2011-05-30

桐たんす同窓会 NO1

 昔、昔、その昔。英語で言えば、「long long ago!」
 まだウインドウズもインターネットもなかった頃。
 くりまんじゅうはパソコン通信、略して「パソ通」ってやつをやっていました。


 勿論、正確に云うとするならば、インターネット自体の歴史はかなり古いし、ウインドウズも初期バージョンは85年くらいから既にあったのですが、要するにまだ世間一般的にはまったく普及する前という意味で、です。^^;


 個人で開いている草の根ネットなんていうものから、中小のサイトもあったけど、当時、2大勢力を誇ったのがNECが運営する「PC-VAN」と富士通の運営する「NIFTY」でした。


 管理志向の高いNIFTYと自由放任主義だったPC-VAN。
 その個性は違いましたが、どちらとも最大会員数は100万人を突破していたはずです。
 そしてくりまんじゅうはどちらのネットワークサービスにも加入していました。
 (あと日経mixっていうのも加入していたし、千絵さんちのQポラネットのIDも頂いてました。(笑))



 パソコン通信なるもの。
 通信を利用して情報をやりとりするという意味では今のインターネットと大筋は同じなのですが、基本的にはまず運営のサイトの会員になり、IDとパスワードを持たないとそのサービスは一切利用できません。


 今で云えば、「Mixi」に近い形態と言ったらいいでしょうか。
 あっ、しかし商業ネットですから、会員になるには勿論、有料です。電話代も使った分だけ掛かります。


 一旦、ネットワークの中に入ってしまえば、そこで行われることは電子メールであったり、電子掲示板(SIG・フォーラム)であったり、OLT(オンライントーク)・チャットであったり、OSL(オンラインソフトウエアライブラリ)であったりと、現在のインターネット上の利用法と然程変わることはないのですが、但し、あくまでサービスを利用できるのは、そのネットワーク内だけであり、また、その会員に限定されます。
 いわゆる、クローズド型タイプなネットワークなわけです。


 また、ウインドウズの現れる前ですから、「GUI(グラフィカルユーザーインターフェース」じゃなく、全て文字だけでコミュニケーションを取ります、というかとらざるを得ません。
 それは当時既にGUIであったマックであっても同じです。



 実際、くりまんじゅうがパソ通始めた頃(80年代後半)なんて、やっと300bosの音響カプラから1200bpsのモデムに変わった時期ですから、まさに激オソ!

 電話回線によって送られてくる文字がモニタでリアルタイムに読めるくらいの速度だったのです。


 仮に現在光通信の速度が100Mbpsとすると、その差はExcelでも立ち上げないと計算出来ません。(笑)
 ざっと見積もっても約9万倍くらい違います。^^;
 この差がどのくらいかというと、仮に現在1秒でダウンロード出来るモノは、当時ならば約25時間、まる1日以上掛かることになります。
 今、考えると笑っちゃいます。


 なので、画像とかも送受信できなくはないのだけれど1枚送るのにもの凄い時間が掛かり実用的に文字(キャラクタ)以外送れなかったのです。


 で、そんなパソ通で何をやっていたかというと、まぁ、陰では色々とやっていたけれど^^;、一番メインだったのは当時日本で一番愛用されてたという?管理工学研究所というソフトハウスが開発していた「桐」というRDBの情報交換でした。


 RDBというのは「リレーショナル・データ・ベース」の略で今でいう「Microsoft Access 」とか「FileMaker」と同じような類のソフトウエアです。


 思い切り端折って言っちゃえば、コンピュータ言語でプログラミングするより早く簡単に、まぁ、事務系であればどんなものでも作れてしまうソフトと云えばいいかもしれません。
 勿論、それを構築するスキルがあれば!という前提ですが、まっ、あまりそこは深く踏み込みません。
 あまり一般的な方が使うようなソフトではありませんし・・・(汗)


 当時、とにかく「朝から晩まで」ネットに浸りこんでいたものです。^^;
 掲示板なのにまるでチャットのような書き込みをしてました。
 斬新で新鮮だったのですよね。
 だって、日本全国のまったく見知らぬ人たちとそこで知り合い、そこで様々な情報交換が出来るわけです。


