2009-04-09

オジサン怒ってます!

 ここ群馬でも一気に桜が咲き始めましたが、桜の名所に限らず、撮影スポットなる所に行くのはどうも苦手です。

 理由は単純、「三脚族」がいるからです…
 実は隣町の富岡市(菅原)にある「枝垂れ桜」を見に行って来ました。(昔から話には聞いていましたが、実際に行くのは初めてです)
 個人のお墓に植えられた樹齢150年以上と言われる双の枝垂桜です。一週間ほど前に一度見に行ったのですが、その時はまだ咲いてませんでしたので、そのリベンジもあってちょっと行ってみました。(^^;

 軽自動車なら桜の傍まで細い道を通って車でいけますが、巨大くりまん号では無理です。県道に車を停めて、カメラ首からぶら下げて(一応ジャンパーのポケットに28-70mmズームも^^;)てくてくと畑の中の細い小道を歩いていきました。
 ピーカンのど快晴とまではいきませんが、それでも風もなく穏やかで麗らかな日です。
 (でも、三脚族いるんだろうなぁ…)
 それが唯一、憂鬱でした。とても憂鬱…(^^;

 小道のコーナーを抜けると桜が見えてきます。満開です。さて、その下には…
あぁ、いました。しかも、よく見るとうじゃうじゃ5名ほど…^^;

 なるべく邪魔にならないように進んでいきます。
 くりまんじゅうの出現に気がついたのか、ジロリと一瞬睨む人。まったく無視を決め込む人。ファインダー覗き込むのが必死で気がついていない人…

 「こんにちは。今日はいい天気ですね。」
 勿論、くりまんじゅうは挨拶をします。これは人としての基本です。

 でも…実は未だかつて三脚族の方から「言葉」で挨拶を返されたことはありません。
 軽く会釈だけしてくれれば、それでもまだいいほうです。大抵「何、言ってんだ?」みたいな顔をされたり、無視されます。
 でも、同じ場所で写真を撮るのに、これって凄く気まずいんです。5メートルくらい離れていても、澱んだいや~な空気が漂います。
 だから、くりまんじゅうはすたすた歩いてその場を一旦、通り過ぎていきました。
 「こんにちは。さようなら~」見たいな感じで…(笑)
 くりまんじゅうも首からでかいカメラぶら下げているわけですから、今度はそれが気になったみたいで、ずっとくりまんじゅうの行く先を見てました。(笑)

 三脚なんて持ってませんから、自由にヤブを掻き分け、畑の土手なんかもどんどん駆け上がっちゃいます。
 族の人たち、見てます。二人は仲間なのか、くりまんじゅうの方をチラチラと見ながらなにか話してました。(笑)

 勿論、三脚を使用する方すべてがそういう人たちではないことは分かってますが、(はりーさんみたいにとってもフレンドリーの方もいるし…(笑))、でも「族」の人たちって基本的に愛想が悪い方が多いです。
 というか、人に挨拶をされたら、挨拶をし返すというのは人としての基本でしょう。んなもの常識でしょう。きょう日、小学生だって「こんにちは~」と先に元気よく声掛けてきます。
 だから、カメラ好きとか写真が趣味というと「ネクラ」とか「オタッキー」とか「友達いなそ」とか世間の人に思われるんです。

 あぁ、三脚メーカーの人に言いたい。三脚には必ず「きちんと挨拶をしましょう!」と本体に大きくはっきりとプリントしておいて欲しいです。
 さらに国会で三脚にはそれを大きく印刷しなければ製造も販売してはいけない法律とか作って欲しい。もっと言っちゃえば、三脚を使っていて挨拶しない人は刑法で「三脚使用挨拶しない罪」で社会奉仕3ヶ月とかの法律も作って欲しいくらいです。断固!

