2011-12-04

下町ロケット

 今年読んだ本の中で有川浩氏の『阪急電車』が一番だと思っていましたが・・・
 この本が、今年ナンバーワンです。


 直木賞受賞作『下町ロケット』。
 著者の池井戸潤の作品は、デビュー作でもあり第44回江戸川乱歩賞を受賞した「果つる底なき」から時々読んでいて、今年は2作目の『架空通貨』も読んだけれど、はっきり言って、比べ物にならないくらいにこちらの方がいいです。
 元銀行員から小説家に転身した著者ですので、これまでも、そしてこの本も経済絡みの内容ではあるのですが、『下町ロケット』はまったく難しくないです。むしろ単純っと言ってもいいです。


 話の展開がテンポよく、その内容が実に明快で読者を裏切らない。しかも読んでいる人間も一緒に握った拳を天に突き上げられるような痛快さと爽快感があります。
 日常的に小説読書は「風呂に入りながら1日30ページ」と決めているくりまんじゅうですが、この本は読むことがやめられず、50ページ読んで挙句の果てにのぼせてしまい、そのまま寝室へ持ち込んでしまいました。(笑)
 これから読む人もいるでしょうから、内容には触れませんが、経済小説と言うよりエンターテーメント性の高い冒険小説に近いです。とにかく気持ちがいい。

 読んでいない方は是非にとお薦めいたします。^^)v



 『ジェノサイト』、次はコレだ!(笑)

 < Nikon D700 + AF-S NIKKOR VR28-300mm F3.5-5.6G >

10 件のコメント:

  1. 今年一番ですか。
    自分的には「天地明察」です。
    改暦の話ですが、長い長い序章(半分は序章?)がすばらしいです。
    冲方 丁ですが難しくないです。

    下町ロケットは本屋でちょっと気になってました。

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  2. はりーさん、おはようございます。

    冲方丁の「天地明察」は先日、本屋で手にとって迷いました。
    「そういえば、はりーさんがこの本、気にっていたなぁ…」とか思いながら…(笑)
    文庫ならすくお買い上げなのですが、新刊はハードルが高く、結局「あとで買お!」と棚に戻してしまいました。^^;
    次にtsutayaに出向いたら、前向きに考えてみます。^^)v

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  3. 今年良かったのは、
    天地明察(図書館で借りた)
    天と地の守人(守人シリーズ最終巻@上橋 菜穂子)
    獣の奏者3・4(獣の奏者最終巻:これも図書館@同上)
    虹の彼方に(ガンダム・ユニコーン@福井敏晴)
    たぶん、くりまん氏のコレクションとはかぶって無いのでは?と思いますよ。

    本の趣味は、りかゆんと合うのでは?と思うので、藤原伊織を紹介しておきます。
    残念ながらこの人は今は亡く、遺作が「遊戯」というそうです(まだ読んで無いのですが)

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  4. ご紹介頂いた中では福井敏晴と藤原伊織は比較的読んでいます。
    どちらも「江戸川乱歩賞」でメジャーデビュー筆者。
    福井は『Twelve Y. O.』で初めて知って、『亡国のイージス』はのめり込みました。
    『終戦のローレライ』や『戦国自衛隊1549』なんてのも読みました。
    でも、ガンダムとの関係は全く知りませんでした。
    ガンダム世代じゃないので、ガンダムは苦手です。まっ、単に食わず嫌いなのかもしれませんが、『ガンダム』ってワードでいきなり萎えます(笑)
    藤原は受賞作『テロリストのパラソル』は読んだけれどそれ以外は読んでいません。
    亡くなっていたってころは今回はじめて知りました。
    文学界にも数々の賞がありますが、これまで一番、多く読んだのは『江戸川乱歩賞』受賞作かもしれません。森村誠一の『高層の死角』以降は殆ど読んでいるかもです。
    と言ってもここ5年くらいの作品は読んでいませんが…
    ちなみに直木賞は時々、読みますが、芥川賞はほとんどスルー(汗)
    純文学をひたすら読んだのって若い頃ですね。
    でも、なんか、その中身より読んでいる自分に酔っていた(笑)って感じ!
    で、30代前半は歴史小説オンリーでした。
    吉川英治、司馬遼、藤沢周平の作品は大抵読んだかもしれません。
    でも、池波正太郎はダメだったけれど…(笑)
    赤川次郎とか内田康夫なんていうライト系な推理小説にはまったこともあります。
    内田康夫は2000年以前のものは全て読んでいるかと思うけれど、中身はまったく憶えていません。(汗)
    90年代前半、自分で本を書くようになって(まっ、コンピュータ系だけど^^:)年間最低100冊読む頃を5年くらい自分の課題にしてました。
    もちろん、自分の書く文章に思い切り凹んででいうことは言うまでもありませんが…(汗)

