2008-07-13

旧碓氷峠を歩く その2

 (旧碓氷峠を歩く その1)からの続きです。

 軽井沢駅から熊野神社まではタクシーで約15分ほど。料金は1900円でした。
 都会からの観光客だと思ったのか、タクシーのおじさんが気を利かせて「旧軽井沢の街も見ていきますか?」と聞いて来ましたが、「あっ、すいません。私たち隣町の安中からなんです」と言ったら、「あぁ、そうですか…地元ですか…」と突然、細い道を使って近道してくれました。(^^;(ついでに熊野神社の少し手間でメーターも下げてくれました。)

 タクシーを降りて、まずは「熊野神社」を参拝です。

 「碓氷峠 熊野神社」は「熊野権現」として世に知られ中仙道碓氷峠の頂上にあり、上信国境(現在は群馬県と長野県の県境)に鎮座している神社です。

 事実、参道の真中が県境であり、こんな標識も埋め込んであります。

 50段ほどの階段を上がると…

 新宮殿、本宮殿などがあります。

 「碓氷 熊野神社」のことを詳しく知りたければこちらへ(公式HP

 標高は約1200m、軽井沢の街より200mほど高い山の上にあります。なのでぐっと涼しいです。この日は「安中」はうだるような暑さでしたが、「軽井沢駅」ではちょうどいいくらい、そして「熊野神社」まで行くと「日陰は少し肌寒い」という感じでした。多分、安中との気温差は7、8度はあるでしょう。

 お賽銭を奉納し…「二拝・二拍手・一拝」で拝礼をします。普段は茶色いのが多いのですが、この日は旧碓氷峠走破の無事を祈願して、銀色に光るやつを…^^;

 境内をひと回りするように、左手に進むと大きな木がありました。

 樹齢800余年と伝えられる巨樹、御神木の「科」の木です。高山にある木だそうで、かつては信州の山にはたくさん生えていたそうです。
 古事記によると信濃国は科野国となっており、「しなの」の国の語源はこの樹種という説もあるそうです。 (なるほど…)

 さて、参拝も終えれば次は腹ごしらえです。一応、ぶ~こがおにぎりを二つ持ってきたのですが、折角なので、「力餅」を食べてみることにしました。


 熊野神社の前には数軒並んで食事のできるようなお店があるのですが、そのうちの一軒、この日は「いづみや」さんに入ってみました。

 ちなみにここは長野群馬県境であるとともに「中央分水嶺」でもあります。高き場所より低き場所へ流れるは水の宿命…、中央分水嶺とは降った雨水が太平洋側に流れるか、日本海側に流れるかの境界になります。
 お店の前にもそれを表す看板が出ていました。

 昼時までにまだ少し時間があったのでしょうか、店内はくりまんじゅうたち二人だけです。まずは、急須ごと出して頂いたお茶を頂き、「きなこ」と「なっとう」と「からみ」の3種類の力餅を注文しました。

 晴れていれば、テラス席の店内から見晴らしが素晴らしいのでしょうが、この日は生憎の曇り空。なので、かわって緑のものでも…^^;

 お店はけして真新しくはないのですが、落ち着きと趣があり、雰囲気はいいです。

 店内には様々な写真や植物があしらえてあり眼を楽しませてくれます。

 そして、待つこと15分くらい!

 3種類の「力餅」がやってきました。

 どれもこれも美味しい餅でしたが、中でも「なっとう」はまさに絶品でした。好みというものもあるのでしょうが、くりまんじゅう的には、一際、抜けた旨さに感じました。絶対的にお薦めです。

 力餅は見た目以上にボリュームもあり、完全に中年域に入ったくりまんじゅうたちにはちと3種類は多すぎたかもしれませんが、お茶をすすりながら餅を楊枝で食べる。しかも、そこが碓氷峠のてっぺんというのですから、まさに時を忘れてのんびり過ごせるお店といえるでしょう。

 力餅を半分程度平らげたところに、ややご年配の男性が「よろしければお二人のお写真をお撮りしてお帰りまでにプリントして差し上げますが…」と声を掛けられました。
 一瞬、観光地である例のやつ!かと警戒したのですが、カメラマンは店のご主人さんでした。もちろん、無料だといいます。(^^;

 そうですか…ならば、宜しくお願いします。と伝えるとOLYMPUSの一眼レフで「パシャリ!」
 多分、カメラ好きのご主人なのかもしれませんが、旅の思い出にこういうサービスも素敵です。帰りがけに刷り上ったプリントを頂きました。

 ということで、お世話になったお礼に勝手にCMしておきます。
 はい!「峠の茶屋 いづみや」さんです。(^^)
 熊野神社などお近くにお寄りの節は、是非、お立ち寄りください。

 店を出て腕時計を見るとAM11:50でした。
 案内によると坂本宿まで「徒歩で約180分」とあります。4時を過ぎると途端に夕立の可能性が高まるので、それまでには麓に下りていたいです。いや、余裕を持って3時には下りきりたいところです。
 となれば、う~ん、これはさすがにそろそろ出発せねばという時間です。

 「急げ!ぶ~こ!そろそろ、行くぞ!」

 お店の前でぼんやりしているぶ~こに声を掛けて、ついに出陣です。(笑)

その3に続く…

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