 すみません。ちょっと熱くなってしまいました。(^^;

 というのは、実はこの後、さらに(温厚で人との争いことを嫌う^^;)くりまんじゅうが激昂してしまう出来事があったのでした。

 70代半ばくらいの老夫婦が軽自動車でやってきました。妙義を背景に満開の枝垂れ桜を奥さんに見せようと旦那さんが連れてきたみたいでした。
 勿論、くりまんじゅうはすぐにそのご夫婦の傍に行き、挨拶をして少しお話させてもらいました。

 旦那さんも奥さんもカメラもなにも持ってません。ただ、「綺麗だね」と言って桜の花を二人で並んで見てました。
 その老夫婦は五分ほどその場にいたでしょうか、くりまんじゅうが少し離れた場所に移動すると軽自動車に乗り込んで帰ろうとしました。
 細い道ですので、なかなかUターンできません。あぁ、あんなところでU切って大丈夫かなと見ていたら、案の定、前輪を側溝に落としてしまいました。
 「どかーん!」
 慌てて駆け寄ります。カメラなんかその辺の草の上に放り投げておきました。
 「大丈夫ですか?」
 「えぇ。でも、タイヤが落ちちゃったな…」
 旦那さんがそう言い、奥さんも車から下りてオロオロしています。

 ちょうど枝垂れ桜の真下です。
 でも、まわりには男が6人(ご主人含めて)いるし軽自動車なら、難なく持ち上がるだろうと思っていたのです。
 でも、「三脚族」の人たち、まるで関心無しなのです。
 いや、無関心どころか、一人の方は一瞥して逃げるように荷物抱えてそそくさと帰って行くし、もう一人の方は、遠くから「そこ邪魔なんだよな」という顔で見ているだけだし、さらに酷いのは側溝にタイヤ落としている車の隣に三脚持ってきて「パチパチ」やりはじめた大バカ野郎が現れたのです。

 (いったい、なんだこいつらは?)

 正直、呆れてものも言えないほどでした。いくら撮影を邪魔されたからといってもこれはアクシデントです。こいつら、年頃は40代半ばから60代半ば辺りの皆なりだけ見れば「大人」です。
 「こんなとこ車で入って来るからだよ…ったく!」
 まるで捨てセリフのようにその場を去っていくバカモノまでいました。

 仕方がないので、ご主人と二人で車を持ち上げようとしたり、側溝のタイヤの下に石や板を入れて登り上げようとしたのですが、スリップしてどうにもダメです。
 「タイヤと石の間になにかタオルのようなかませるものがないと駄目ですね」

 とは言っても…軽の中には何もなし…
 「ちょっと私の車に戻って、なにか探してきます」
 くりまんじゅうはそう言って車へ戻り、チャップ用の毛布やタオルケットを3枚ほど取って来ました。

 再度現場に戻ると作業服姿の人が1名、スーツ姿の人がもう1名いました。近所の農家のオジサンと測量かなにかでやってきていた役場の人のようでした。
 ちなみに「族」の人たち、全員消えていなくなってました。^^;
 とりあえず、軽トラに積んであったジャッキで車を少しアップして、その状態から男四人で「イチ・ニ・サン!」
 車は無事溝から脱出できました。めでたい!

 奥さんからは「本当にすみません」とどこかで買ってきた餡ドーナツを一つずつ頂きました。「遠慮なく頂戴します」とその場で頬張りました。美味しかったです。

 しかし、それにしても、あの「三脚族」のやつらは許せない輩です。正直、久しぶりにぶち切れました。
 多分、そんな心の持ち主には捻じ曲がった写真しかとれるはずもないでしょうが…そもそも、日中の晴天下で、標準ズーム(しかもズームは伸びてないから広角側だ!)使ってなんで三脚が必要なのかその意味が分かりません。
 手ブレを起こすシャッター速度まで絞りを絞き切らないと気が済まないのでしょうか。
 風景写真は三脚使わないといけない法律でもあるのでしょうか。まったく、わけわからん!(怒)

 デカイバイク乗る人がすべて騒音撒き散らすカミナリ族(古る!)でないように、デカイ三脚を使う人がすべて「三脚族」ではないとは思いますが、くりまんじゅうの遭遇確率高過ぎです。

 実際、一度、あやつらの写真なるもの拝見したいものです。果たして人の道を踏み外しても写すだけの価値あるものか…

 あぁ、オジサン、久々に怒ってます。しかもかなり!(もう一度、怒。激しく怒)

 長々、愚痴みたいなこと書いちゃって、どうもすみません。m(_ _)m

9 件のコメント:

  1. 人が困っている時にこんな態度は最悪の人たちですね。
    傍若無人な写真愛好家というのが居るのは困ったもんです。
    こんな人たちに限って今の若いものはとか云っているような気がしてなりません。私たち(くりまんじゅうさんはまだ若い)年寄りの風上に置けません。