 勿論、文字だけのやり取りですから、時には口論もあれば、ケンカもする。
 でも、それもまた楽しみの一つだった気がします。


 そして、そんな仲間たちがネットを離れて実際に会うのが「オフ会」
 くりまんじゅうはそれほど頻繁にオフに出席したわけでもありませんが、PC-VAN、NIFTYの両方をあわせると5、6回ほど出たかもしれません。
 飲み会が主体ですが、ご一緒にゴルフなんかもよくしたものです。


 しかし、あれから十数年。
 時は流れウインドウズ版の開発の遅れた「桐」はもはやマイナーな存在になり、またインターネットの普及によってPC-VANやNIFTYも閉鎖され…毎日そこで情報交換していた人とも徐々に疎遠になってしまいました。


 今年の春。
 突然、「桐タンスの同窓会」なるお知らせが舞い込みました。(E-mailで^^;)


 幹事の方々、その面々のお名前拝見すると、うぅ、お懐かしい…
 多分、最後にお会いしたのは15年から18年くらい前でしょうか。
 当時、30代40代だった方々も、いまやアラフィフ、アラカン。^^;
 自分のことは棚に上げ「皆さん、オッサンになっているのだろうなぁ~」と思わず目を細めたりしたものです。


 しかし、同窓会の開催、場所は滋賀県大津市の琵琶湖湖畔。時期は5月の21~22日の土日。


 いやっ、以前ならば迷わず「出席!」とすぐに返信しましたが、正直、「うっ、遠い。」と一瞬、躊躇ったのも事実でした。いやっ、群馬から約500キロ弱あるのです。(汗)
 しかも、5月の半ばってのは仕事的にも一年で一番忙しい最中で猫の手も借りたい!って時。


 なので、「可能な限り出席します」と恐縮ならが、少し中途半端なお返事をさせて頂き、日程調整、体調管理をしながら当日を待ちました。^^;


 そして、いよいよ5月21日土曜日がやってきました。
 天気は快晴。気分は上々!
 ガソリン満タン、忘れ物なし。
 カメラのバッテリーもフル充電。メモリの空きもたっぷりあり。


 「よっしゃ!行くか!」
 朝、8時半。琵琶湖に向かっていざ出発でした。

 (続く・・・)

 お写真は琵琶湖の辺の小さな漁港で撮ったものです。
 とりあえずそれらを先行して貼らせて貰いました。^^;

 < Nikon D700 + AF-S Nikkor VR28-300mm F3.5-5.6G >

8 件のコメント:

  1. 曇り空の湖畔がとても美しいですね。
    さすがです。
    アラカンの私も行きたかったのですが、別の予定が入っていました。

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  2. 昔、NIFTY-Serve。今、@nifty。IDもHNも不変なTokiです。
    最初のモデムが確か9600bpsでしたからくりまんじゅう様ほど古くはないですが、パソ通育ちです。
    今は光で下りの受信速度が60Mbpsです。あの頃は。。。 (爆
    んまあ。。。恐ろしいスピードで歳をとってしまいました。もう新しいモノはぜんぜんダメで、iPadにもiPhoneにも付いて行けていないです。
    パソ通時代からのオフ会はまだ続いていて毎年やっていますが、もう3年出ていない。このまま枯れてしまいそうな勢いです (汗
    なんだか。。。 パソ通と言う文言をチョ~久しぶりに目にしたので、あの頃モードになってしまいました。
    今日のお写真は下から6枚目。おね~さんアングラーのカッコ良さに一票です。

