2008-02-08

尾瀬岩鞍スキー場その1

 関越道、それも片品エリアのスキー場にくりまんじゅうは、あまりいい印象が残っていません。
 沼田ICを下りてからの長い下道。それも雪の一本道ですので常に激混み。古いローカルなイメージのゲレンデ。いつもどんよりとした薄暗い天気。そして帰りの関越道の大渋滞。そんなこんなで実際、20年ほど前に一旦スキーから足を洗ったのもここが原因でした。(詳細はこちら
 とはいえ、あれから既に20年。

 「最近はスキー・スノボ人口激減して、土日でもスキー場はガラガラ、道も余り混んでませんよ」

 そんなご意見もちらほらと聞いていたので、1月の最終日曜日(1/27)に「四季の森 ホワイトワールド尾瀬岩鞍」スキー場へ行ってきました。(それにしてもいつの間にか随分と小洒落た名前になってたのですね)

 「片品高原」や「丸沼高原」「武尊牧場」「国設武尊」(いつの間にか「スノーパル・オグナほたか」という名前に変わってましたが・・・)などのスキー場には行ったことがあるのですが、「尾瀬岩鞍」は初めての往訪です。
 この冬のくりまんじゅう(&ぶ~こ)の方針は「なるべく行ったことのないスキー場へ行ってみましょう」ということなので、ここに決めました。

 それでも本音を言うと「やっぱり、あんまり近寄りたくないエリア」というのが正直なところです。

 けれど、今回の本当の目的は「沼田の馴染の家具店でぶ~こが友人の新築祝いを買いたいモノがある」ということであり、スキーはそのついでなので仕方ありません。

 とはいえ、高崎でR18からR17へ乗り込んでもつい気になってしまうのは西(長野)の空・・・

 「あぁ、浅間はあんなに晴れてるね・・・」 とか・・・
 「でも、あっちはあんな真っ白だよ」 とか言いながら・・・

 これから向かう北の空を恨めしそうに見ながらの運転でした。

 ローソンで朝食を買い、関越道前橋ICに乗り込めば沼田ICまではあっという間です。

 その距離約30キロ強ですから20分程度、おにぎりを食べてる間に着いてしまいます。

 但し、ここからが問題。沼田ICから「尾瀬岩鞍」スキー場まではおよそ35キロ強。日光へと続くR120、そしてスキー場の少し手前で尾瀬へと向かうR401を走らなければなりません。

 沼田の街を抜け椎坂峠に差し掛かると辺りは一面の雪景色になりましたが、幸い道には雪はありませんでした。
 「なんだか、昔のスキーを思い出すね!」
 ぶ~こが助手席で辺りを見ながら言ってます。確かに、最近は高速道でスキー場間近まで行き、雪の一般道を長く走ることがなかったので、里の雪景色はとても懐かしいものに感じました。

 幸い道は混むこともなく沼田ICから一時間程度で無事「尾瀬岩鞍」スキー場入り口へと到着しました。
 国道から駐車場までの道はかなり急勾配です。除雪は頻繁に行うのでしょうが、積もったり凍ったりしたら、2WDのスタッドレスではこの坂道は少しきついかもしれません。
 駐車場の少し手前で「駐車料金」を徴収されました。1000円です。無料駐車場が多くなったご時勢ですので、いきなりポイントダウンです。(但し、平日は無料とのこと・・・)
 「日帰り駐車場はこちら!」という案内に従いさらに急坂を登っていくと・・・

 「ゲッ!」

 1000台以上は駐車可能な広い駐車場(第2P)がほぼ満車状態です。

 「うわっ、こいつは混んでる!」
 ついでに雪もしっかり降ってます。それでもいまさら仕方がないので「JAPAN」を脱ぎ捨て(あっ、写真忘れた!)、支度を整え・・・準備OK!

 けど、ゲレンデってどこにあるの?

 近くに見えるのは「片品高原スキー場」(の筈)です。ぶ~こに聞いても「昔と違うから分からない」(ぶ~こは大昔一度来たことがあるそうです)と言います。
 「ひょっとして、あれか?」
 駐車場の向うの方に「岩鞍スキー場」らしきゲレンデが小さく見えました。
 「えっ?」
 しかし、ここからいったいどうやってあそこまで行くのだろう・・・
 まっ、まさか、歩かされるんじゃないだろうな・・・と不安に思っていたら・・・

 こんな無料シャトルバスが駐車場とゲレンデをピストン輸送してました。

 ※けれど、端から端まで3,400mくらいある(感じがする)広い駐車場です。駐車場係の誘導で駐車場は徐々に埋まっていくので、「駐車場からゲレンデ行き」のバスはその近場に停まるのでいいですが、しかし帰り(「ゲレンデから駐車場行き」)はいったいどうするのか気がかりでした。駐車場内に複数の停留所があるようにも見えないし、バスが適当に停まった場所に降ろされたら、それこそとんでもない距離を歩かされることになります。もし、知っている人いたら教えてください。(結局、帰りも車のすぐ近くにバスは停車し、全員そこで降りたので、疑問は解消しませんでした・・・)

 シャトルバスはゲレンデの間近まで連れて行ってくれました。(ポイントアップです)
 ゲレンデ内に足を踏み入れると赤い鳥居のこんな神社がありました。

 ゲレンデは「ゲロゲロ」状態ではありませんが、それでもやっぱり混んでました。(^^;

 とりあえず、チケットを買い(一日券4000円)


