安中榛名駅の名所

　久しぶりに、安中榛名駅へ行って来ました。

　まだ、最近、出来たばかりという感じはするのですが、長野オリンピックの前の年に長野新幹線が通ったので、今年で開業10年になります。早いものですね。

　当初は、「もののけ駅」とか「秘境駅」とか言われましたが、最近、「びゅうヴェルジェ安中榛名」という、日本初の新幹線駅直結型の定住型ニュータウンの開発が進み、多少はそれらしくなりましたが、それでも「山の中」であることにはかわりありません。（でも、景色は実にいいところです。住宅の他、駅以外の施設はコンビニ一軒だけですけど…やきまんじゅうさん、如何ですか？）

　（新幹線の駅の中で）一日の乗降客数が全国最低（それもぶっちぎり）という話はよく耳にしましたが、最近はどうなのでしょうか？（昨年度実績で1日平均245人だそうですから、王者の座はまず譲っていないでしょう･･･）

　夕方６時半なのに誰もいません。駅員さんすら見かけません。

　ちなみに、ここ10年でくりまんじゅうが「安中榛名駅」を利用したのは1度だけです。

　高崎駅に行くより、少し近く、道もまったく混んでいないので、車で乗り付け、駅の無料駐車場に停めておけるのは、一見便利に感じるのですが、以前、東京に行くのに「安中榛名駅」を利用して酷い目にあいました。

　まず、安中榛名駅に停まる数が圧倒的に少ないのです。そして、東京発、長野行き、安中榛名停車の最終は「22：04」（東京駅発）。これに乗り遅れると悲劇的であり、くりまんじゅうは実際、乗り遅れてしまったのです。（安中榛名駅時刻表）

　次の新幹線で高崎へ着いたのはいいのですが、在来線（信越線）の駅とまったく別の場所なので「安中榛名駅」へたどり着くことは当然出来ません。

　結局信越線「安中駅」で下りて、そこからタクシー使って「安中榛名駅」へ向かいました。およそ2キロで自宅なのに、真っ暗な山の中へと、その道のり約10キロです。

　深夜料金も上乗せで4000円近く掛かった記憶が残ってます。

　こんなんなら、高崎駅で有料駐車場を使う方がずっと安いです。「安中榛名駅」などニ度と再び使うものかと心に誓いました。（笑）

　

　駅名は、当初、「安中市」にあるのだから、「新大阪」や「新横浜」のように「新安中駅」にして欲しいと市はＪＲに要望したそうですが、最近は「新＊＊駅」という駅名は作らないのがＪＲの基本方針（新しい時はいいけれど、それから数十年も経って新＊＊駅と名称は不自然であり馴染まないといういうのが当時聞いた理由）だそうで、結局、安中市と榛名町の境の山にあるので「安中榛名駅」となったのですが、既に榛名町は合併して高崎になってしまってありません。

　そのうち、安中も高崎に合併されて、「その昔、この辺には安中と榛名という場所があったんだよ」とまるで墓標のように駅名だけに残されるのかもしれませんね。(^^;

　さて、前置きが大変、長くなってしまいましたが、「安中榛名駅」へ行った目的は新幹線に乗る為では勿論ありません。実はイルミネーションを見る為に行ってきました。

　「イルミネーション」で自宅を飾り付ける人たちのことを最近は「イルミネーター」と呼ぶらしいですが、ここ「びゅうヴェルジェ安中榛名」にはそんなイルミネーターが生息しています。（笑）

　特に写真の「ここ」は毎年、クリスマスのシーズンになると、一際豪華にしかもセンスよく美しいイルミネーションを見せてくださいます。（他人様のお屋敷を勝手に公開していいものかと考えましたが、「びゅうヴェルジェ安中榛名」のホームページにも載っているので、いいのだろうと判断してしまいました。もし問題があれば削除します）

　多分、大勢の人が見に来るのでしょう、道路には「駐車禁止」のポールが置いてありました。実際、次から次へと車がやってきます。（県外ナンバーもいたのには驚きました）

　けれど、実にセンスがいいです。素敵です。見事な飾り付けです。普通、飾りつけも度が過ぎると如何にも「あぁ、やっちゃったぁ！」という品のなさが出てくるのですが、ここは「お見事」という他ありません。

　写真では見えませんが、時折、シャボン玉が宙を舞います。ボリュームをかなり絞って、耳を澄ますと微かに聞こえてくる程度のクリスマスソングが雰囲気を盛り上げてくれます。真っ暗な山の中ですので、明かりも音も余計に美しく引き立ちます。

（三脚を持っていかなかったので、感度を必死に上げて写したのですが、写真がしょぼくて申し訳ありません。実際はもっと美しいです･･･）

　毎年、綺麗なイルミネーションをありがとうございます＞イルミネーターの方

　けれど、実際、コストもかなり掛かっていると思います。ですから、来年からは小さな募金箱を置いておいて下さい。そしたら、見学料を入れさせていただきま～す。