    返信削除
  2. hiroさんこんにちわ。
    まあ、今回は偶然そういう人たちが集まっていたのかもしれませんが、でも、大きな三脚立てて風景を撮影している人ってどこか近寄り難い雰囲気は皆さんお持ちに感じます。(^^;

    まあ、くりまんじゅうのような「ついで写真」と違い、写真の為の写真として、それだけ真剣に撮影に取り組んでいるということなのかもしれませんが、もう少し余裕というか懐の深さを持って欲しいような気がします。
    三脚風景写真愛好家って、どこか権威主義的な匂いが漂っている。(笑)これが正しくてこうじゃなくてはいけなんだ!みたいな…^^;

    で、挨拶しても無視するくせに、それでいて仲間うちだと妙に「仲良し」している姿も気味が悪い。(^^;

    折角写真を撮るのですから、楽しくフレンドリーに参りたいと思います。(^^)

    返信削除
  3. 下から5枚目が1位、上から2枚目が2位です。
    桜も良いですが、お山が良い。ほんとうに絵になるお山です。
    青い空に適当な雲が出ていて、こういう日はガンガン!シャッターが切れますね。

    カメラの愉しみの1つに『見せびらかし』と言うのがあると思います。
    高価な機材を持って人目に付く処に行きたいだけですね。
    三脚を立てて待っているのは良い光ではなく、安いカメラで桜を撮りに来る人達。
    まあ、カメラにもいろんな愉しみ方がありますからね (汗

    ちなみに3位は一番上。

    返信削除
  4. 妙義山を背景に枝垂桜…あとから聞いた話ですが、tokiさん1位のその上の写真の富岡市の観光協会などで使用される「ど定番」構図なのだそうです。^^;
    くりまんじゅうは見たことがありませんが、そう言えば、この位置に入れ替わり立ち代り三脚立ててはパシャパシャやってました。

    >カメラの愉しみの1つに『見せびらかし』と言うのがあると思います。
    くりまんじゅうなんて逆に恥ずかしくて「NIKON」とか「D700」とかの文字をテープか何かで隠したいくらいですが、そういう方もいらっしゃるのでしょうね。
    なので、ニコンのレンズにわざわざ「TAMRON」のレンズキャップを付けてます。(笑)そういえば「Canon」のレンズキャップも付けて遊んでたこともありました。^^;

    >三脚を立てて待っているのは良い光ではなく、安いカメラで桜を撮りに来る人達。
    うーん、すべての人たちのカメラを見たわけではありませんが、お一人はD3らしきでかいカメラにこれまた「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」らしきレンズを付けておりました。先端の金の帯が光ってました。見るからに「高そう」でした。^^;
    三脚に載せて展示しているのかもしれませんね。(笑)

    返信削除
  5. う~む。
    コメントするのを忘れて寝てしまった。
    久しぶりに長時間撮影していたので、疲れましたよ。

    鳥見族は結構フレンドリーというか、情報交換が命です(笑)
    どこに何が居たとか、ここなら何が居るとか、いろんな事を教えてくれます。
    こちらも知っていることは教えますが、まだまだかけだしなので。
    あまり風景写真の三脚族に紛れた事が無いのですが、割と思いこみの激しい方を見受けます。
    絞りはF11が良いとか、空が入ると必ずPLフィルタを使うとか、何にも決まった事なんて無いのにね。
    いい大人が多いので、聞く耳持たない人が多いとは思いますけど。人間として恥ずかしいことはやっちゃいけません。
    機会があれば、老齢のしだれ桜など撮ってみたいと思いますが、まだまだ煩悩が多くて、つい他へ行ってしまいます。

    返信削除
  6. もう少し (汗

    例えF/11でもコンなお天気だと必要充分なSSは出ます。
    重くて手ぶれする大砲で撮るなら三脚は当然ですが、
    大口径標準ズームなんかをお天気の良い日に三脚に乗せているヒトの気持ちを考えますと、
    う~ん。コレは別の愉しみでやっている事だ。。。となります。他に考えられない。

    コメントを拝見していて、ふと思ったのですが。
    観光協会の定番写真の構図と寸分違わぬ絵を撮りたいのではないだろうか。。。
    で、場所取りの為に三脚を立てる。同じ構図を何枚も撮って寸分違わぬ絵を得たい。。。
    う~ん、コレなら判る。

