プチッ！

　ここ最近、くりまんじゅうの使うレンズを考えた時、その大半が「TAMRON AF90mmF/2.8 Di MACRO」と「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」の二つであることにふと気が付いた。

　一本でマクロも中望遠も撮れる90mmが全体の約５割。そして、ぼける明るい50ｍｍが約３割。
　敢えていうなら、「Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」が１割程度で、残り一割が other lenzであろうか…

　別に何の問題もない。何の問題もないのだが、この二つの常用レンズ、「Ｄ40x」（ぶ～こ用）ではオートフォーカス（AF）が効かない。
　ニコンの小さい一眼レフは本体にAFを駆動するモーターを持っていないので、レンズにモーターを内蔵していないものはMFになる。まあ、そういう仕様なのだ。

　本音を言うとお散歩には小さい「D40x」を持っていきたい。
　けれど、実際、AFが効かないレンズなど、くりまんじゅうにとっては壊れているレンズと言ってもいい。MFなんてやってられない。
　D300にもようやく慣れてきたけれど、やっぱりひ弱でか細いくりまんじゅうにはけっこう重い。(^^;

　先日、チャップにD300をヤラれた。
　一瞬は慌てふためいたけど、しかし、意外に冷静でいられる自分がそこにいた。それらのレンズがしばらく使えないかもしれないのにも関わらず…

　そう、実は…
　その前日、ネットで[購入確定]ボタンを「ポチッ」としていたのです。（笑） まるで虫の知らせかのように･･･

　「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED」

　ついでに、これも。

　「AF-S NIKKOR 50mm F1.4G 」

　50ｍｍと60ｍｍという殆ど焦点距離の同じような単焦点レンズ。

　違いは50ｍｍは明るいレンズであり、もう一方の60ｍｍはマクロ（接写）レンズであるということ。ともに純正。超音波モーター内臓なのでD40xでもAFが効く。 タム90とF1.4Dの代わりになるレンズ。

　キタムラから帰ってきてしばらくしたら届いた。

　50ｍｍは「SIGMA 50mm F1.4 EX DC HSM」にするかどうか迷ったのだけれど、本来の主旨（軽い・小さい・お手軽）でニコン純正をセレクト。

　カメラ雑誌とかネットとかで、ともに同じF値、同じ焦点距離の二本を「どっちのレンズショー」みたい感じで比較してますが、どちらも同じような値段なのだから、レンズとしての性能的には「SIGMA」が良いに決まっています。考えるまでのことなく、それは「道理」というものでしょう。
　だって、もし価格も性能も同じならサ－ドパーティの意味ないじゃん。存在の意味がない。
　なにより、そんなことはシグマもニコンも分かってるはず。
　もし、同じ時期（世代）に発売されて、同じ性能で純正の方が安い（もしくは同価）なんてレンズがあったら、教えて欲しいくらいです。
　まっ、シグマ50ｍｍは50ｍｍとして「高級レンズ」的位置づけ、でF1.4Gは「普及レンズ」。でも、前者は下方へ、後者は上方へ味付けをシフトしているので、結果、微妙に重なるのでしょうけど･･･(^^;

　けれど、レンズとしての光学性能以外の部分がくりまんじゅうにとっては問題だった。
　まず「シグマの50ｍｍ」とにかく、デカイんです。当然、重いんです。まあ、40xには不釣合なほど。口径が77ｍｍなんて、保護フィルターだｊけでも結構するだろうし…

　撮った写真はブログに貼り付けるくらいで、大きく印刷することなど、絶対にないって言い切れるので、そもそも画質の「微妙な違い」ってのはあまり重視しないし…だいいち、よく分からない。(^^;

　あと、「シグマ50mm」AFのピントずれが結構あるというお噂も気になった。
　実際、所有している「SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM」もそう。明らかにずれてる。（D300のAF微調整機能で調整してるけど、D40xにはそんな機能ないし…後からメーカーに調整に出すのも面倒だし…）

