2008-05-13

ご近所散歩・東邦亜鉛

 高崎から国道18号を西に向かうと左手の小高い山の北斜面に大きな工場が見えてきます。そう、ご存知「東邦亜鉛安中精錬所」です。

 これは東邦亜鉛に限らないのですが、くりまんじゅうは子供の頃から、鉱工業の巨大な工場って何故か「悪の巣窟」に見えてしまいます。
 縦横無尽に走り抜ける剥き出しの配管、もくもくと吹き上がる煙や蒸気、赤茶色に錆る鉄塔、威圧する危険立ち入り禁止の看板、どんよりとした雨の日をイメージさせる灰色の雰囲気…まさに、あの中で密かに“悪いこと”をやっているって感じがするのです…(笑)

 さて、そういう話は置いといて…
 東邦亜鉛の山の斜面には古くから細い道があります。麓から頂上へ往来できる道であり、立入禁止の敷地内ではありません。
 実はおよそ30年ぶり、いやもっと、多分35年ぶりくらいにこの坂道を散歩がてらに登ってきました。(くりまんじゅうの会社、すぐ近くなんです…)

 まずはゴルフ練習場と巨大パチンコ店の間を流れる「柳瀬川」沿いを歩いていきます。

 (写真は来た道に向かって振るかえる形で写しています。川の右手がパチンコ店ですが、写っていません)
 しばらく歩くと正面に東邦亜鉛の巨大なオレンジ色の「タンク」が聳えます。

 川の向こう側は敷地内(関連会社)です。

 実は15年程前、一度途中まで登りかけたことはありました。けれど、季節は夏。生い茂る草木で、道はまるで藪の中、どうにも進めずその時は途中で断念したのです。

 いよいよ登り口に入りました。

 こんな道です。

 ずっとこんな道が続きます。けれど、以前の藪の中と違い歩きやすいです。
 勿論、振り返っても木々に邪魔されて殆ど視界が利きませんが、それでもどうにか見通せる場所から来た道を見るとこんな感じ…

 パチンコ店が見えてます。

 暗い道ですが、時折り、木立ちの隙間から差し込む光にソテツ草(シダ)の新緑が輝いてました。

 枕木で作られた柵も古びて朽ちて実にいい味出してます。(舐めたわけではありません…)

 ところどころ椿の花も咲いていました。

 この斜面は土砂崩れの危険地域らしくあちらこちらにその対策や補修がされていました。
 そして、山道を歩くこと、およそ20分程…頂上間際になってようやく頭上の木々が開けて明るくなってきましたが、振り返っても展望は一切利きません。(:_:)

 結局、頂上に着いても、見通すことは何も出来ませんでした。(意味ないじゃん!)
 以前は山の上に東邦亜鉛の社員寮などがありましたが、今は使われていないようです。寂しい場所です。廃屋があちこちにみかけられます。

 このまま今来た道を戻るのも芸がないので、少し遠まわになりますが、「野殿」経由で帰ることにしました。
 しばらく長閑な田舎道が続きます。

 ふとその道の先にニャン子が「怪しいやつだニャン!」とこちらを見てました。(^^)

 大きな椿の木の下の墓。まるで赤いジュータンを敷き詰めたようです。
しばらく歩いて、ようやく舗装路に出るとくりまんじゅうの脇を消防車が通り抜けていきました。不思議と長閑な風景です。

 道端に咲く矢車草…

 道沿いにまた別のニャン子も出迎えてくれました。

 ということで、およそ一時間ほどのご近所散歩でしたが、改めて「ディスカバリー・安中」で、いい景色にも出会えました。

 次はどこを歩こうかな!

5 件のコメント:

  1. 東邦亜鉛の近くにくりまんじゅうさんの会社があるんですね。
    今日、やきまんじゅうの勤める会社の顧問先のクリーニング工場さんに伺いました。
    くりまんじゅうさんの工場もこんな感じかな~なんて想像しながらお話してきましたよ。


    前に紹介してくださった、東邦亜鉛の桜の写真は、先日、父に見せる事が出来ました。
    とっても喜んでいました。
    有り難うございました!

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  2. そうです。この場所へ引っ越して20年ほど経ちます。東邦亜鉛を中心に、その周囲は安中南部工業地帯ということになってます。

    規模の大小はあっても、日本全国どこのクリーニング工場は殆ど、みんな同じ形態だと思います。くりまんじゅうがこれまで見てきたク工場で特に変わった形態のところはありませんでした。(多少の違いは勿論ありますけど…)

    お父さん、お母さんにも宜しくお伝えください。(^^)

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  3. そうなんですね。

    そのク工場さんの会長さんは80歳近い(女性)お年だというのに、毎日元気に工場で働いていらっしゃるそうです。
    プロレス好きだそうで、綺麗にもされていて、とてもそのお年には見えませんでした。


    父母にもブログの話をしています。
    母は、『くりまんじゅうさん!』と呼んでいますよ(笑)

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  4. 確かに、身体の動くうちは「生涯現役」という方が多い業界ですね。まだ80にはなりませんが、うちの両親などもその口です。(特に元気なお袋は余計にそうかも・・・キレイにはしてないけど(^^;)

    資材商などク業の川上の商売をされている人たちもかなりの高齢者がいたりします。
    数年前、くりまんじゅうが子供の頃から来ていた資材商さんが、溶剤が満タンに入ったドラム缶をバンから下ろしていたので、それを手伝いながら、「Mさん、いくつになったの?」と聞いたら「あぁ、確か85・・・」とのおこたえ!(どひゃ!)
    「Mさん、もうさすがにやめたら・・・」というと「動けるうちはね!」と言って笑うのです。
    けれど、80半ばでドラム缶の上げ下ろしは・・・さすがに見ていて気の毒です。
    (Mさんの場合は、跡継ぎもいなかったのでその翌年、廃業されましたけど・・・)

    >母は、『くりまんじゅうさん!』と呼んでいますよ(笑)

    はははは・・・(^^;

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  5. くりまんじゅうさんのご両親もお元気そうで
    何よりです。

    生涯現役・・・で働けたら幸せですよね~

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