 (右下の小さいバカボンがぶ~こ)

 まずは「SUPER WAY」なるゴンドラに乗ってみることにしました。

 けれど・・・ゴンドラ乗り場は・・・

 うわっ、この状態でした。ゴンドラ待ちはおよそ20分・・・ガックシです。


 初めてのスキー場ですのでまずはマップで全体像の確認をします。ゲレンデ自体はシンプルな構成に見えます。

 ゴンドラを降りるとこんな状態でした。かなり降っていて視界があまりよく効きません。
 そこで、まずは「中級者コース」と表示されていた「ミルキーウエイ」コースを滑ってみることにしました。
 ぶ~こは新しい板の初滑りにドキドキの様子。

途中で「どう、新しい板は?」と聞くと・・・

 「なんかスキーがキュンって曲がる。今までは自分の肢で曲げようとしないと曲がりづらかったけど、これはスキーが自動的に曲がりたがる。ひょっとして、これがカービングスキーってヤツ?」(ぶ~こ談)

 いきなり最新のカービングスキーの特性を掴むなんてなかなかです。(笑)
 ということで、早速、撮影をしてみました。

 (画像をクリックすると動画(Youtube.com)が映ります)

 雪質はまあボチボチとうところでしょう。ふかふかのパウダーとまではいきませんが柔らかな雪が積もってました。ただ、降雪中かつ人が多いので雪面が微妙に荒れてます。不整地という程ではありませんが、ところどころぼこぼこした状態で、なにより視界が悪いのでいきなりの凹凸に身体が反応できず怖い場所もありました。

 最大斜度18度、平均14度で約3キロほど続くミルキーウエイは結構疲れました。はあは、ぜいぜい、息が上がってしまいます。
 ようやくゲレンデ下まで下りてきましたが、ゴンドラは相変わらず混雑している様子、ならばとゲレンデ中央の「EXPRESS3」なるクワッドリフトに乗りました。(ゴンドラに比べてリフトは殆ど混んでません)


 リフト乗り場の近くに、このスキー場にもやはり居ました。

 リフトを降りると、

 その上の斜面でなにやら大会が開かれている様子。「プ~」という独特な笛の音が聞こえてきます。

 ゼッケンをつけた選手たちが素晴らしい滑りで矢のように下りてきます。

 近くに行ってゼッケンを見てみたら、「スキー技術選手権大会」の茨城県予選会のようでした。
 「技術選」 いわゆるスキーの「速さ」を競うのではなく、「上手さ」を競う競技会です。
 今年は3月12日~15日にかけて苗場スキー場で「全日本」の本選が行われるそうです。

 県予選とは言っても皆さん、スキーが「上手」とかの域ではもはやありません。まるでスキーマシンです。とても同じ人間とは思えないような動きをしながら、とんでもない速さで正確に駆け降りてきます。
 上手すぎてくりまんじゅうなどは誰を見ても皆同じに見えてしまいます。果たしてジャッジの人には違いが分かるのでしょうか?(まあ、専門家が見ればやっぱり分かるのでしょうね)

 そこからロマンスコースという初級者コースを滑りました。初級者コースではありますが、最大斜度15度ありますので、スピードは結構出ます。

 再び先ほどと同じクワッドリフトに乗り、今度は第7ロマンスリフトで「エキスパート」コースの中間地点まで上がりました。ちなみにエキスパートコースの中間より上部は最大斜度40度かつ平均斜度も40度というまさしく壁です。見た限り、滑っている人は誰もいませんでした。当然、くりまんじゅうも近寄りたくありません。

 下部は20度ほどの斜面で練習するにはいいバーンです。

 続いて、第4ロマンスリフトで「エキスパート」上部まで上がりました。けれど、上から少し覗いてみて「ムリ…絶対ムリ…」と大きく首を横に振り、そこから逃げるようにチャンピオンコースへとそそくさと迂回しました。
 けれど、雪面が荒れていてチャンピオンコースもなかなか手強かったです。

 「こんなボコボコ滑れないよ!」
 ぶ~こから「泣き」が入りだしたので、ここで一度休憩することにしました。

 2階がレストランの「オクタ」下が「シャンツェ」という休憩所です。

 早速ここで右の大きいやつを買い、下の休憩所のほうでそれは美味しく頂きました。
 ビールの350mlが350円、発泡酒の500mlが330円、値段もゲレンデ価格としてはすごく良心的です。ちなみに、最近、すっかり発泡酒に慣れてしまったので「ビール」は濃く感じてしまいつい敬遠してしまいます。

 本日のくりまんじゅう、いつものニット帽ではありません。実はすっぽり被るタイプに変えてしまいました。確かに温かいのですが、鼻息(&口息)でサングラスが曇ってしまうのが玉に傷です。

 ぶ~こが「まるで、アルカイダみたいだぁ~」と騒ぐので、「なら、ぶ~こもアルカイダになれ!」と被らせたら、本人は完全にその気になってました。(その気って言うのがどんな気なのかは分かりませんが…)

 「シャンツェ」からの窓越しに「サエラスキーリゾート尾瀬」らしきスキー場が見えてました。このエリアでは一番新しいスキー場です。

 休憩所の傍らに置かれていた救命搬送具。こんなのにお世話になりたくありませんね。

 よく見たら、ノルウエイ製なんですね。特殊なものだから、結構いいお値段なのだろうなぁ・・・とか思いながら見てました。(笑)

 (その2に続く・・・)

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