　とうことで、そんなに深く考えずに「AF-S NIKKOR 50mm F1.4G 」に決定。

　昨日は、夜のアルバイトの子が急に店に来られなくなっちゃったので、急遽、店番として出動になった。
　なので、2つのレンズはお店で箱を開封。(^^;まあ、暇なのでちょうどいいといえば、いい。（オーナーの役得とも言える^^;）

　で、物凄く、適当ですが、２つのレンズのファーストインプレッション。

　まずは、「AF-S NIKKOR 50mm F1.4G 」から。

　正直に言って、20年くらい前の「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」と写り自体はさほど変わらない感じ。^^;
　AFの合焦速度もゆっくり…勿論、F1.4Dのような「ジジジ…」という音はしないけど、速度は同じかやや速いかなという程度。

　ニコンのHPにはこのレンズについて「開放から画面全体にわたり高い描写性能を実現。無限遠から至近距離に至るまでコントラストの高い鮮明な画像が得られます。さらにSWMを搭載し、静粛なAF撮影が可能。…」などと書かれていますが、

　まず、「開放から画面全体にわたり高い描写性能を実現。」については微妙な感じがした。(^^; 当たり前のことだけど、2段くらい絞らないと解像感は出てこない。さすがニューレンズという感慨は抱かない。

　うーん、なんだかいっぱしに分かったようなことを書いてますが、所詮、ど素人の戯言と軽く読み流してくださいね。^^;

　続く「無限遠から至近距離に至るまでコントラストの高い鮮明な画像」ですが、くりまんじゅうは逆な印象を受けた。
　ファインダーを覗いた瞬間に、うーん、妙に白ぽくってコントラストが弱いんじゃないか…と…(^^;　まあ、室内なのでなんとも言えないのですが…

　「さらにSWMを搭載し、静粛なAF撮影が可能」については、前述しましたが、「静粛」とだけで、「敏速」とか「俊敏」とか「軽快」とか「切れ味鋭い 」とかいうような語句を一切使わないのはニコンさんも「分かってらっしゃる」のでしょう。（笑）

　まだ室内で数回シャッターを押しただけですが、もし点数をつけるとすればそうですね「65点」くらいでしょうか･･･もし、D300使用が前提だったら「50点」になるかもしれない。(^^;（1.4Dとの明確な違いが見出せないから･･･）

　続いて、「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED」ですが…

　はい。実はこちらのレンズの余りの出来の良さに、「F1.4G」の評価が辛口になってしまったというのが「本当」のところです。

　正直、「すげぇな、お前、なにもんだよ！」の一言です。（笑）

　「こんなにくっきりシャープに写っちゃうわけ！」（手ぶれしなけりゃ！）の解像感ですし、コントラストも豊かで色のりもよく、非常に鮮明な画質です。ぼけも強烈ではないが、自然で質感があります。

　またAF速度に至っては、「敏速」であり「俊敏」であり「軽快」であり「切れ味鋭く 」というような語句をいくつ並べてもいいくらい。まるで肉眼みたいに一瞬に合焦します。あまり迷わないし。

　実際、タムロンの90ｍｍマクロと比較したら、合焦に関しては、まあ、100倍は感覚的に違います。蒸気機関車とのぞみくらいの差でしょうか。（笑） そもそも比較自体が無意味に思えるほど。

　噂のナノクリコートを意識して、（昼間じゃないので）明るいライトにレンズを向けてもフレアもゴーストもまるででない。F1.4G、軽く出るのに･･･（笑）

　レンズを前にひれ伏してます。

　こちらももし点数をつけるとすれば、「98点」かな。
　あっ、足りない２点は図に乗るといけないから。（笑）

　それから、このレンズ…「MADE IN JAPAN」なんですね。
　「F1.4G」は「CHAINA」、カメラ本体や18-200mmは「THAILAND」ですけど…
　こだわりはないけれど、なんとなく「嬉しい」のは何故でしょう。^^;

　今更言っても仕方がないけど、こちら一本で良かったかな…というのが現時点での本音ですが、まあ、しかたないです。

　というわけで、またレンズが増えてしまったことを記しておきます。(^^;