しばらく『何ということもないスナップに終始』する予定でしたが、かつての弟子であった(汗)、あるさんのご希望のお応えして、今日明日は、ちょっと分かりやすいお写真を掲載いたします。(笑)
先日のお写真が「焼肉」なら、本日の写真は「寿司」って感じでしょうか。
もちろん、修行なんて必要のないお皿が回るお手軽な方のお寿司。(笑)
まず最初にご覧頂くのはこのような庭のお写真。
くりまんじゅうの家と両親の家の間の、まぁ中庭のような場所です。
Pオートにして何も考えずに、ただシャッター押してみました。(汗)
さて、これをどう切り出すかが本日の課題。
まずは、1枚目。
今まさに満開な姫リンゴの花です。
秋の小さな林檎の姿も愛らしいですが、この季節の花もまた見事です。
さて、時々、「くりまんじゅうさんのマクロ写真の背景に鮮やかな色が写っていますが、アレはなんなのですか?」というようなお尋ねを受けることがあります。
この写真で言えば、背後のグリーンは姫リンゴの葉っぱ、そして桃色の色彩はツツジです。
くりまんじゅうがマクロで一番機を使うのは光の入り方とその背景です。
この季節、被写体になる花なんてのは何写したってみんな綺麗です。
朝早い時間、WBを太陽光モードにすると黄色味がかかります。
なので、これはWBをマニュアルで適当に弄っています。
その結果、桃色のツツジが紫がかりました。けれど、背景は色を楽しむものと割り切ればこれはこれでいいのです。そうしておきます。^^;
マクロは早朝に限ります。
理由は光が横(斜め)から入ってくるから。
斜光の光はなんでもない景色をドラマチックに演出してくれます。
それを透過光で撮る。自然と色が輝きます。
そういう意味では夕陽もいいのですが、当然、光量がないのでハードルがやたら高くなります。
色温度も難しい。なので安易に朝っぱらマクロに逃げるのです。(汗)
お写真の方はタンポポの綿毛が続きます。
前のお写真は限りなくストレートマクロ。
で、2枚目は手前に葉っぱを入れて緑の前ボケ入れてみました。
WBもこれだけ太陽光モードから変えています。
同じ被写体をイメージを変えて数パターン撮る。
意識したのは綿毛よりも左側の緑、右上のオレンジ、そして右下の枝です。
なので敢えてど真ん中、日の丸構図での展開です。(汗)
逆に色やアクセントを排除してストレートに造形だけで勝負するってのもあると思います。
実際、4枚の中では個人的にはこれが一番好きです。
まぁ、好みですけどね。^^;
風を知る草と書いて『風知草』。
特に目立つ花を咲かせるわけでもないですが、その控えめでありながら風情あるな佇まいが知性を感じさせる植物です。
欲を言えばスローシャッターで風に揺れる姿を撮りたいところですが、この日は全くの無風。で、捻った結果、まぁこんなものになりました。(汗)
これはビオラに限りませんが、光の当った花の暗部と明部はそのコントラストが強烈です。
人間の眼ではそのダイナミックレンジを許容しますが、所詮、おバカなカメラのセンサーじゃムリムリ!ってことです。
そんな時は、露出は明部に合わせて後は黒に沈めちゃいます。
まっ、こりゃちょっと露出アンダーですけど。^^;
しかし、フォト系ブログなんかにブラックバックは多いのは、それが一番見やすくて、見栄えもするってことの証拠。
なので積極的に黒い風呂に沈めます。
それが一番、ヤクザカメラマンには手っ取り早いわけです。
オヌシもワルやなぁ~と言われています。(大汗)
日陰の蘇鉄草の一部だけにスポットが当っていたのですが、これ、とっても露出が難しかったです。(汗)
最初はEV-1.0、それから、EV-1.3、EV-2.0、EV-2.3と4枚撮り直しました。
で、結局EV-2.3です。そのままでは当然、暗部は真っ黒黒助なので、中間調だけ少し持ち上げています。
朝っぱらマクロにはもう一つ理由があります。
それはくりまんじゅうが早起きだから。
ってなことも勿論、あるのですが、決め手は散水ができるからです。
ホースから植物目掛けて気持ちよく水をぶちまけられる。
そう、水は色を強く出し、滴はそれだけでドラマチックな演出になります。
まっ、本当は花や葉っぱに散水するのはよくないのですが、たまにはね。(汗)
かなりダークな感じですが、水滴が光ってくれるお陰でアクセントになっています。
光源ボケがなければ、これは何も考えずにボツです。
というより、そもそも撮らないかもしれません。^^;
ちっと長くなりました。
でも、明日も一応続きます。いらんと言われりゃ、やめるけど・・・(汗)
< Nikon D700 + Tamron SPAF180mm MARO >
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