2008-10-03

彼岸花をお勉強

 一昨日、K代さんにこんなコメント頂きました。

>山口百恵はコスモスだけでなく、
>彼岸花の唄も唄っていましたよね。
>「曼珠沙華」
>覚えていますか?
>同じ花なのに呼び方が変わると、まるで違うイメージですね。
>不思議です。


 http://yume-no-nakade.blogspot.com/2008/09/3.html

 お恥ずかしながら、くりまんじゅう、「曼珠沙華」が「彼岸花」のことであるとは、知りませんでした。というと同時に、「彼岸花」自体も「お彼岸の時期に咲く赤い花」という程度の認識で、それ以上のことは知りませんでした。

 なので、早速、「彼岸花」について調べてみました。

(くりまんじゅうの会社の近くの彼岸花)

 彼岸花は全草有毒な多年生の球根性植物だそうです。


 日本には、中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まった帰化植物といわれているそうですが、日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、大陸から伝わった、たった一株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられるそうなのです。
 弥生時代以前から現代にまで延々と続いてきたという、そんな話を聞くと実に「ロマン」を感じちゃいます。

 また、田んぼの畦や土手、更には墓場にこの花がよく見られるのは、土に穴を掘る小動物を避けるために植えられたということです。
 そう、彼岸花は、有毒な鱗茎を持っていて、田んぼの場合はネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、そして、お墓の場合は虫除けや土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐ為、人手によって植えられたそうなのです。まさに先人の知恵というやつですね。

 その毒はアルカロイド(リコリン)という成分で、誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい時には中枢神経の麻痺を起こして死にいたることもあるほどだそうです。(怖い!)

 花名の由来は勿論、秋の彼岸ごろから開花することが主ですが、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない…という恐ろしい説もあるそうです。

 さらに別名「曼珠沙華」の日本語読みは「マンジュシャゲ」ですが、たしか、山口百恵は「マンジュシャカ」と歌っていた気がしたら…
 そもそもこの名前は法華経中の梵語(古代インドの文語)に由来するらしく、その梵語での発音は「マンジュシャカ」に近いそうで、きっと作詞の阿木耀子も、語感もいいし、その読みを使ったのだと推測できます。

 彼岸花は地方地方で異名を多いらしく、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、はっかけばばあ(凄すぎ^^;)と呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることもあるそうです。

 ちなみに弟の嫁の実家(京都付近)では、「彼岸花を刈って持ち帰ると火事になるから絶対にやめろ」と云われていた…と言ってました。
 くりまんじゅうは初耳でしたが、確かにそんな言い伝えが生まれそうな花ですね。
 (群馬でもそんな話を聞きますか?>聞いたことある人)

 ということで、K代さんのコメントで、ひとつお勉強になってしまいました。

 ありがとう>K代さん(^^)

1 件のコメント:

  1. いいえ、どういたしまして(笑)
    いつもお世話になっているくりまんさんの、
    お役にたてたのであれば良かったです。

    彼岸花の思い出をひとつ・・・
    子供の頃、いつもの様に遊んでいたAっ子&私は、田んぼの畦道で彼岸花の大群を見つけ
    嬉々として、その真っ赤に咲き誇った花を摘み始めたのです。
    すると近くで農作業をしていたおじさんが、
    「それは仏様の花だから取るもんじゃないんだよ。家に帰ってお母さんに聞いてごらん」
    と教えてくれたのです。
    驚いた私たちは、
    ぎゃ~!!とか、ひえ~!!とかそんな様な叫び声をあげ、慌てふためき彼岸花を投げ捨て一目散に逃げ帰ったのです。
    ・・・・・
    こんな昔の記憶Aっ子は覚えているかな?と思い、確認した所・・・
    覚えていてくれました。

    それにしても、
    百恵ちゃんが「まんじゅうしゃかぁ~♪」
    ではなく
    「まんじゅうしゃげ~♪」と唄っていたら
    ・・・・
    なんか笑っちゃいますよね。
    「か」で正解だったと思います。

    曼珠沙華にまつわる物語、
    知らなかった事ばかりでした。
    こちらこそ勉強になりました。
    ありがとう!くりまんさん!

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