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  3. くりまんじゅう2011年5月30日 19:10

    hiroinouye さん、こんにちは。

    そうですか。別のご用事が…それは残念でした。
    10数年ぶりに再会したのですが、でも、正直言うと皆さんそれほどお変りはありませんでした。(まっ、初めてお会いした方(3名)もいらしたし…)
    特に還暦すぎた(笑)あるまじろさんなんか、まったく変わらない。
    いやっ、むしろ、顔の色艶とかがよくて逆に若返ったみたいなのには驚きでした。
    なので、お会いした瞬間「うわっ、まったく変わりませんねェ~」と云ってしまいました。
    ドタキャンが3名ほど出たので、結局当初予定の11名が8名になってしまいましたが、楽しい時間が過ごせました。
    幹事のあるまじろさんは「これからは毎年やってもいい!」と仰っていましたので、次の機械には是非、hiroさんも(千絵さんお誘い合わせの上(笑))ご出席下さい。
    アラカンは平均年齢、やや上あたり(笑)、けして最長老にはなりませんデス。^^)v

    ちなみに琵琶湖は本当にきれいでした。

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  4. Tokiさん、こんばんは。

    うーん、もうIDとか憶えていませんネェ~!
    あれだけキータイプしたはずなのに…
    うん、PC-VANは「BGE19034」かもしれない。
    ははは、指が自動的にそう動いたので。^^;
    ニフは今でも毎月210円、引き落とされているので未だに会員なのかもしれません。
    あぁ、そうだ!退会しないと…^^;
    1200bpsとクンロクモデム。
    3世代違いますが、当時、ほぼ毎年倍倍に速くなっていったので多分、2年程度の違いでしょう。今となれば、その古さに差はありません。^^;
    くりまんじゅうは1200、2400、9600、28800と切り替えていった記憶が(薄く)残っています。

    くりまんじゅうも、iPadにもiPhoneも分かりません。
    興味の対象にもならないので「?」マークでもっている人を見ても笑っているだけです。
    あっ、でも、先日のオフ会は「おっさん達」持ってました。そういう電子機器。(笑)
    やっぱり、好きな方はいくつになっても好きなのかもしれません。

    琵琶湖は小さな子供連れからアベック(死語?)、さらに若者グループたちがバス釣りに勤しんでいました。
    女子アングラーは7,8人で来ていた高校生(大学生?)くらいのグループのお一人。
    漁港に「外来魚祭り」とかいうポスターも貼ってありました。

    「ちょっとバス釣っちゃう?」ってノリでやってくる人たち。
    なんか鑑札とかもいらない感じです。(よく知りませんが…^^;)

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  5. やっぱり、2枚目が良いなぁ。
    意図的にハイキーに飛ばしているのでしょうが、絵画的で良いです。
    完璧な構図だと思ったのですが、強いていれば船が半分~船体一個分左だと完璧だと思いました。
    鳥は鳶かなぁ?

    私が最初に買ったモデムは、144のPCカードと、外付けの288だったので、やはり駆け出しです。

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  6. はりーさん

    意見が一致して嬉しいです。^^
    本人的にも2番目の写真が好みです。
    以前、お話しましたが、やはり「葉祥明」の世界。(笑)
    http://www.yohshomei.com/
    十代の多感な時に憧れた景色。
    くりまんじゅうの風景の原点はどうもここにあるような気がします。(汗)

    鳥は鳶だと思います。
    いや、分かりません。そもそも別の鳥と判断つかないし…^^;
    でも、数はたくさんいました。

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  7. すいません、書き間違えてますね。
    船は右へ寄って欲しいです(これ重要)
    やはり、葉祥明ですね。イメージしてました。
    私が、林静一の方が好きだというのは、どうでもよい話です(笑)

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  8. はりーさん>

    それなら分かります。(笑)
    左へって…そんな構図バランス変じゃないか?
    と思いましたが、まぁ個人の感性ですので触れずにおきました。(笑)

    リクエストにお応えして
    http://3.bp.blogspot.com/-tpIIAXior7M/TeRlGUsb8jI/AAAAAAAA2y8/tTQIzJ_OqFc/s1600/DS7_2610%E6%94%B9.jpg
    船を少し右に寄らせて、ついでに色も乗せました。
    しかし、いじるには実に簡単な画です。^^;

    大丈夫です。
    以前のお話の時に「林静一」好きってことは伺っております。^^)v

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