きよしや食堂

　信州小諸御牧ヶ原からの続きです…

　帰り道、御牧ヶ原から佐久市へと車を進めたのですが、そこから高速には乗らずにR254で内山峠を越えて群馬へ戻りました。
　既に紅葉は完全に終わっているし、時間も５時近くになり辺りは真っ暗倉之助！
　なのに何故、高速使わず、九十九折りの山坂道に進んだかというと目的は峠の麓の下仁田町。

　そして寄ったるはここ！

　はい。やはり田能久さん情報で知った「きよしや食堂」です。

　場所も定休日も営業時間も何にも下調べせずに、とにかく「駅周辺だったはず」とだけの情報で車で走っていると「あそこじゃない？」（ぶ～こ）「おっ、そうだ！（くりまんじゅう）」と意外にあっ気なく発見できました。
　いや、周辺のお店、ほぼ皆閉まっていて真っ暗け「しもんたストリート」の中で、唯一こちらだけは光り輝いておりましたから…（笑）

　暖簾を潜り「こんばんは～！」（もちろん、チャップは車でお留守番です。）

　店内はアットホームでこんな感じ…
　けして新しくはないですが小奇麗に片付き活気もあります。

　テーブル席と座敷席があります。
　いつもは混雑必至らしいですが、幸運なことにこの日は先客はゼロ。
　「どちらでお好きな場所に座ってください」という奥さんらしき人のお言葉で、くりまんじゅうたちは中央のテーブル席に座りました。

　『行きによろうか　帰りによろか　ならば　行きにも　帰りにも　かつ丼がうまい店』
　きよしやオリジナル暖簾です。

　ぶ～こは必死な形相でメニューを睨んでいましたが、くりまんじゅうは壁のお品書きを一睨みしてあとはカメラで遊んでました。
　初めての店に来たらストレート。ならば「かつ丼」以外の選択肢はありないです。
　でも、ぶ～こは違うんです。
　お初な店ほど変化球。しかもカーブやシュートのようなポピュラーな変化球じゃなくてパームボールやナックルボールって感じの『それは、初心者いきなり投げんだろう』っていうようなボールを選びたがります。

　で、悩みに悩んで選んだのがこれでした！

　ボリュームたっぷり特製「きよしやラーメン」です。（笑）

　まさに「きよしや」の店名を冠するラーメンですが、正直言うと、少し奇妙なラーメンです。^^;
　実はラーメンの中にカツが『沈』んでます。（他にも卵とか･･･）
　上に乗っかっているのじゃなくてスープの中に沈んでいるのです。
　実際、温かい麺類が食べたいと言うぶ～こに、お店の奥さんも「五目ラーメン」かと「たんめん」とかをお奨め下さったのですが、「きよしやラーメンってどんなラーメンですか？」と尋ねられて少し困った顔してました。（笑）
　そして、そのご返事は「カツが入ったちょっと変わったラーメンです」と…

　「面白～い！カツの入ったラーメンなんて食べたことない！じゃあ、そのきよしやラーメン下さい！」と意気揚揚と注文したぶ～こですが、それを食した感想はというと…

　「やっぱり、カツは沈んでいない方がいい気がする…^^;」…

　くりまんじゅうも味見させて頂きましたが、同様な感想を持ちました。（汗）
　いや、カツ丼の「きいよしや」だけに、「きよしや」を名乗るならやはりラーメンにもかつが必要だったのですね。これも、ご店主のこだわりかもしれません。^^;

　そして、くりまんじゅうはこれ！

　問答無用、堂々たるストレートの『カツ丼』です。
　そして、蓋を開けるとこんな感じ。

　いよっ！18番！
　エースはやっぱり剛速球です。
　味は醤油・味醂ベースと思われますが、甘さをぐっと押えています。どちらかというと大人の味。
　しかもボリュームたっぷりで、揚げたての上州麦豚のヒレカツが２枚どかんと鎮座してます。 （ポスターに上州麦豚ってあったから多分そうでしょう･･･^^;）

　『喰ったぁ～！！！！』
　ア～ちゃん並みの完食でした。（笑）
　このボリュームで、きよしやラーメン700円、カツ丼750円のお手頃価格でありました。（嬉）

　お会計の時、厨房のご主人に「どちらからですか？」と尋ねられ「安中からです」とお答えすると「遠いところをわざわざありがとうございます」と丁寧に頭を下げていただきました。
　お店はご年配のご夫婦で切り盛りされている感じですが、お二人のお人柄がなによりのご馳走に感じました。
　いつまでもお元気で、旨いカツを揚げていて欲しいものです。

　※ 車で待っていたチャップにもコロモを取った肉一切れお土産に上げました。（笑）
　　　「これ、うめぇ～」ってぺろりといってしまったのはいうまでもありません。

　＜ Nikon D700 + AF-S Nikkor 50mmF.4G ＞