(安曇野 いわさきちひろ美術館からの続きです…)
まあ、一年でもそう何度もないと思える快晴の青空。
こんな日に北アルプスに来たのなら、「やっぱりあそこに行くっきゃないでしょ!」と向かった先は「小熊黒沢林道」。
安曇野から大町を抜けて県道325号で、「サンアルピナ鹿島槍」スキー場を目指します。
いわさきちひろ美術館から約15キロ強。
到着しました、「サンアルピナスキー場」です。
グリーンシーズンはゲレンデが牛さん「もうもう」の牧場になってます。(笑)
でも、天気良すぎで雲の欠片すらなく逆に絵になりにくいです。^^;
さて、ここから、スーパー絶景林道である「小熊黒沢林道」が始まる訳です。
以前は無舗装路でしたが、今では完全舗装路になり、普通の車でも容易に通れます。
まずは、なんと言っても林道から眺める「鹿島槍ヶ岳」。
標高は2,889m、北アルプスの後立山連峰の盟主といわれるお山です。
今は山肌に残る残雪もごく微かですが、秋の紅葉と春の新緑の背景に白く輝く高峰はそれこそ涙が出るくらい美しいです。
しかし、山はいいです。こんなに穏やかで、静かな時間が世の中には存在するのかと思うわせるほど、まるで絵画でも眺めているような時間が過ぎていきます。
しばらく西側の後立山連峰のパノラマ雄姿を楽しみながら車を進め、頂上を越えた付近で林道は突然東側に視界を大きく開きます。
そう、そしてここが「小熊黒沢林道」のクライマックスビュー地点。(^^)v
中々他に類を見ないド迫力です。(ただし天気が良ければ…)
真下に青く見えるのが、仁科三湖のうちのひとつで、最も南側に位置する「木崎湖」で、ここからそこまで、その標高差は約500mあります。
それまではあまり車から下りようとしなかった伯母も両親もここばかりは我急げとばかりにその景色を楽しんでおりました。
それにしても凄い高さです。
岩場の断崖絶壁ではありませんが、かなりの急角度で斜面が落ち込んでいます。
木崎湖の先に見えるのは「大町市」。
そう黒部アルペンルートの長野側のベースの町です。
実はここ、パラグライダーの離陸ポイントにもなっています。
愛好家の方々が飛行準備をしていました。
そして、準備が整うと、颯爽とテイクオフ!
助走をつけて大空にゴー!
すぐ傍で「ウッソ!ここからいっちゃうわけ!根性あるなぁ~」とつい見入ってしまいまうのも人の常というものです。
「行った!」
と思った次の瞬間でした…
実はその後、大変なことに!!!!!!!!(c)yuki
なんと上の写真の直後、風に煽られて一気に墜落しちゃしちゃったのです。
「へっ?落ちちゃたよ!」
不思議なものであまり緊迫感もなければ現実感もありません。
パラグライダーのお仲間も、近くで見ているくりまんじゅうたちも、ポカンとしたまま呆気にとられていて、まるで「投げた紙飛行機が墜落しちゃった」くらいの感じでした。
が、しかし、考えるもなくあれ「人」乗ってるんですよ。
そう、紙飛行機じゃないんです。
「おい、大丈夫か?…って、あれは大丈夫じゃねぇぞ?」
父親がそう呟いた時、ふと皆、我に帰って大騒ぎ。
いきなり蜂の巣つついたような騒ぎになりました。
上にいた仲間の一人が血相を変えて、トランシバーに連絡をします。
「今、**さんが離陸に失敗して落下しました。位置確認できましたか?」
どうやら、下の湖畔からフライトを確認している仲間がいるみたいです。
まさに現場は騒然です。
皆して、下を覗き込んでいます。けど、救助に行こうったって、斜面はまるでまっ逆さま、そう簡単にいけるような場所じゃないんです。
とにかく現場へ行ってみようとお仲間が3人組で捜索に急斜面を下りていきました。
木が生えているので見通しは悪いですが、足場はどうにかなりそうです。
およそ、15分後くらいでしょうか…
上に残っていた仲間の一人のトランシバーに「無事です。大丈夫みたいです!」と連絡が入りました。
ほっと、一安心です。
さらにしばらくして墜落した方、照れ臭そうに頭を掻き掻き上がってきました。
「いやぁ、落っこちゃいました…(笑)」
…って、あんた笑ってる場合か!^^;
話を聞くとあぁいう墜落は滅多に…というより殆どまずないそうです。
まあ、そうです。あんな落ち方をよくするようなら、連日、フライト事故死者でています。(^^;
まあ、しかし、それにしても無事でよかったです。
うまく木に引っ掛かったみたいで、特に怪我とかもしていないご様子でした。
で、「また、飛ぶの?」と尋ねると、「いやぁ、もう今日はやめときます…」って言ってました…(笑)
パラグライダーの他にもカメラマンの方が数人いらっしゃいました。
三脚に望遠レンズ付けて…なにかを待っているようです。
で、なにを待っているのかと思ってみていたら…これでした。
見えるでしょうか?
ここから狙う被写体は「電車」みたいです。
大町から糸魚川への「大糸線」。
電車の名前とかは全然知らんけど…^^;
すみません。FXで300mmではこれが限界なんです。
どう足掻いてもこれ以上大きく写すことは出来ません。 ^^;
しかし、この高さから田圃を見ると見事なまでに四角ですね。
ということで、本日はここまで。
この続きはまた明日に…^^;
< Nikon D700 + AF-S Nikkor VR70-300mmF4.5-5.6&Tamron 28-75mmF2.8>
くりまんじゅうさん、台風が直撃のようですが大丈夫ですかぁ~~!
