http://yume-no-nakade.blogspot.com/2008/01/1.htmlからの続きです。
それでは今シーズン最初の一本を!
この最初の一本目、「滑れるだろうか?」といつも緊張します。 怖いです。ビビリます。
ホテルゲレンデ「ホテルCコース」から、そのまま「女子国体コース」へと滑ります。
ゲレンデ案内には中級コースとありましたが、圧雪された雪面は斜度をあまり感じません。雪は固くなく、ゆるくもない実に良いコンディションでした。
雪良し、天気良し、人少なし、実に気持ちがいいです!
すかさず「もう一本!」といきたいところですが、せっかく「赤倉温泉スキー場」と共通リフト券を購入したのだから、とりあえずスキー場を隈なく滑ってみようと左側の「チェンピオンゲレンデ」に滑り降りていきました。
「ゲッ!」
チャンピオンゲレンデに移動すると突然、左手にこんなゲレンデが現れました。急斜面にコブコブだらけ、「チャンピオンAコース」勿論、上級者コースです。
無理です。無謀です。こんなところ滑ったら死んじゃいます。 間違いなく死んじゃう自信が大ありです。
ということで、見ないふりして逃げるように通り過ぎました。(笑)
チェンピオンゲレンデの途中から林間コースを抜けて、「赤倉温泉」スキー場内へ!そのままエレガントコースを滑り中央ゲレンデへと降りてきました。
赤倉中央トリプルリフトで「ヨーデル」ゲレンデへと上がります。トリプル(3人乗り)なのに何故か2対1になってしまいましたので「はい、チーズ!」
リフトを降りて、そのまま「関見ペア」リフトで更に上に上がってみました。とっても短いリフトでした。
ヨーデルゲレンデはなだらかで幅の広いゲレンデです。甥っ子は直滑降で一気です。
「ヨーデル」ゲレンデから「くまどー」ゲレンデへ滑り抜け、中級コース表示のパノラマコースを滑ります。ホテルゲレンデを離れてから、緩斜面が殆どでしたのでここは楽しいコースでした。急斜面ではありませんが、幅の広い20度弱程度の適度な中斜面が断続的に続きます。
しかし、滑ってる写真を見ると改めて「ヘッタッピ」ですねぇ。
まず、昔の癖で、どうしても足が閉じたがってしまいます。結果、ターンがズレズレになります。写真のような左ターンが滑っていても特にダメに感じます。
右ターンは板がしなる感じでさほど音も立てずに曲がるのですが、左ターンは谷回りから「ガガガガッ!」と雪面を嫌な音を立てて削ります。
くりまんじゅうは子供の頃、交通事故にあっていて足の長さが少し違います。右脚の方が二センチほど長いのです。こういうのもなんらか関係してるのでしょうか?
また、カービングスキーなるものが一般化して、最近では「昔の常識」が「今の非常識」な場合が多いです。いや、根底の理屈は多分普遍なのかもしれませんが、言い回しや表現がまるで違います。
30年以上前、くりまじゅうは「顔と肩は常に下へ向けてろ」「スキーを横にするな」「足は開かない」「身体を廻すな」…なんていう風に教わりました。
また高校時代スキー部だったsnow君ともよく行き、急斜面を前に「こういうところ、どうやって滑るの?」って聞くと、「怖がらないで、とにかくスキーの先を下に向けて降りていくだけ。あと必要なのは根性だけだ!行くぞ!」
「……」
そう言って、くりまんじゅうを取り残し、事実、彼は無謀な速度でコブの急斜面の駆け滑って(落ちて)いたのです。(笑)
先シーズン、生まれて初めてスキースクールなるものにも入校してみました。
くりまんじゅうの滑りを見た先生は、すぐに言いました。
「くりまんじゅうさんは、まるで稲妻みたいな滑りですね。そんなに縦に落ちていってターンでフルエッジングをしていたら急斜面はきついでしょう」
まったくその通りです。若いときならいざ知らず、今となってはちょっと斜面がきつくなるとそのスピードに身体が対応出来ずにすぐに破綻、そして大暴走になってしまうのです。
「もっと足を開いて、これ以上無理と言うくらいに開いても、実際は全然、開いていませんよ。それから、ターンは丸く、スキーを横に横に…スキーを真横に向けて滑るくらいのイメージでもくりまんじゅうさんはいいですから…」
入校中、ただそれだけを言われ続けました。
けれど、一度身体に染み付いてしまった癖は抜けません。そして、やっぱりすぐに忘れてしまうのです。実際、この日はまったく忘れてました。
精進せねば!
