以前、「黒滝不動への道」と題して、黒滝不動寺への道中をアルバム系にてお届けしましたが、あれからおよそ2週間強、ようやく本編に辿り着きました。(^^;
長かった~(ため息)
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さて、「黒滝山不動寺」は長野県との県境でもある群馬県の南牧村にあります。
南牧村は山国群馬の中にあっても、その上位にランキングされるくらい山の中です。
勿論、山間を東西に走る県道沿いに街場もありますが、どこでも一本横道に入れば山の中…はい…正直に言ってかなり山奥です。
どのくらい山の中かと言いますと、山岳民族である群馬県民くりまんじゅうが「はぁ」とため息をつくくらいです…(^^;
正直な感想を書いてしまって、どうもすみません。>南牧村の人
いやぁ、しかし、今でこそ、車社会になったのでとりあえず道さえあればどこにもいけるしどうにでもなりますが、そんな昔と言わずとも昭和30年代から40年代前半頃まで、一般家庭に自動車がなかった頃の暮らしっていったいどうしていたのだろう?と考えてしまいます。
テレビもラジオもない時代、ひょっとかしたら「第二次大戦」とかあった事を知らない人もいるんじゃないかと……
んな訳ねぇだろ!>自分!と思いながらも、いや、待てよ!いやぁ、中にはいるかもしれん!とつい思ってしまうのです。
あっ、クレヨンしんちゃんの作者の方がお亡くなりになった「荒船山」も一部南牧村のはずです。
ということで、黒崎不動に行くには、県道「下仁田上野村線」の途中から、5kmほど山の奥に入るのですが、まあ、その道は、普通車で擦れ違いが困難な狭い道幅です。(対向車来なかったけど^^;)
で、車を登りつめた先に駐車場があるのですが、これがお寺の約600m程手前。(泣)
寺に行くには強烈な登り徒歩が待ってました。
「ふうふう、ぜいぜい…」言いながら、いい汗というか嫌な汗というか(笑)、とにかくいきなり辛いです。
写真は「古道」。
寺への近道とあったので迷わず入り込んでみましたが、近いには当然近い理由があるわけで…(^^;
まあ、遠ければ緩く、近ければ急なわけです。当たり前ですが…
崖上に鐘突堂が見えてきました。
そして、一般の道に出てあと一息…
ちなみに車で寺まで登れますが、駐車場はありません。
足腰が悪かったり、お年寄りなど連れてくる場合は寺まで車で行き、そこで一旦下ろしてもう一度駐車場に戻る必要があります。
鐘楼に到着です。とりあえず、一服。(^^;
そこから下を見るとこんな感じ。この深い山間をうねうねと走ってきたわけです。
見上げるとこんな岩場も見えてます。
日本は山岳信仰にも熱心で霊場や山寺も多い国ではありますが、しかし、よくぞこんな場所に寺を作ったものだとつい感心してしまいます。
車もなければ、重機もない時代にいったい、どうやって資材を運んだのか…文明の利器などなくとも、人間やる気になればなんでも出来る証拠なのかもしれませんね。
樹高40数m、推定樹齢300年以上という群馬指定天然記念物でもある黒滝山の大杉を過ぎると…山門が見えてきます。
そこをパシャパシャしていると…おや?
和尚さんがやってきました。
とても気さくな方でお声掛けいただき、色々とお話もさせて貰いました。
最後に「1枚いいですか!」とお願いすると「どうぞ、どうぞ!」とこのポーズ(笑)
滲み出る徳を感じる素敵な和尚さんでした。
ありがとうございました。
さて、参道を進むと見えてくるのが、「黒瀧山不動堂」です。
実は大昔、確か、一度だけ親に連れられてここ黒滝不動へ来たことがある記憶が残っているのですが、どうもいまいち思い出せません。
まあ、無理もないです。その間に40年という歳月が過ぎているのですから…(^^;
不動堂の奥に「開山堂」という建物があるそうなので、さらに奥へと進んでみました。
「また階段か!」と思いましたが、こうなりゃ仕方ありません。
あっ、ここでレンズを「35-70mmf2.8D」から「50mmF1.4」に変えました。
別にそのままでもよかったのですが、いや、珍しくカメラバッグなんぞも肩に掛かっていたし…ついでに、なんだか辺りが妙に薄暗く感じたものでつい…(笑)
階段途中で振り返るとこんな感じ。(って別にいいか!(笑))
どうにか上りきり、息を切らしながら「開山堂」の山門を抜けると…
げっ、また、階段が!(笑)
中央に菊の紋、左右に三つ葉葵の丸紋というのは、この寺が江戸時代徳川五代綱吉公が帰依した潮音禅師が、黄檗禅宗として再興したからでしょうか。
いつもより、お賽銭を奮発しながら…(^^;
一揖、二礼、二拍手、一礼、一揖にて…
いえ、中をちょっと撮らせてもらったのでそのお礼も兼ねて…(^^;
こんな鐘も撮っちゃいました。^^;
その山には鎮魂の力を持つ山の神が住んでいる…
昔からそう伝えられているそうです。
そう、事実、標高870mの黒瀧山の南東腹に建つここ黒瀧山不動寺は、古寺であり荒船・妙義山系山岳信仰の拠点寺であり霊場なのです。
奥に入れば入るほど確かにそんな霊気を感じます。
開山堂を参拝して手前の大雄宝殿へ。
その裏側には滝が落ちてます。
いわゆるマイナスイオンたっぷりって感じです。
しかも裏見の滝で裏側にも入れます。
カメラ濡らしながらもしばらく滝を楽しみました。
その奥に古碑がありましたが暗くてよく見えませんでした。
橋を渡り、さてそろそろ帰るとしましょう。
既に誰もいませんでした。(^^;
お名前は「桃太郎」というそうです。
もう一匹いたのが「ヨーゼフ」というらしいですが、そちらは撮りませんでした。
理由は、カメラを向けると突然、猛烈に鳴きだしたから…(笑)
そうか、そうか、カメラは嫌か!と…動物愛護の精神で^^;
ということでとっても早足でしたが、これにて南牧村黒滝不動寺は終了です。
さ~て、駐車場まで急がなくっちゃ。(笑)
以上です。
< Nikon D700 + AF-Ai Nikkor 35-70mmF2.8D&AF-S Nikkor 50mmF1.4G >
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