    三脚のヒト。手に観光協会の定番写真を持っていなかったですか? (笑

    返信削除
  7. この人たちは特に悪い人たちでしょうね。
    割合カメラマンはマナーはいいとは言えません。(恥
    私の仲間にも、写真は三脚を立ててとるもの、立てないと撮れないという方もいます。三脚を立てると構図もしっかり決まりますがね〜。

    そういうところを見て腹を立てているからスナップ派としては、シャッターチャンスをのがしています。

    くりまんじゅうさんの写真はいいですよね〜。人に文句を言いながらもいい写真を撮っています、もしかすると怒りが活力となっているのでは(笑

    返信削除
  8. 忘れました。
    そのご夫婦は、そこにくりまんじゅうさんがいて良かったと思い、良い思い出が出来て帰られたと思いますよ。

    返信削除
  9. はりーさん、リハビリ鳥見、順調のようですね。よかった、よかった。(^^)
    >鳥見族は結構フレンドリーというか、情報交換が命です(笑)
    鳥さんとかだとそういうのって重要ですね。
    というか、鳥とか鉄道とか女の子(笑)とか、ちょっとそれ専門に撮る方って、カメラや写真も好きなのでしょうが、対象物がもっと好きなのだと思います。
    当然、枠の外にいる方もいらっしゃるのだから、すべて括って言ってはいけないのでしょうが、でも風景を三脚使って撮る人って「自然」が好きというより、「これが写真の王道でしょう…」みたいな感がなんとなく漂ってます。錯覚かなぁ?(^^;

    >絞りはF11が良いとか、空が入ると必ずPLフィルタを使うとか、何にも決まった事なんて無いのにね。
    実際、プロのネェチャーフォトグラファーの絞りってどのくらい絞るんだろうと思って、カメラ雑誌を探してみてみました。
    びっくり!うーん、結構F20前後に絞ってるんですね。見知らぬ領域です…(驚)
    まあ、そこまで絞るのなら、三脚も必要かとも思いましたが…でも、そこまで絞る必要があるのかどうかは、また別な疑問として…(^^;
    あと、よくデジイチは絞りすぎると光の「回析現象」が現れるので、絞りすぎは良くないなどというお話も聞きますが、実際、どうなでしょう。
    フィルム一眼使ったことがないのでよく分かりませんが、「回析現象」って光が絞り羽根のエッジから回り込むことでしょうから、そもそもレンズの問題で、それがアナログとデジタルでどう違う影響になるかなんてことも余計に分からないのです。(^^;

    煩悩が薄まってきたら枝垂桜も撮ってください。(笑)

    Toki さん>

    >う~ん。コレは別の愉しみでやっている事だ。。。となります。他に考えられない。
    楽しみというより、古くからカメラをやっていて、「風景撮るにはカメラは三脚に置き、絞りはズバッと絞り込まなくてはいけない」と思い込んでいるのではないでしょうか。(^^;
    D300とかD700のISOが200から始まることが気に入らない人も大勢いるそうだし…「感度は100が基準だろう!」といって、拡張で使っている人もいるらしいし…(^^;

    >観光協会の定番写真の構図と寸分違わぬ絵を撮りたいのではないだろうか。。。
    これは、あるかもしれないです。実に…(笑)
    「ほら見ろ、プロが撮った写真と同じ写真が俺にも撮れるんだぞ」と一人悦に入る為に…^^;
    でも定番写真をマクロで撮ったらもっと同じものが撮れますね。^^;

    ken さん>

    >くりまんじゅうさんの写真はいいですよね〜。人に文句を言いながらもいい写真を撮っています、もしかすると怒りが活力となっているのでは(笑

    ありがとうございます。
    写真は2枚を除いてアクシデントが起こる前のものです。
    1番下の写真は「側溝から上がった直後」、そして下から3番目はアクシデント後、「では、これで失礼します」と車へ戻り途中、振り返って撮ったものです。「あぁ、まだ軽がある…」って思って(笑)

    >そのご夫婦は、そこにくりまんじゅうさんがいて良かったと思い、良い思い出が出来て帰られたと思いますよ。

    そういって頂き、重ね重ね、ありがとうございます。m(_ _)m

    返信削除

Powered By Blogger