返信削除大きな被害がないことを願っていますよ。
さて、信州はまだまだ知らない素晴らしいスポットがいっぱいあることを教えていただきました。
見事な眺めですね。
色づいた田んぼがパッチワークのようです。
いわさきちひろ美術館も興味深く拝見させていただきました。
昨年の5月に、山口の美術館でちひろ展を観たのでした。
元々幼稚園に勤めていたので、ちひろの絵はとても身近でしたし大好きだったので、原画を生で見てとても感動しました。
いつか、安曇野のちひろ美術館にも行ってみたいです。
それにしても、パラグライダーの方無事でよかったですね~
こちら北九州にも皿倉山というスポットがありまして、何年か前にスイスの方だったかが亡くなられました。
危険を冒してまで、空を飛ぶ魅力はわかるようなわからないような・・・
でも、爽快なんでしょうね~
少し風が強くなり、なんか台風来ちゃったかもしれないぞ!
返信削除…と思ったのは僅か15分くらいでした。(^^;
呆気ないほど、あっさりと過ぎていってしまいました。
海もなくまた高い山に囲まれた群馬は台風とかには縁遠いので、ぶ~こなど本日、朝から大興奮でした。
サッシのカーテン全開にして「台風18号~!あなた、遠い南の海からはるばるやって来たねぇ~!ようこそ~!!!」なんて絶叫しながら手を振ってましたが、本当の恐ろしさを知らないとはいえ、被害に遭われている方からするといい歳をして明らかに不謹慎ですね。^^;
面積も広いですし、景勝地やネイチャー系の観光スポットが豊富という意味では長野県は全国1,2なのでしょうね。
本当に色々と見所があります。
しかも、他では見られないような風景が待っていますので自然が好きな方にはたまらない場所ですね。
その点、群馬はちとスケールが小さくなります。(笑)
パラグライダーの方は大丈夫でした。
しかも、「もう今日は飛びません。静かに帰ります!」と言っていたのに、くりまんたちが下の木崎湖に下りたら、頭上を飛んでました。(笑)
しかし、あの現場を見ると「昇天」されると思いました。
道で転んでも打ち所が悪ければ、亡くなる事もありますので、あの高さから急降下したら…むしろ無傷は奇跡的とも言えます。
でも、太古から人は鳥のように空を飛ぶことに憧れつづけていたのでしょうから…飛んだ人間にしか分からない大きく深い魅力があるのだと思います。
でも、くりまんじゅうは無理です…絶対…^^;
サンアルピナにも一度行ったなぁ。
返信削除青木湖スキー場にも一度行きました。お隣ですよね。
メインは八方だったのですが、ときどき遠征しました。
見えているのが青木湖ですか?
そうそう、八方の名木山ゲレンデの下あたりに、行きつけのウナギ屋がありました。確か名前が「こいや」
ここが、客の顔を見てから裁いてくれるのでとっても時間がかかりますがめっぽう旨いです。
お腹が減ったぶーこさんを連れて行ってはいけません(笑)
サンアルピナ鹿島槍と青木湖スキー場はお隣です。
返信削除ついでにそのお隣に上村愛子のホームゲレンデでもある白馬さのさかスキー場というのもあります。
現在、この3つのスキー場は共通リフト券になっていて相互乗り入れが出来るようなリフト掛けがされています。
白馬方面はビッグゲレンデが多いのでそうしないと生き残れないのかもしれません。
と言いながらも、実はここでスキーはまだ一度もしたことがありません。
折角白馬まで来たのだからと、つい八方、栂池、五竜、岩岳あたりになってしまいます。
名木山ゲレンデの下はなかなか名店が多いらしいですが、くりまんはいつも日帰りなので…そういうお店に寄れません。
鰻の「こいや」ですか!
今度、グリーンシーズンに行ったら探してみます。
ぶ~こには先にコンビニのおにぎりを与えておきます。^^;
この時期に安曇野はいったことがなかったですが、ここのパラセール出発点は良い眺めですね。早めにいかないと。木崎湖に降りてくるところですよね、長野県人が他県の方に聞いたりして。
返信削除え!八方、どこから撮影?そうですよね、岩岳ですよね。
「上村愛子のホームゲレンデでもある白馬さのさかスキー場」
そうなんですか、さのさかなんですか、いつのナイターが出来るんだ、とかえりに見てくるゲレンデですが、いつも見るだけ。
そういえば台風はそちらはどうでした、諏訪は「本当に台風が来ているの?」という感じでしたが、他地区ではまた通り過ぎてから大暴れしていったようですが。
もうかいてありましたね、同じように何にもなく過ぎたようで。
周りに山があると今回は良かったのかな?
kenさん、こんにちわ。
返信削除そろそろ紅葉もベストシーズンに入るのではないでしょうか・・・このあたり・・・
そうです。鹿島槍スキー場から入り込み、木崎湖へ下りてくる道です。
ただ、(先日は確認しなかったのですが^^;)、以前は木崎湖からは道が細いので車両の進入は禁止になってした。
車は鹿島槍スキー場からのみ進入可能でした。
植村愛子はずっとさのさかで練習していたみたいです。
あれ、皆川賢太郎と結婚したんでしたんでしたっけ、まだ婚約の段階だったでしょうか?
台風、ほぼ真上を通り過ぎていったみたいですが、まったく大丈夫でした。
一瞬、太陽の日が差し込んで「あれ?」と思ったのが「目」だったみたいです。
今、甥っ子の運動会の撮影から帰ってきました。
なんだか疲れちゃいました。^^;