2009-01-02

お屠蘇

 お正月なので、恥ずかしながらくりまんじゅうの無知っぷりをご披露しましょう。

 実はこの歳になるまで、正月に頂く「お屠蘇」なるものの、正確なものの意味を知りませんでした。というよりも、普段、日本酒を殆ど口にしないくりまんじゅうは意識すらしていなかったのです。

 お屠蘇=「正月の朝(だか昼だか)に飲む、不味い日本酒。」という程度。

 もちろん、そこになにかしらの伝統的・慣習的意味が潜まれている事は漠然としたものとして感じてはいましたが、形式的に一杯だけ口にして、あとは何も考えず「ビールか焼酎がいいな!」というのが、これまでの常でした。^^;

 なにより、お屠蘇の不味さ…にまず無頓着だったのです。
 深く理由など考えず、朝、起き立てだから「不味い」とか、きっと「安い酒」だから「薬っぽい」程度に思っていた。^^;

 実は、今年どうしてそれを意識したかと言うと…お屠蘇がとても美味しかったから(笑)

 「なんだか、このお屠蘇、美味いね」
 くりまんじゅうがそう言うと「寒梅に本物の屠蘇が入っているからな」と親父殿。
 「本物の屠蘇???」
 ご満悦な顔で屠蘇を口にする親父殿。
 「ん、これ、屠蘇入ってないぞ!オカアサン!屠蘇、夕べのうちに入れておいてっていったじゃないか。どこにあるんだ!」
 「???」
 で、出て来たのがこれでした。

 「屠蘇散」です。(笑)

 で、そうか、お屠蘇ってこういうのが入っていたんだぁ…と生まれて初めて知りました。(笑)ものを知らな過ぎです。^^;

 お屠蘇とは、今からおよそ1700年前、中国の三国時代に「華佗」なる名医が、山椒・防風・細辛・桔梗・大黄などの様々なやくそうを調合して酒に浸して飲んだのが始まりと言われているそうです。
 邪気を屠り、魂を蘇らせるところから「屠蘇」と名づけられたとのこと。

 で、この慣わしは、平安時代に日本にも伝えられ、民間に広まるに連れて、ミリンや清酒に屠蘇を浸して用いられるようになり、「福寿を招く」といわれて正月の縁起行事となりました。

 ちなみに、お屠蘇は元旦に、雑煮などを食す前に年少者より、順次一年の健康を祈念して飲むのが正式で、これは中国の習慣からきたものであり、若い者が毒味をするという意味があったそうですが、明治もしくは昭和初期頃からは家長から飲むことも行われるようになったようです。

 屠蘇散を入れて改めて飲んでみました。

 「うーん」^^;
 入れない方がやっぱり美味いです。大田胃散でも入れた感じです。越乃寒梅の石本酒造、「入れないでください」と申し出そうです。(^^;

 まっ、屠蘇散を入れた「お屠蘇」を飲む風習は主に西日本で行われているようで、東日本では「清酒のまま」を屠蘇器に入れて飲む事が多いらしいですが、くりまんじゅう家では、ずっと屠蘇散いれていたということを、初めて知った今年の元日の朝でした。

 いつくになっても勉強ですね。

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 カーペットの上になにか転がってると思って、拾い上げたら…

 これでした。(泣)^^;

 最近(D40xで)撮った写真はすべてなくなりました。

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 あぁ、またやってしまった。
 感度設定ミス。写真はすべてISO1600(^^;

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