2007-12-29

スポーツ観戦で涙

 最近、本当に涙もろくなってしまって困ります。
 例えば、テレビでスポーツを観戦していても、自然と涙腺が緩んでしまうことがあるのです。

 昨夜は「全日本女子フィギュアスケート」を一人で見ながら…

 浅田選手、安藤選手、中野選手…
 氷上のきらびやかな舞台で見せてくれるその素晴らしい演技も勿論、心打たれるのですが、その演技が素晴らしければ素晴らしいほどに、その裏側で行われているであろう、血の滲むような練習、節制の毎日、周囲からの期待、心に篭もる様々な不安…
 演技が終わってみせる「笑顔」と「泣き顔」の下に、そんな諸々がつい見えてきてしまうのです。

 「太り過ぎ」と評され、痩せれば今度は「スタミナ不足」と囁かれ、今シーズンは絶不調…「もう終わった」と言われた安藤選手。
 常に浅田、安藤の影に隠れ、地味で目だたない存在だけれども、「トリプルアクセル」で自分を見せる中野選手。
 逆転されて、あと一歩で、世界選手権の切符を逃した最年長の村主選手。
 周囲の目は勝って当たり前。失敗がニュースになってしまう浅田選手。

 全日本選手権に出場するということだけでも、凄いことなのに…

 「そのジャンプ一つの為にどれだけのものを犠牲して、耐えてきたのかな…」
 「きっと、想像もつかないような沢山のものを抱えてその場に来たんだろうな…」
 「誰かと戦ってるんじゃない。結局、自分と戦ってるんだろうな…」

 そんなことを思うともうダメです。

 「頑張ったね。素晴らしかったよ!」

 演技が終わる度に薄っすらと滲むテレビに向かって一人拍手をしてました。

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