夢や

　ほぼ毎日（と言ってもいいほどに）、群馬の食べ物屋さんを食べ歩いている、この「ゆめなか」にもちょくちょくコメントを下さるFUNKY★DOGさん。
　「今日はどこで何、喰ってんのかな～！」と毎日、楽しみにブログを拝見しているのですが、実はここ半年あまり、「あっ、ここ、いつか行ってみたい！」とても気になるお店がありました。

　2月6日の日曜日。久しぶりにぶ～こが日曜休み。
　「ねぇ、今日、ピザでも食べ行くかい？」と訊いてみると「えぇ～！いくいく！どこのピザ屋さん！」と目を輝かせました。
　「うん？FUNKY★DOGさんのブログに載っていたお店！」（く）
　「了解！すぐ用意する！ぶひ～！！！！！」（ぶ）

　ということでやってきました。榛東村の山奥にある「夢や」さん。
　なかなか分かりにくい場所にありますが、「だからこそ！」って雰囲気があります。

　玄関を開けると正面に「壽」の文字が！
　椅子が置かれ混雑時の待合場になっている感じです。

　左側の窓際の大鉢にさりげなく南天が植え込まれていたりして、和の雰囲気を感じさせます。
　「うむむ、この店、なんかキテるよ！」と体内にアドレナリンが分泌します。（笑）

　緊張しながら分厚い木製のドアのノブを開けます。

　重量感のある扉を開け、ゆっくりと一歩足を踏み入れたくりまんじゅうたちを待っていたその空間は・・・

　「ぶひぃ～！渋い。」（ぶ）

　はい、ぶ～こが発した言葉のように、（最近、めっきり語彙が不足している）くりまんじゅうとしても、確かに「渋い！」がぱっと脳裏に浮かんだワードでした。
　間接照明をうまく配した暗めな空間に赤い炎が静かにゆれる暖炉。
　店内にはほどよい音量でジャズが流れています。
　しかもまたこの音がまたいいのです。
　ピザ屋なのに「和」の装いでそこの空気を緩やかに包むのは「ジャズ」。
　イタリアンとアメリカンとジャパニーズの融合。
　これをシブイと言わずして何をシブイというのでしょう！！！と断固きっぱり言わずにおれません。（笑）

　ふと見るとガラステーブルの上に浮く照明。
　なかなか幻想的な景色です。

　可愛いおねえさんが「お二人さまですか？」と言って窓際のカウンター席に通してくれました。
　外に面した壁に沿ったカウンター席の前には、横長の窓が大きな面で配されています。
　自然石…じゃなくて、多分コンクリートのテーブルの表面を洗い出しした石版のカウンター。その上に麻の一枚布が敷かれています。
　圧倒的な重厚感のあるテーブルにネイチャーカラーの麻布がぬくもりを与えてくれます。

　目の前にはこんな感じに活け花が活けられ…

　更に足元に視線を落とすとこんな電飾が、これから始まる「ピザ」ランチをじわりと盛り上げてくれます。（汗）

　メニューを持ってきてくれたオネエサン。
　でも、既に一品は決まってました。
　そう。まずは「石釜ローストビーフのサラダ」。これはFUNKY★DOGさんのブログを拝見してから、半年前から決まってました。（笑）

　問題は「ピザ」の方…
　「ねぇ、何ピザにする？」というぶ～こに「好きなやつ頼べば！」というのに「えぇ？なんだかどれも美味しそうで迷うよ～！」といつまで経っても決められません。
　「じゃあ、生ハムとルッコラのピザ」と言うと「わかった！私は何にしようかなかな～！」とぶ～こがのたまうじゃないですか！
　「えっ？」
　FUNKY★DOGさんのブログを見る限りサラダもピザも二人で一人前で十分の分量。
　「ピザも一つ頼めばいいよ」というと激腹へりだったぶ～こはかなり不満そうでしたが、結局、「石釜ローストビーフのサラダ」と「生ハムとルッコラのピザ」を一つずつを頼みました。

　待つこと10分。まずはこいつがお出ましです。

　じゃじゃーん！「石釜ローストビーフのサラダ」
　サラダだけどサラダじゃないです。ガツーン！と肉です。
　レタス（野菜）を食べるというよりローストビーフが主役で野菜を包んで食べる感じです。
　しかも「メチャ！美味い！」
　口に含んだ瞬間、「あぁ、ありがとうFUNKY★DOGさん！」と心から思いました。（笑）