クマドー第三クワッドに乗り、再びクマドーゲレンデの上部へ上がりました。ここを左手に降りて、そのまま「銀嶺」ゲレンデへ下りていけば、「赤倉温泉」スキー場の端になります。
銀嶺ゲレンデはまったく人がいませんでした。まだ誰にも踏まれていない雪が所々にあり綺麗でした。
時間はそろそろPm1:30。銀嶺第一リフトを上がり、すぐ近くにあった「レストラン・ハイジ」でお昼にすることにしました。
店内はこんなランプも点いていて、ちょっとだけ洒落た感じ。
ぶ~ことくりまじゅうは「ビーフシチュー」、甥っ子は「ミックスピザ」をご注文。
勿論、これも欠かせません。それも1杯では足りず「おかわり!」(^^;
まあ、粗方の予想はしていましたが、「ミックスピザ」は見るからに「冷凍」食品をチンして出てきたものでした。見るからに「美味しくなさそう」です。(不味そうと書かないのがくりまんじゅうの気遣いです。笑)
で、ビーフシチューの方はと言うと「見た目」も「味」もまずまずでしたが、「パン」の方がいけませんでした。芯がひんやりと冷たいのです。オープンレンジに入れたのでしょう、表面が熱いので余計に中が冷たくひんやりと感じます。
まあ、ゲレンデの食べ物(いわゆるゲレ食)なんてこんなものかと思いつつも、最近は驚くほどに美味しい食事を出すスキー場も稀に見かけるので、こういうところも徐々に集客の差になって現れてくるのかもしれませんね。
ちなみにぶ~こなどは「レストランが好き」という理由で「浅間2000」が大好きだといっています。
ついでに言ってしまうと、このスキー場、兎に角階段が多すぎるように感じました。ゴンドラにしても、トイレにしても、レストランにしても皆、階段なのです。
これも建物の効率を考えた昔のスキー場の流儀なのでしょうが、新しいスキー場は階段をなるべく排除する設計になっているので、余計にそれを感じてしまいます。普通の靴ならば、なんでもない階段もスキー靴だと本当に大変なので、どうにかして欲しいです。(どうにもならないのでしょうけど…)
ということで、階段上にあった鏡に向かって怒りの「かめはめ波」です。(笑)
(しかし、いい歳をしていったいなにをやってるのか>自分)
取り合えず、両スキー場のゲレンデの大半(急斜面除く)は滑ったので、今度はゆっくりと元の「ホテルゲレンデ」へと戻ることにしました。
その前にこの夏WEB通販で買った新しいスキーのインプレッションのご紹介。
とは言っても、くりまんじゅうの足前では、板の違いなど実際あまり分からないので、あくまで印象です。
「HEAD i-SUPERSHAPE CP13 + LD12」
2006-2007年モデルですので、いわゆる型落ちの前シーズンモデルです。そうじゃなければ、こんな高級な板、買えるはずもありません。(^^;(それでもくりまんじゅうの経済には高かったです。)
長さは160cmです。本当は165cmがよかったのですが、売り切れで「まあ、短くてもいいだろう」という安易極まる発想でこの長さのものを買ってみました。
先シーズンまで履いていたK2が167cmだったので、短いとやっぱり不安定なのかなとも思いましたが、実際に履いてみると、意外なほどにそういう感じはしませんでした。
むしろ、張りがあるというか、すごくしっかり感があります。雪面の状況にもよって違うと思うので一日だけでは分かりませんが、多少の荒れたバーンでも板がばたつきません。特に整地では、雪面に吸い付くようにしっとりとした感じがします。
へぇ、こんなに短い板なのに・・・なるほどねぇ・・・と、これはちょっと驚きでした。
(細かな感想や気づいたことがあれば、また次の機会に書こうと思います)
前述しましたが、今シーズン初めてのスキーなのにぶ~こが何故か上手くなってます。不思議です。
上記は完全な連続写真ではないのですが、特に2番目の写真の「谷回り」にくりまんじゅうは正直、驚いてしまいました。去年までの動きと全然違うのです。
前シーズンまでは、斜滑降からクルリと瞬時に回ってまた斜滑降の繰り返しだったのですが、この日はパラレルターンで円を描いて降りてきます。安定感があって、くりまんじゅうより上手いくらいです。
実際、写真を見て意気消沈。左右の脚に前後差が起きて、まるでテレマークスキーのような滑りです。(ガックシ!)
甥も頑張って滑ってました。
ただ、そろそろ色気が出てきたのでしょう。去年まではそれこそ遮二無二、形など気にせずどんな斜面でも臆せずに降りてきたのですが、今年は「足を揃えたい」「格好よく滑ってみたい」という気持ちが見て取れました。けれど、それも大切なことです。
「赤倉観光リゾート」スキー場に戻ってくると3時を過ぎそろそろ陽が西に落ちかけようとしていました。
ふと空を見上げると雲が面白い形をしていたので「パシャリ」、まるで馬のような形をした雲でした。
これで最後の一本にしよういうことで、ホテル第3リフトに乗りました。
甥っ子は疲れたのか、ぐったりです。
けれど、ぶ~こは余裕です。「なぜぇ~?どうして、私は全然疲れてないの?」と言ってはしゃいでました。
実際、ぶ~こはますます絶好調。
滑りも鋭くなってます。
駐車場に戻ると午後4:15を少し過ぎてました。
既に車は殆どありません。
ぶ~こは「全然、疲れてないよ。これからナイターだって滑れるよ」と言ってましたが、くりまんじゅうと甥っ子はそろそろ限界です。
声高らかに「終わり!」を告げて、帰路につくことにしました。
上信越道「妙高高原IC」に乗り込んだのが陽が落ちたpm4:45。ガソリンが無くなり、松代SAで給油(高すぎるぞ、長野のガソリン!)。
そして、「松井田IC」で高速を下りて、そのまま甥っ子を送り届け、午後7時には無事帰宅することが出来ました。
今シーズン初スキーでしたが、天気は最高、寒くも暑くもなく絶好のスキー日和。
本当に楽しい一日だったことを感謝します。
さて、次はいついけるでしょうか?
なにかを掴んだぶ~こは「ひょっとして、来週?」と目を輝かせています。(笑)
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私的なことなのでなんなのですが、ぶ~この弟は三十半ばにして、三人の子供を遺して亡くなってしまいました。結婚が早めだったので、一番上の長女はこの春、高校を卒業しますが、一番下の次男はまだ小学六年生。父親の記憶は殆ど残ってないそうです。
出来るわけもない父親代わり。そんなことはくりまんじゅうに努められるはずもないし、そんなつもりもありません。けれど、子供の頃の思い出は少しでも多く残して欲しいなって思っています。
だから、「もうオジサンとなんか行きたくないよ」と言われるまで、無理にでも連れていこうと思っている次第です。
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