晩秋の信州 NO.3

（晩秋の信州NO.2からの続きです・・・）

　鬼女伝説の残る鬼無里の集落から白馬に向かって国道406号線を山伝いに登りつめていくとその最頂部に短いトンネルがあります。

　『白沢隧道』です。

　このトンネルはドラマチックです。実にドラマチック！
　距離はさほど長くないのですが､トンネル内がカーブしていて、入口から出口の先は見えません。
　なので、トンネルを出ると、まさにいきなりドカーン！と北アルプスの絶景が視界全てに飛び込んで来るのです。覆い尽くすようと言ってもいいです。

　信州には絶景や､眺望の素晴らしい場所は多々ありますが､これほどドラマチックな展開でその雄大景色を楽しませてくれる場所というのも他にあまり知りません。
　長野､白馬間はオリンピック道路が出来て､そちらを通る方が通行する分には速くて安全であることはいうまでもありませんが、この景色が見たいが為に古く険しいこちらの道を通ることもあるくらいです。

　ということで、白沢隧道、今回もありがとう。
　お前のことが好きだ！（笑）（ちょっとガスってたけど・・・^^;）

　峠を一気に下り込み、白馬村の街場を抜けて、まずは「栂池」へと向いました。
　栂池高原スキー場です。
　このスキー場はゲレンデ途中まで車道が通っていて、雪のない季節は車で行くことが出来ます。

　まっ、別に行ってもそこに何かがあるというわけではないのですが､逆に何もない、人もいないからいいのです。

　あるのは広々とした空間だけ。

　なにより北アルプスの鐘の鳴る丘を歩く。
　ロマンチック。まさに乙女！です。（笑）

　ついでにチャップが何より喜びます。
　三度の飯より散歩が好き！
　いや、チャップは飯の方が好きかもしれませんが・・・とりあえず、自然の中は喜びます。^^;

　しかし、ゲレンデというやつ、スキーをする時に立つとそれほどの広さは感じませんが､雪がないと圧倒的な広さを感じるのが不思議です。
　まぁ、人がまったくいないというのもそう感じさせる一因なのかもしれませんけど・・・

　スキーなどまったくやったことない両親も「それにしても広いんだなぁ・・・」と辺りをキョロキョロしてました。

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　続いて向った先は「白馬コルチナスキー場」
　北欧風の赤い三角屋根の「ホテルグリーンプラザ」がゲレンデ前にどーんと鎮座しています。偉そうです。
　山が雪で白くなるとさらに雰囲気を増すのですが､この時はまだ雪の欠片すらありませんでした。

　しかし、コルチナは白馬エリアでも最北のスキー場なので、その積雪量はエリア随一。きっと今頃（１月）はも2ｍを越えているのだろうと思います。

　国道148号線に戻り､糸魚川を目指しました。

　しかし、相変わらず姫川ののり面工事は凄い規模です。
　よくもまぁ、こんなにも造っちゃったのね！という感じで造られていきます。
　実は北アルプスから流れ来る暴れ川である姫川が、ちょうどここでほぼ直角に蛇行する為に､護岸整備をしているようです。

　ちなみに対岸はこんな感じ。こちら側は自然です。

　望遠レンズで覗くと川で作業している人もいました。
　しかし、こうして見るとちょっと増水すれば人なんてひとたまりもないことが分かりますね。
　気をつけてお仕事してください。＞工事の人

　実際､多くの犠牲者を出している場所でもあるのです。合掌

　ちなみにここが長野県と新潟県の県境でもあったりもします。

　この後､糸魚川のＩＣ近くで恒例の回転寿司を食したのですが､写真等は一切ありません。
　いつもなら、折角、日本海までやって来たのだから「夜の海なんぞも！」という考えが浮かぶのですが､それも無しでした。
　実際､この日は写真を撮ろというモチベーションがなかったです。^^;
　ということで、回転寿司を食べた後は、そのまま素直に糸魚川ＩＣで北陸自動車道に乗り込んで、約２時間で帰宅と相成りました。

　めでたし、めでたし？

　＜ Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G ＞