2009-11-16

秋の碓氷湖・眼鏡橋No1

 こういっちゃあ何ですが、給料を貰う立場の方とは反対に、払う立場の人間は給料日を過ぎるととても気が楽になります。(汗)

 そんな給料日の翌日の午後、天気もいいので「ちょっと行って来るねぇ~」と軽い調子で向かった先が、碓氷湖でした。

 会社から約20キロ。車で30分くらいの距離の近くです。
 さて、前回、碓氷湖にやってきたのは…?
 と、ブログを検索してみたら、「昨年の6月」の頃でした。
 http://yume-no-nakade.blogspot.com/2008/06/1.html
 その時の記事のコメントがオモロイです。(笑)

 碓氷湖は、1957年碓氷川の源流近くに建設された坂本ダムによって形成された人造湖(ダム湖)です。

 湖の周りには遊歩道が整備され、約1キロ強で湖畔をぐるりと一周する事が出来ます。
 特に橋梁については重要文化財に指定されている旧信越線の「碓氷第三橋梁」通称眼鏡橋を始めとする碓氷鉄道施設遺産群に配慮して、明治風のデザインを採用しているそうです。

 秋、紅葉の季節に碓氷湖を訪れるのは初めてかもしれません。
 こういっちゃあ、なんですが、実にいいところでした。

 実は正直に言うと、碓氷湖の遊歩道を歩きながら、少し「八ツ場」ダムのことを考えていました。そう、地元群馬の八ツ場ダム。(^^;

 まあ、現在、実にホットな話題であり、その立場立場で皆、意見や価値観が違うのですから、賛成、反対、どちらの立場で書いても気分を害する人もいることは必定ですし、そもそもそういうことは、ブログに書くのは避けておくほうが賢明かとも思いましたが(笑)、まあ、その時、感じたくりまんじゅうの感想ということで、あえて書いちゃえば^^;、結論は「ダムは無駄かもしれないけど、湖は無駄じゃないかもしれない!」というものでした。

 議論をするなら、まず「無駄」と言う言葉の定義からきちんとしておかなければいけないのでしょうが、議論などまったくするつもりもありませんので(汗)、その辺は端折ります。
 そもそも、面倒だし…長くなるし…

 碓氷湖へ行ったことがない人は、坂本ダムなんて無駄!って言うかもしれませんが(というより、そもそもダムの存在も知らないですね^^;)、碓氷湖…くりまんじゅう的には全然、無駄じゃないです。(笑)
 なにより美しいし、数少ない、いや殆ど無いともいえる安中市の誇りかもしれません。(汗)

 やっぱり、水辺はいいです。
 和みます。気が休まります。心が潤います。
 でも、ここ碓氷湖も坂本ダムがあったからこそ、出来た湖なんですよね。

 この後、当然のごとく「めがね橋」まで足を伸ばしたのですが、ここは、横川の碓氷峠鉄道文化村、碓氷湖、眼鏡橋がセットになって安中の観光資源になってます。
 3本の矢、どれ一つがなくても弱いです。
 なんかそれを感じました。

 山奥とかにダムだけ作っちゃうとかっていうのは、言うまでもなく「もの凄い無駄」に思いますが、他のファクターが複合すると、ダムという構築物より「湖」という素敵な場所が出来て、いいなぁ…って思います。

 八ツ場ダムの出来る場所が、もし、もっと山奥で野反湖のように行ったら同じ道帰ってくるだけって場所だったら、まったく「不要!」と言い切りますが、でも、八ツ場が出来る場所って、そのすぐ後ろには「草津温泉」や「志賀高原」っていう日本の誇る有名観光地が控えているんですよね。
 これが唯一絶対条件であり、凄く重要な感じがするのです。

 川原湯から志賀高原までまさにスーパードライブルートになる。
 今、川原湯のあの辺りって一般の観光客の方には単なる通行道路。しかも、暗くて細くて曲がっていて、正直に言って出来れば通りたくない道なのです。
 観光は草津から始まると言ってもいい。
 でも、もし、そこが大きな湖があって、行ってみたいような場所になったら、実に素敵なことだと思います。

