燃えた日

　先日のことです。
　お昼、自宅で「もやし炒め」を作ろうと思い台所に立っていました。

　この日のお昼は肉無しだけどニラ少々入れりぃ～の安上がり「モヤシ炒め」定食。（笑）
　フライパンをまずは強火で熱して、胡麻油を少し入れ、そこに生姜とニンニク、そして桃屋の「食べるラー油」を入れてから、大量のモヤシをちょうど投入した時のことでした。

　食欲を誘うごま油の香りが漂う中、熱々のフライパンにモヤシが炒められる「ジャー」という心地いい音とともに立ち上る白い湯気。
　中華のコックさん気分で右手でフライパンを鼻歌交じりで振りながら、時折、菜箸でかき混ぜて火の通り具合を見ます。
　モヤシは手早く、あまり炒めすぎないのがポイント。
　そして、この後、ニラを投入して軽く火を入れ、最後に味付けをすればＯＫっと思ったそのタイミングの頃合でした。

　鼻腔に感じる妙に違和感のある匂い。

　ふむ？何のニオイだ？これ？

　さっき、大きくフライパンを振った時にモヤシがこぼれてコンロの火に直接触れて燃えているのかと思って、コンロを見てもその様子はなし・・・
　でも、何かが燃えているような臭い。しかし、何が燃えているかは分かりません。
　モヤシの炒め具合はまさに頃合。
　そろそろざく切り状にしておいたニラを投入すべきタイミング。
　でも、その異臭は強くなるばかりです。

　なんだ？どこか燃えているか？
　いったい何が燃えているんだ？
　外で火でも燃しているか？


　そして、いよいよニラを掴んでそれをフライパンに入れようと右手を伸ばした時でした。
　オレンジ色の炎を発見。

　うは～！
　服が燃えてんじゃん！！！！！！！！！！！

　そうなんです。驚いたことに、その時、着ていたジージャンの裾が炎を上げて燃えていじゃあ～りませんか！！！！！！！！

　いやぁ、もう焦ったなんてモノじゃない。
　着ている服が燃えているなんてまさに人生初体験。
　ぎゃぁ～、このまま火達磨になるのか！！！！！！！！ってな驚きと共に恐怖でした。

　こういう時は咄嗟に手が出るもんですね。手のひらで懸命に叩く。ヤケドうんぬんなんて微塵も考えない。まさに本能的な行動。
　でも、手で消そうとしても消えないんですよ。いや、消えないというよりまき散る火の粉に余計にビビる。
　ついでに、人間、こういう時って冷静な思考がまったく出来ないんですね。
　脱げばいいのに「脱ぐ」という発想が出てこない。

　勿論、今になって冷静に考えれば、濡れ雑巾か濡れタオルでも当てたりしてもたぶんＯＫだったでしょう。
　けど、そんな発想まるでなし。

　どうする？どうする？ってただ慌てふためくだけ。
　結局、水道の蛇口を思い切り捻って、上半身体ごとシンクにダイブ。（笑）
　まぁ、なんとも情けない姿。

　ついでにびしょ濡れ！
　燃えていた場所がちょうど右ポケットの位置だったので「あっ、携帯が！」と一瞬、思いましたが、運良くこの日、携帯は左側のポケットの中でセーフでした。

　実際、燃えていたのはこの程度だったのですが、下から上へと立上る炎が凄かったんですよ。

　いつ、どのタイミングで燃え移ったのかまったく分かりませんが、パニックフェイスしちゃいました。^^;
　まっ、消えてしまえばたいして燃えてもいなかったのですが、しっかし途方もなく慌てたことは事実です。
　そんなこんなで、ついでにモヤシはこげちゃいました。


　しかし、帰宅したぶ～こにこの話をすると「焼きグリ」にならなくってよかったねぇ～！と大笑いするじゃ～ありませんか。汗

　じゃあブログネタにもするか！ということで、本日の記事と相成りました。

　ということで、マッチ一本火事の元。

　皆さんもくれぐれもお気をつけください。（ってそんなヤツ、そうそういないか！（笑））

　どうせだから、ついでに言っちゃうとこの記事に為に最初の3枚マクロレンズで撮ったら・・・

　レンズフードの下の方が「フニャ」ってなっちゃいました。（笑）
　フニャって・・・

　＜ Nikon D700 + Tamron SPAF90mm F2.8MACRO ＞