　写真撮っているのにぶ～このホークが伸びてきます。
　でもいいです。むしろ動きがあって歓迎です。
　美味いものを前にして何枚もバシャバシャ写真撮っているヤツなぞ、単なる食べブロオタク。料理に対する冒涜といっても言い。
　出てきたら熱いものは熱いうちに冷たいものは冷たいうちに…とっとと食べてこそ料理なわけです。

　このサラッダ、美味いからもう一枚載せちゃいます。
　あっ、この日、D40Xにレンズは50mmＦ1.4Ｇを付けていたのですが、明らかに失敗でした。
　寄れない。それでいて35mm換算75mmで長すぎです。
　このサラダ、実はかなりのボリュームなのですが、その量感が全然写せません。
　立ち上がって距離をとって写せばいいことは分かってますが、入店した時は誰もいなかった店内ですが、料理が出てきた時には満杯でとてもそんな（写真を撮れる）雰囲気じゃありませんでした。（隣でIXY30Sで初参戦したぶ～こも「なんでいきなり混むのよ！」とぶ～たれていました！^^;）
　サイズが確認したい人はこちらをどうぞ！

　続いてピザです。二人でサラダを取り分けて食べていると実にいいタイミングでやってきました。
　たっぷりとろとろのチーズの上に生ハムが載せられ、その中央にはどっさりとルッコラが！
　サラダと同じように写真は少し小さく見えますが、実際はかなり大きいです。
　実測していませんが、直径30センチ以上はあるかもしれません。

　こういっちゃあ何ですが、先日のピザとは別物です。（汗）
　石釜で焼かれた生地、チーズ、生ハム、そこに乗せられたルッコラが絶妙なハーモニーでマッチします。
　最初はルッコラがもっと青臭いのかとも思っていたのですが、えぐみもなくて実に爽やかでした。もっとのっていてもいいぞ！＞ルッコラくん

　すぐ隣の席で食べていた「ビスマルク」というチーズと生ハムにトロトロ卵がトッピングされているやつも見ただけで旨そうでした。
　もちろんピザは色々な種類があるのですが、「いや、いつの日か全種制覇するぞ！」と心に決めたくりまんじゅうなのでした。

　ということで、ぺろりと完食。ごちそうさまでした！
　はい、心も舌も胃袋も満腹満足でした。

　食後はケーキセットを1つだけ注文いたしました。
　ぶ～こが「かぼちゃのタルト」を食べて、くりまんじゅうがアイスコーヒーを飲む。
　効率的な役割分担。^^;

　でも、写真撮る前に喰っちゃってるし・・・^^;

　しかし、アイスコーヒーがまた美味い。感心するくらい美味かったです。
　かぼちゃのタルトも一口頂きましたが、これも悪くない。いや、悪くないどころかいいです。実にいい。（笑）（まぁ、一口だけというのが余計にそれを感じさせたのかもしれませんが…^^;）

　お店は3分の２がレストランで残りがギャラリーになっています。
　オーナーは陶芸家のようでお店には工房があるようでした。

＊

　店内に奏でられている音響にも並々ならないこだわりが感じられます。
　でかいスタビライザーが置かれた糸巻きターンテーブルからダイアモンドで拾われた音色は真空管アンプで柔らかく増幅され、その先につなげられたオリジナルのスピーカーから美しく奏でられています。

　どこから音がしているのかよく分からない。音の揺りかごに包まれるような感覚です。（って詩人やなぁ＞ワレ^^;）

　オーディオのことなんかまったく分からなくても「なんか凄くいい音」ってことはわかります。

　キャッシャー上の照明も「とりあえず！」。（笑）
　そして、「ご馳走様でした！」とお会計を済ませて満足気分でお店を出ました。
　車にチャップを残しておいていたことも忘れてました。（汗）
　でも、ぶ～こがサラダの「ローストビーフ」を１枚だけお土産に…
　もちろん、ウマー！と瞬喰でした。

　ということで、「さ～て次行くか！」

　＜ Nikon D40x & AF-S Nikkor 50mm F1.4G ＞