 もちろん、片品渓谷の一部が水没してしまうっていうのは、それはそれで群馬県民として寂しいことですが、あそこに大きな湖が出来て、それなりの整備をして、誰でも気楽に半日遊べる場所になったら…(ちなみに「鹿飛橋」や「八丁暗がり」などの吾妻渓谷の主要観光スポットは水没しない計画です。)
 それはそれで、群馬の大きな観光資源になると思ったり致すわけです。
 勿論、基本的に湖自体が売り上げを立てるわけではないので、コストという意味ではすぐに勘案しにくいけれど、あの地域全体の観光をトータルしたら、くりまんじゅうはプラスになる気がします。
 (ダム完成後、どんな風に開発計画をしていたのかは知りませんが、ただ、ダム作って、道路付け替えて終わり!っていうのだったら、「無駄」の烙印押しちゃうけど…^^;)

 そもそも人は水場に行きたがるものなのです。
 例えば、あの黒部観光ルートだって、黒部ダムなかったら、あんなに人は行かないだろうし…(笑)

 大正4年、焼岳が大爆発を起こし、流れ出た土石流が梓川をせき止めたお陰で、大正池が出来て、それまで木こりさんしか入り込まなかった上高地が一躍日本有数の景勝地になったというのも、まあ、同じようなものでしょう。大正池は焼岳の噴火のせいだけど…^^;

 言い出せばきりがない。観光地には湖はつきもの。富士五湖だったそうだし、箱根の芦ノ湖だってそう。(まあ、これらもすべて天然湖だけど…^^;じゃあ、ついでにダム湖の白樺湖とか丸沼っていうのを書いておこう。^^;)

 で、もし、あそこに大きな綺麗な湖が出来たなら…
 今でも新緑に紅葉は美しい場所です。
 場所がら湖水はエメラルドグリーンになるはずです。
 優雅に進む白鳥(笑)の遊覧船。その脇を颯爽とモーターボートが…(爆)

 ついでに、湖畔にはバリアフリーの新しい遊歩道を通し、エスカレーターとか整備して下流の吾妻渓谷との行き来も車椅子で出来ちゃうとか!ならもっといい。絶対にいい。(^^)

 碓氷湖を歩きながら、そんな勝手な妄想をしてました。(笑)

 もし、そうなったら、くりまんじゅうなんか、毎月一回くらい行っちゃうんじゃないかなぁ…って…(笑)
 Aっ子先生なんか毎週行ってる万座の途中に必ず寄ってブラ子写真撮ってるだろうし、yukiさんなんかも、奥さんに「行くわよ!」と首輪付けて引きづられていくことでしょう(笑)

 正直に、白状してしまえば、そもそも、八ツ場ダムのことなど、この夏まで考えてみたことも無かったです。同じ県内に住みながら、まるで人ごとでした…^^;
 そして、マスコミや政治家が「無駄だ!無駄だ!」というからきっと、「無駄なんだろう」と、そのまま鵜呑みで思ってました。
 そう。ちゃんと自分の頭で身体で考えてなかったのです。それがまずなによりの反省点ですね。^^;

 まあ、今回、くりまんじゅうが書いたことはまったく裏付け調査もしていない単なる妄想なので、実際の計画がどんなものなのか知りませんが、単に建造コストや管理コスト、自然環境保護、洪水対策、地域住民感情…というものとは、また別の視点で見た感想であったりします。

 いや、碓氷湖に行かなければ、こんなことも考えもしなかったかもしれませんが、やはり、人間、体験してみてはじめて、合っている間違ってる、いい悪いは別にしても自分の考えってものが生まれるのだと、改めて思わされた次第です。^^;

 「あっ、ダムってひっくり返すとムダなんだ!」っていうことも、今更ながら、この時、はじめて気が付きました。^^;
 あっ別に中止するとムダになるという意味ではありませんよ。深読みしないように・・・(笑)

 しかし、眼鏡橋っていうより、なんだか「ウルトラセブン」の「ウルトラアイ橋」って感じですね。^^;

 あっ、バカ話を読ませてしまってすみません。>読んでくださった方!
 以上ですが、次回からは社会ネタ抜きで続きます。^^;

 < Nikon D700 + AF-S VR70-300mmF4.5-5.6 SPAF 28-75mmF2.8 >

2 件のコメント:

  1. 写真素晴らしい。葉、水、空間、。

    返信削除
  2. 匿名さん、こんにちわ。

    お褒め頂き、ありがとうございます。^^
    この記事は2年前のものですね。早いなぁ・・・
    今年の秋も碓氷湖へ行ってみようと思います。

    返信削除

Powered By Blogger