鈍いオレンジ色に輝くまるで宇宙船みたいなその流麗なボディ。アスファルトにペタっと張り付くような低い車高、逆に車幅なんか広いこと広いことまさに道一杯です。
「ドドドドドッ…」というエキゾーストノートが閉め切ったウインド越しでもお腹に響いてきます。
(撮影出来なかったので参考として写真は他サイトからお借りしました)
まさしくスーパーカー、完全に「車」を越えた世界のものです。前の「軽自動車」がおもちゃのように見えました。けど…なんといいましょうか…
いや、お大尽様が余裕シャクシャクで乗っているのか、それとも、頑張って頑張ってお金を貯めて、長~い、長~いローンを抱えた末に乗っているのか、まあ、そういうことはともかくとしても、なんの関係もない見知らぬ人様が、とにかく『好き』で乗っているのだから、それを他人がとやかくいう権利も資格もあろう筈ないし、そもそも、こういうことは(それも公で)書いてはいけないということも重々承知なのですが、それを承知で書いてしまうと…
「やっぱり、なんか違うなぁ…」
と感じました。
いや、車が悪いんじゃないんです。全然悪くありません。(好き嫌いは別にして)単体で見たら格好良いです。けど、強く感じるこの違和感。心を乱す不協和音。
なぜだ!いったい、何故なんだ?!
要するにバランスなのかもしれません。
そう、安中の道に「ランボルギーニ」は似合わないのかもしれません。
これがヨーロッパの街並みとは言わずとも、仮にネオン輝く首都高速とか、朝霧で霞む六本木の交差点とか、青空の下眩いばかりの陽光の西湘バイパスとかで見かけたならば、多分「かっこいい!」とか思わず呟いてしまうのかもしれませんが、浅間おろしの寒風吹きさす曇天の安中の田舎の道には、どうにもしても合いません。車がなんだか可哀想です。
パーティドレスで着飾って、「おおぎや」で味噌ラーメン食べてるみたいです。
「アテネ」とか「夢殿」みたいなものを「自宅」として建ててしまった… という感じすらします・・・(安中市民限定理解可能?)
何故か、妙な「頑張ってる感」が漂っちゃうところが、見ていてなんとも物悲しいです。
う~ん…ものにはTPOがあるというか、釣合い不釣合いがあるというか、身の丈があるというか… そういうことが改めて実に勉強になりました。
(ということで、ありがとうございます>カウンタックの人)
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