2009-08-08

技評から…

 郵便ポストに投函されていた一通の封書。
 ねずみ色の封筒に、宛名書きされたどこか見覚えのある手書き文字。
 差出人を見ると「技術評論社」書籍編集部の「A部」さんからだった。


 「うわっ、技評のA部さんからだ。な、懐かしい…」

 それにしても今更、技評から封書が来るなんて…
 ひょっとして、印税の追加のお知らせ?(^^;
 なんて、一瞬、都合のいい話が脳裏を過ぎったが、印税払込通知書は通常、薄紙1枚。
 けれど、その封書は厚く、どうみても数枚の便箋が入っている感じだったので、そんな希望的観測はすぐ捨てることにした。

 4枚のA4用紙にびっちりと書かれた文章の最初の一文はこう始まっていた。

 「著作権者の皆様へ 米国Google社のブック検索について

 前略 すでにご承知のことと存じますが,米国Google社は,米国内の図書館などに所蔵されている書籍をスキャンしてデータ化し,これらの公開を目指したために米国の著述家協会および出版社協会と裁判となり,争った結果,現在,裁判所からの金銭による和解の決定を待っている状態にあります(決定のための最終審理は2009年10月7日に行われる予定です)。…」

 まったくご承知でありませんでした。(^^;

 (なお、もし全文を読みたいという奇特な方がいらっしゃいましたが、技術評論社のホームページに、個々の著作権者の対象書籍名を除く、ほぼ同様な文章が掲載されていますので、そちらをご参照ください。)
 http://gihyo.jp/book/important?m=2009/07#si30

 少し長い文章ですが、要約すると以下のようなものと解釈できました。

 1) 現在、Google社は図書館などに所蔵されている書籍をスキャンしてデータ化している。
 2) そのスキャン対象の書籍の中に貴著作権物(弊社出版)がリストアップされている。
 3) 現在、出版社協会及び著作者協会とGoogle社の間で裁判中であるが、金銭による和解の方向に向かっている。
 4) 和解した場合、貴君はその和解に参加するか、参加しないか?
 5) 参加する場合はワンタイトル最高60ドルがGoogle社より支払われる。
 6) 参加しない場合は指定期日内に「Google社」のHPより「異議申し立て」を行えるが、しかし、その結果必ずしもスキャンされないという保証は無く、さらにそれに異議を申し立てる場合は米国にて訴訟をする必要がある。
 7) 何のアクションも起こさずに放置すれば、自動的に「和解」を選択したことになる。


 3回ほど読み返しましたが、「要するに「和解に参加」してください。」という内容と解釈出きる文章でした。(^^;
 それにしても、Googleが書籍をデータベース化して、ネット上に公開するサービスを準備をしているなんてこと、まったく知りませんでした。
 ちなみに無条件で全内容が公開される書籍は「絶版」と認められるタイトルのみらしいです。

 知ってる方は知ってますが、知らない方は知らないでしょうから(笑)、一応、書いておきますと、昔、昔、その昔(Windowsなんてのが世間に知られていない頃から95が世に出てきた頃くらいまで)、くりまんじゅうはパソコン関係の文筆業なんぞもしてました。

 主にリレーショナルデータベースについての解説本やレビュー本など…ですが、まあ、今になって思えば、若気の至りってやつです。(^^;

 今回、スキャン対象になっているのは技術評論社では一番最後に書いたもの。(それでも97年刊行なので12年前^^;)
 それ以前のものはMS-DOSのものだから、ITの世界においては、もはやそんな古いものは、データベース化する価値すらないのでしょうね。(笑)

 対象書籍は共著なのでくりまんじゅう一人では最終判断出来ませんが、絶版になった書籍がデータベース化されるということについては、くりまんじゅうは基本的に賛成です。
 なので、はい、くりまんじゅうは「和解に参加」します。(笑)
 まあ、放置すれば自動的に「和解参加」らしいので、別にどうでもいいのでしょうが、ここに一応書いておきます。

 そういうことです>技評さん(見てないだろうけど…^^;)

 でも、他の出版社からも来るのだろうか…?

2 件のコメント:

  1. どこかのコラムで読みました。
    そもそもは、Googleと米国出版社協会との和解が発端で、著作権に関する国際条約により、加盟国で出版された書籍にも当てはまるというような事だそうです。
    http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/02/25/22572.html とか参照
    私の著作は無いので(笑)無関係ですが...

    「社会学上では、沈黙は諾と見なされます」と言うのが、大学の教養課程で社会学を教えた先生の締めのせりふなのですが、異議を正式に訴えなければ(相手のフォーマットで)承諾したことになると言うのはどうなのかな?と、ふと思います。
    今回のことに限ってはまた別なんでしょうけど。

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  2. まっ、なるべく多くの人に読んでもらえればいいという意識で、趣味の延長で書いていた書籍ですから、あまり権利は主張しません。(^^;
    当時、ネット上(パソ通)で遥かに詳しい細かい情報上げてましたし…
    しかもすでに絶版になっている書籍ですから、営利的にも、こちら側になんら問題もないでしょう。

    「異議を正式に訴えなければ(相手のフォーマットで)承諾したことになる」ということには、確かに少し違和感は感じますが、和解に参加します!とこちらからいうのも面倒臭いですね。(笑)この場合…

    が、しかし、現金っていうのがどうに支払われるのか、実はそっちのほうが気になります。
    60ドルを4人で割ったら15ドル。^^;

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