熱しやすく冷めやすい俄エセ人形写真作家、くりまんじゅうが適当にお送りする「夢物語」(笑)
第一弾は「チャップとチビの大冒険」です。
では、はじまりはじまり・・・(^^;
くりまんじゅう家に住むチャップとチビはいたずらと冒険が大好きだ。
いつも朝からそれを考えてはふたりでこそこそ相談している。
朝ごはんを食べて、くりまんじゅうとぶ~こが仕事に出かけると・・・今日も密かに大冒険。
「ねぇ、シロちゃんも「冒険」に行く?」
チビがシロを誘う。
「う~ん、僕はいいよ。お留守番しているから…」
シロはお年寄り犬。昔は冒険も大好きだったけど、今はそういうことは遠慮がち…
「気をつけてね」
心配そうにシロがいうと「ウン」とチビが頷き…「大丈夫だい!」とチャップが胸を張った。
「ねぇ、チャップ。今日はどんな冒険するの?」
チビの質問に「もうすぐ着くよ」とチャップが言った。
深い草むらの中を二匹は元気に歩いていく。
「チビ、ほら上を見て!」
「見える?今日は崖の上のあそこの洞窟を冒険するんだ!」
「すごく高い場所だね。大丈夫かな?チャップ」
「気をつければ、大丈夫だよ。ふふふ、腕が鳴るぜ…」
暴れチャップはどんな冒険にも動じない。
「よし、ここから登っていくよ」
「うん」
ふたりのクライミングが始まった。
「よいしょ…よいしょ…」
「ほら、あそこに見える洞窟が目的地だよ。もうひと頑張りだ。」
「うん・・・」
「ねぇ、チャップ、ここ、うまく登れないよ。」
「大丈夫だよ。少しずつ気をつけて登れば…」
「ダメだよ。うまく登れないよ。怖いよ・・・」
「仕方ないな。今、そっちにいくから待ってて…」
「ほら、一緒に登ってあげるから、上だけ見てゆっくりと登ろう。下を見ると怖くなっちゃうからね・・・」
「うん」
「よいしょ、よいしょ」
「頑張れ!頑張れ」
チビのお尻を押して上げるチャップだった。
「チビ、もう少しだよ!」
「うん」
「気を抜かないでね。ゆっくりでいいからね…」
「わかった」
「もう少し、もう少し…頑張れ、頑張れ」
「はぁ、はぁ…」
「やった。着いたよぅ」
「頑張ったねぇ。チビ」
「うん…」
「高いねぇ、チャップ」
「うん、でも、下ばっかり見てないで上を見てみなよ」
「えっ?」
「ほら、上を見て・・・」
「わぁ、すごい…きれいだねぇ、チャップ」
「うん」
「シロちゃんもくればよかったのにね・・・」
「よし、一休みしたら、今度は洞窟の中に行くよ…」
「分かった…」
ふたりの洞窟冒険はまたのお話…(笑)
続く・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