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  5. おっ、さすが、読書感想文が上手い!!!!!!
    わたくし、あの後、「空飛ぶタイヤ」を読んで、
    「鉄の骨」を買ったまま、漫画「ブラックジャックによろしく」にはまり、ブログはサボリ中です(^_^)v
    あっ、鉄の骨の前に「東京箱庭鉄道」なんて小説も買って
    読みかけて放り投げてあります(^_^)v
    本、普段まったく読みませんが、読み出すとプチはまり他の事まったくしなくなりますです(^_^)v

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  6. 今日帰ったら『遊戯』がアマゾンから届いていました。
    もちろん、りかゆんの仕業。
    今度借りてみよう。
    私もガンダムは、一番最初しか知りませんというか、一話目を見て下宿へ旅立ったので、アニメは見てないのです(小説で筋は押さえてありますが)
    で、ん十年ぶりに、ガンダムのキャラデザインをやった安彦良和が、そのためだけに雑誌を起こして(笑)連載していた THE ORIGINE も完結しましたし。
    アニヲタですが、そのあたり抜けてます。

    歴史小説といえば、最近読んだのでは「信長の棺」が面白かったです。三部作で、だんだん新鮮さが無くなりますが。
    歴史ミステリィですね。

    私、主にSFファンなんで、皆さんとはちょっと趣味が違うかも?です。

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  7. Yuki さん、おはようさんです。

    実は「空飛ぶタイヤ」はamazonでプチして手元にあります。
    でも、予定では、読むのは次の次になるかと…^^:
    実際、小説は常に5冊くらい在庫を保持しておりまして、なので、今年のうちは無理かもしれません。
    そういえば、ブログ、サボってますねぇ。(笑)
    さっきチェックしたらここ一週間、更新なし。(ついでに写真ブログの方は2年もなし^^;)
    とはいえ、まっブログなんぞ気長に気楽にやっていくものでしょうから、それはそれでいいのではないでしょうか。

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  8. はりーさん、おは!(笑)

    『遊戯』…
    分かりません。というか知りません。^^;
    ガンダムも名前を知っているという程度。
    マジンガーZ以降のロボットもの?はまったく知識がないのです。
    でも、これだけ多くのファンがいるのだから、知ったらそれも絶対に楽しく魅力的なものなのでしょうが、しかし、敢えて知ろうという気も起きません。^^;
    最近は歴史小説も読んでいませんね。
    最後になにを読んだのかすら憶えていません。

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  9. 有川浩の『阪急電車』!!!!
    僕も今年これを読みましたが、とっても良かったです^^
    この作品の上をいくとは…恐るべし^^;

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  10. こしたまさん、おはようございます。お久しぶりです。

    『阪急電車』と『下町ロケット』
    まっ、どちらが上とかいうのではなく、単に好みの問題だろうと思います。
    『阪急電車』は「なるほど、こういう話の展開のさせ方があったんだ?」という驚きと同時にごく当たり前の日常的なことの内実が、小気味のいい文章で書かれている点に惹かれました。
    対して『下町ロケット』は馬鹿正直までに正統的。
    爽快、痛快、そして泣かせます。
    是非、『下町ロケット』読んでみてください。
    中小企業と関わるこしたまさんなら絶対に気に入るかと思います。^^)v

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