(軽井沢追分NO.6からの続きです…)
かとうさんご家族とお別れをして帰路につくことになりました。
これからうらさんは石川へ。そして、hiroさんは横浜へと遠路のご帰宅です。
ちなみに新幹線でやって来たhiroさんはくりまんじゅうが高崎までお送りすることに・・・
うらさんは最寄の上信越道小諸ICに乗れば後は高速一本道なのですが、ただ高速をひたすら走るのもつまらぬだろうといことで、お二人にちょいと群馬をご案内することにいたしました。
まずは「浅間山」です。
前日、hiroさんはかとうさんと共に「鬼押し出し園」までいらっしゃったというお話でしたが、鬼押しハイウエイでもう一度浅間山山腹へ向いました。
続いて天明三年の浅間の大噴火により埋没してしまったと言う鎌原村の唯一残った「鎌原観音堂」へ!
群馬県民でも知らない人がいらっしゃいますが、火口より北側約12Kmにあるここ鎌原村は1783年(天明3年)8月5日、浅間山の噴火による大規模な岩屑なだれに襲われました。
今から約230年程前のことです。
火口から山麓に流れ落ち土砂石を巻き込んだ火砕泥流は時速100km余りの猛スピード。
異変に気が付いた村人は懸命に当時高台にあったここ「鎌原観音堂」へと逃げ込んだそうです。
そして観音堂などに逃げることができた93人だけを残して、118戸570人の人々が暮らしていた村は家も、田畑も埋め尽くされてしまったそうです。
鎌原村は、村全てが土石の下に埋まってしまい、447人の死者を出してしまいましたが、この観音堂に避難した93人は奇跡的に助かり、以来、残った村人たちで新たな親子、兄弟、夫婦関係などを結び直し、避難先ではなく生き残った住民が同じ場所に戻って、村を再建した非常に珍しい場所なのだそうです。
今、観音堂に残る石段は15段ですが、後の発掘調査により石段は元来50段あることが判明したそうです。
そして埋没した石段の最下部で女性2名の遺体が発見されました。(遺体はほとんど白骨化していたが、髪の毛や一部の皮膚などが残っていて、一部はミイラ化していたとのこと)。
若い女性が年配の女性を背負うような格好で見つかり、顔を復元したところ、良く似た顔立ちであることなどから、娘と母親、あるいは歳の離れた姉妹、母親と嫁など、近親者であると考えられているとのことです。
浅間山の噴火に気付いて、若い女性が年長者を背負って観音堂へ避難する際に、土石流に飲み込まれてしまったものと考えられ、噴火時の状況を克明に映していますね。
「天明の 生死を別けた 十五段」
石段の脇の石碑にはそんな文字が刻まれていました。合掌
さて、その後、うらさんは草津志賀高原ルートで高原ドライブを楽しんで、中野ICから高速に乗ると言うことで、草津温泉の入口までお見送りしてお別れを致しました。
順調にいけば約5時間でご帰宅でしょう。
で、hiroさんと共に次に向った先は最近すっかり耳にしなくなった吾妻渓谷の「八ッ場ダム」エリアです。
上毛カルタでは「耶馬溪しのぐ吾妻峡」と勝手に「耶馬溪」凌いじゃっているけれど、確かに吾妻渓谷の紅葉は見事です。(この時は、ちょっと時期が遅かったけれど・・・)
道路や線路の付け替え工事はほぼ完成。
あとはダム本体工事をやるのかやらないのか・・・
ひょっとしたら「もう吾妻渓谷を見られないかも」と思う人たちで観光客やハイカーの人たちでとても賑わっていました。
さてさて、どうなることやら・・・
吾妻渓谷を過ぎ、そのまま渋川経由で高崎に向えばよかったのかもしれませんが、折角、hiroさんが来てくれたのだから、北面道路で榛名山へ登ってみました。
榛名湖に着き湖を前にすると「ここが、くりまんさんの写真でよく見る場所ですね。」と笑っておられました。(汗)
なんか、小っ恥ずかしいです。(笑)
ほぼ、紅葉は終わってしまった榛名湖でしたが、残り少ない赤を見つけて「とりあえず!」^^;
しかし、この季節、まだモーターボートに乗っている人もいらっしゃるのですね。
さぞ、お寒いことでしょう。^^;
相変わらず、釣り人もいらっしゃいました。
この人たちは年中無休です。^^;
山の稜線の木立ちが独特な雰囲気を醸し出しています。
なので、ここへ来ると必ず撮ってしまいます。
そしてサンセット。まだ4時前ですが、山の日没は早いのです。
これから一気に暗くなるのでそろそろ高崎駅へと向いましょう。
あまりお引止めしていると何時に帰宅できるか分からなくなってしまいますので・・・
と、言いながら、帰る道を間違いました。
いえ、道自体を間違ったのではなく、選ぶ道を間違ってしまったのです。^^;
折角だから伊香保温泉も見てもらおうと伊香保に向かって下りたら大渋滞でした。
日曜日の夕方ってことを忘れていました。
箕郷へ下りればよかったと思ってもそれは後の祭り。
伊香保の温泉街を抜けるまでまさに数珠繋ぎで参りました。
結局、高崎に着く頃には辺りは既にこの暗さでした。(汗)
hiroさんと「また会いましょう!」と高崎駅で別れ、くりまんじゅうはすぐに帰宅したのですが、その後、うらさんもhiroさんも無事、ご帰宅なさったようでよかったです。
ということで、これまた長期に渡る連載になってしまいましたが、これにて本シリーズも終了です。めでたし、めでたし…(笑)
また、かとうさんご夫婦には、本当にお世話になりました。改めまして御礼申し上げます。ありがとうございました。
そして、次回は「春!」ということらしいですの、その節はまたよろしくお願いいたします。m(__)m
以上
< Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >
くりまんじゅうさんお世話になりました。
返信削除久しぶりのドライブはとても楽しかったです。
違う季節も経験してみたい場所でした。
hiroさん、こちらこそお世話になりました。
返信削除お暇な時は、是非、お気軽にお越しください。
群馬県中をご案内いたします。
というより、同乗者も写真撮る方だと気も楽です。(笑)