榛名湖・水沢 その１

　もう一月ほど前の話で恐縮なのですが、榛名湖へ行ってきました。（先日、ブログでもご紹介した通り、榛名神社へは行ってきましたが、その日は霧が出ていて榛名湖へは足を伸ばしませんでした。）

　榛名湖へ訪れるのは、3年ぶり、いや5年ぶり、ひょっとしたら７年ぶりくらいでしょうか？
　前回、行った時の記憶が定かでないので、はっきりしたことは分かりませんが、とにかく久しぶりであることは確かです。（20代から30代に掛けては、天気のいい日に文庫本を一冊持ってロープウエイで榛名富士へ上り、夕方（ロープウエイ最終時刻）までそれをよく読んでいました。文学青年のごとく、山や湖や海で一人で読書をするというのが、当時の趣味の一つでもありました。^^;　似合わネェ…という声が聞こえて来ます！）

　道は空いているので、安中から車で30分強という程度でしょうか。 まあ、近場です。

　榛名神社入り口を通り過ぎると、すぐ左手にこんな看板が眼に入りました。

　「榛名町立第四小学校之地」
　平成１７年３月３１日閉校とあり、看板の最初には「百二十八年の歴史を刻んだ」とあります。

　こういうのを見ると知りたがり屋のくりまんじゅうは疼きます。身体の芯がジンジンきます。
　なので早速、近くの路肩に車を停めて、カメラ片手に探索してみることにしました。

　県道から細い坂道を上がっていきます。左右を鬱そうとした杉林に覆われた小道が続きます。夕方などは子供たちが帰宅するにも寂しい道でしょう。
　しばらく歩くとといきなり色鮮やかなツツジの花が眼に飛び込んできました。まるでそこだけがライトで照らされたように光り輝いています。

　そこからしばらく道の傍らにツツジが咲いていました。

　県道から2、300メートルくらいでしょうか、坂を登りきると、所々朽ちた古い木造校舎が現れました。それが廃校になった「榛名第四小学校」でした。

　学校の玄関らしき場所の壁にはこんな言葉がチョークで書かれていました。

　古びた廃タイヤの遊具。

　使われなくなったハードル…

　けれど、自分の通った学校が廃校になるってどんな気持ちなんだろう…きっと故郷を亡くすような感じなのかもしれないな…そんなことを考えながら、128年の歴史に幕を閉じた小学校を見てみました。

　時々、自治体なりが手入れをしているのでしょう。雑草などがそこそこ生えてはいても、荒れ放題と言う感じではありません。

　15分ほど誰もいない校内を廻り、ツツジの花に別れを告げて、車まで戻りました。
　ちょっと感傷的になってしまったくりまんじゅうです。

　そこから榛名湖へは10分ほどです。あっという間に到着しました。

　昼過ぎから出てきたのですが、まだお昼食べていません。で、まずは腹ごしらえ(^^)

　榛名湖名物「ワカサギフライ定食」。これはとても美味しかったです。（お店の名前は「ロマンス亭」。湖畔の傍です）

　そう言えば、子供の頃は冬場、榛名湖の氷上でワカサギ釣りをよくしたものです。氷結した湖面にドリルで穴を開けて釣り糸を垂らす。ピピンッと手に伝わってくる感触で「アタリ」が来ると釣り糸を引き上げるのですが、まあ、当時は子供でもよく釣れたものです。
　そして、釣りあがったその場で「てんぷら」にしちゃうのですが、その美味しいことと言ったら！（40年近く前の話です…）
　最近は温暖化の影響もあり、榛名湖が凍結しなくてワカサギ釣りも出来ないなんて話も時折り聞きますが、釣果の程はどうなのでしょうね。

　さて、ワカサギ定食も大変美味しく頂けてたので、そのまま湖岸に歩いていきました。

　近くの土産屋のワンコでしょうが、完全なる放し飼いでした。けれど人にも慣れているのか近づいても、こちらには何一つ関心がないようです。（笑）

　木陰で昼寝していたり、飽きるとぼんやり釣り人を眺めていたりしてました…実に幸せな犬です。(^^)

　雲一つなく青く澄み切った空、きらきらと輝きながら降り注ぐ日差し、静かに吹く柔らかな風…とても、穏やかな時間です。

　こんな榛名湖は初めてかもしれません。 お腹も一杯ですし、つい昼寝がしたくなります。

　けれど、そうもしていられません。車に乗り込み少し移動しました。榛名湖は湖畔をぐるりと一周できます。本日、くりまんじゅうは時計回りです。

　すぐに見えてきたのが「レイク・ヴィラ」（って言う名前でした。昔は！今はなんていう名前か知りません。）
　高校へ入学した時、すぐにここへ「オリエンテーション」という名目で親睦の為に一泊二日した記憶があります。何をしたのかは忘れましたが、確か、ここに泊まったはずです。（違ったかなぁ…）

　その２に続く･･･