷ~ちゃんは矢のように疾走してくれました。
そして、群馬長野の県境に掛かる内山トンネルのちょうど中間地点、そこで予期せぬ事態が発生したのです。
走行中、突然、前輪がピッと一瞬、空回りしたと思った瞬間、ダッシュボードのメッセージパネルに「engin system fault」の文字とビープ音が!(汗)
同時にアクセルを踏んでも車は減速するばかりの状態に陥ったのです。
これまでもトラブル続きのぷ~ちゃん、いつもなにかエラーが発生した時はエンジンを一度切り、再始動すると復帰したので、すぐにそれを行ってみました。
でも、ダメ!まったくダメ!です。
何度、イグニッションキーを捻ってもセルが空回りするだけで、エンジンが再び掛かることはありませんでした。
甘かったです。いくら最近調子が良かったとはいえ、おフランスの虚弱体質であるぷ~ちゃんを信じてしまったのはまさにスィートシンキングでした。
群馬長野の県境をつないでいる内山トンネルはその長さ1254m。古いトンネルなので照明も暗くほぼ暗闇と言っていいほどです。そのほぼど真ん中で片側斜線を封じるようになんとぷ~ちゃんはエンストしてしまったのです。
焦りました。いや、人生最高といっていいくらい焦りましたよ。
とりあえず、ハザードランプをつけてチャップを残し、ぶ~こと共に車から下りました。
しかし、トンネル入り口から後続車がものすごい勢いでやってきます。
「ヤバイ!このままじゃ桜塚やっくんになってしまう!」
そんな思いを抱きながら、ぶ~こと二人、白いマフラーを道路上で振り続けました。
国道254号線は交通量が比較的少ないのですが、逆にその分ストレートなトンネルはかなりの勢いで飛ばしてくるのです。しかも大型トラックが多いのです。後続車両がちょっと余所見でもすれば追突されることは十分に考えられます。
恐怖と戦いながら、しばし交通整理をしていたのですが、このままではラチがあきません。
幸い、トンネル内で携帯が通じたのでとりあえずJAFへ連絡しました。
ただ問題なのはとにかくトンネル内に他の車が入り込むともの凄い音なのです。まったく通話が聞こえません。
何台も車をやり過ごし、ようやく場所を伝えてレッカーを待つことにしました。しかし、県境の山の中なので早くて45分ほど掛かるとのこと…
JAFのおねえさんに「とにかく危ないので至急警察へ連絡してください」と云われ、続いてすぐに110番しました。
しかし、これまた困ったのがエンストしている場所の問題でした。
県境のトンネル内のほぼ真ん中なので現在地が群馬なのか長野なのか分からないのです。ようするに群馬県警が出動するのか長野県警が出動するのか…(汗)
「現在地は群馬ですか?長野ですか?」と訊かれて「そんなの分かりません!」と答えるしかありません。
「どっちでもいいからとにかく早く来てくれ~!」
「危険ですので車外へ出て安全な場所に退避していてください!」
「分かりました!」と返事はしたもののオープン状態のぷ~ちゃんの中にはチャップが「いったい、何が起きてるの?」ってな顔でポツリとたたずんでいます。
かといってチャップを真っ暗な車外に出したらもっと危険ですし、リードで抑えるにしてもぶ~この行動が封じられてしまいます。
それからしばらくの間は人生で最悪の恐ろしい時間を過ごしました。
時間にしてどのくらい経った頃でしょうか、サイレンと共に赤色灯まわして白バイがやってきた時には嬉しかったぁ~!
はしゃぐように「ここで~~す!」と思わず手を振ってしまいました。
白バイはぷ~ちゃんの後ろに停車すると赤色灯のポールを最大限上に引き伸ばしました。
そして「レッカーの手配はお済ですか?時間はどのくらい掛かりますか?」と尋ねられました。
腕時計を見るとJAFに電話をしてから15分ほど経過していました。
「あと30分くらいかと…」
「うーん、30分か…危険ですので車からなるべく離れていてください!」
「はい…」
そして、白バイ隊員の交通整理が始まりました。
実に格好いいお姿です。おまわりさんがこんな頼もしく思えたのは生涯初のことでした。(汗)
その後、パトカーが3台、さらに白バイが1台やってきてトンネルの中はぷ~ちゃんを囲んで赤色灯でお祭り騒ぎのようになってしまいました。^^;
JAFのレッカー車も予定より15分ほど早くやってきてくれました。
そして、ようやくトンネルから脱出。
おまわりさんたちは安全の確認が取れると何事もなかったように立ち去っていきました。ありがとうございました。長野県警の皆さん。(敬礼!)
レッカー車に乗せられたぷ~ちゃんはJAFの佐久ステーションへ。
くりまんじゅうとぶ~こ、そしてチャップもレッカー車の助手席へ乗せてもらいました。
JAF会員の場合、牽引は15キロまで無料です。しかし、佐久ステーションまでは18キロあったので、3キロ分の料金として2100円(1キロ700円)をお支払いしました。
しかし、そこから更に群馬まで牽引してもらうと5万円ほど掛かると言うので、いつもお世話になっている知り合いの自動車屋さんに連絡を取り、群馬から迎えに来てもらうことになりました。
ちなみに後から知った話ですが、最初に自動車保険のロードサービスへ連絡すれば全国どこからでも指定工場へ牽引無料だったのだそうです。(くりまんじゅうの入っている保険の場合。但し、年1回のみ)
レッカー車がやってくる間、とにかくぷ~ちゃんの屋根を閉めようとマニュアルを見ながらJAFの隊員さんと格闘しましたが、結局、閉めることは出来ませんでした。
電動なのにエンジンが掛からないと作動せず、マニュアルには緊急用に手動で閉める手順も書いてあるのですが、マニュアルで図解してある場所に肝心なロック解除のプルレバーが見あたらないのです。^^;
この辺りもさすが「ザ・おふらんす」です。(汗)
結局、約1時間後、代車を乗せたレッカー車が群馬からやってきました。
ぷ~ちゃんはオープンのままレッカー車へ。そして、くりまんじゅうたちはレッカー車に積んで来た代車(マツダファミリア)へ乗り込み群馬へ帰ることになりました。
ちなみにぷ~ちゃんのエンジントラブルは走行中にタイミングベルトが切れたという非常に深刻なものでした。
メーカーで修理すれば100万円コースになってしまいますので、それはありえません。
くりまんじゅうは既に廃車の方向で考えていますが、知り合いの自動車屋さんは、廃車予定の307ccが見つかったら、そこからエンジンごと乗せ換えをすれば安く押さえられると現在(1/12)もまだ自社のガレージに置いていてくれています。しかも、オープンのまま(汗)
しかし、ぷ~ちゃん、やらかしてくれるにも程があります。
そして、この恐怖の一件よりトンネルがトラウマになってしまいました。
トンネルを通るのが怖くて仕方ないのです。
今回、運良く無事脱出できましたが、一歩間違えれば大事故になってしまう可能性もありました。
皆さんもなにとぞお気をつけ下さい。
また、ぷ~ちゃんが臨終された時は改めてご報告いたします。(合掌)
後になってからトンネル内にエンスト中のぷ~ちゃんの写真を撮っておけばよかったかと思いましたが、その時はそんな余裕などまったくなく、写真はJAFの佐久ステーションでのものです。^^;
以上
<Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >