2009-09-08

富岡巡り 富岡製糸 No1

 8月23日、日曜日…

 この日もぶ~こは朝から仕事、なのでチャップを連れてどこか散歩にでも行って来ようかと思ったのですが、日中、歩かせるには少し暑すぎる日でした。
 なので、とくにやることも無いので、午前中はぶらっと店廻り、そして事務所で給料計算をして…お昼過ぎから出かけてみました。

 お出かけ先は「富岡市」。

 いや、くりまんの住む安中市の南約10キロ程度に位置する極めて身近な「富岡」ですが、近年、ここにある「富岡製糸場」「世界遺産」へという運動が盛んになっており、また、現在、ユネスコの世界遺産センターの世界遺産暫定リストへの記載も既になされています。
 http://www2.city.tomioka.lg.jp/worldheritage/index.shtml

 「日本で最初の富岡製糸」

 県民の皆さんには上毛カルタの上記読み札で有名ですが、簡単に言ってしまえば、富岡製糸は明治5年(1872年)、明治政府が日本の近代化の為に最初に設置した官営模範器械製糸場なわけです。

 考えてみたら、富岡製糸場には、最後にというか、小学校か、中学校の時に一度だけ訪れただけで、大人になってから中に入ってみたことはありませんでした。(建物の前は年中通ってますが…)

 ならば、「一度くらいは行っておかなければ!」と思いたち、この日、突然、出撃となったわけです。(^^;

 これまでのお写真は、車を停めさせていただいた「富岡諏訪神社」のもの…

 富岡一の繁華街であった宮本町も既に悲しきシャッター通り…^^;
 なので、潰れたお店や余った土地を富岡製糸観光の為の駐車場にあてていますが、「たまには宮本町を歩いてみるのもいいか…」と敢えて遠い場所に駐車しました。

 また、富岡市の商店街は(安中市同様^^;)完全地元密着型の「日曜休み」というなかなか凄いもの…^^;

 勿論、開いているお店もちらほらありますが…それは富岡製糸を見に来るお客さん相手の飲食店が多いです。

 出た!上州名物?「おきり込み」(笑)

 (上の看板は「おっきり込み」ですが「おきりっ込み」の方がくりまんじゅうの語感に近いです・・・)

 一応、県外の方にご説明すると、多少は全国的に知られている山梨名物「ほうとう」・・・・・・のカボチャが入っていない版というような「うどん」を煮込んだ食べ物です。

 なお、翌日、もう一度、火を入れて温めなおすことを「焚てっ返し」(安中エリア方言?)と言います。
 しかし、うどんの原形がなくなるほどにどろどろに溶けたこの食べ物が県外の方には実に「手強い」らしく、くりまんの知る限り、他県出身の方はまず嫌がります。(笑)
 昨年亡くなった山形生まれの伯父が、50年以上に渡る群馬の生活の中で「おきりこみの焚てかえし」だけは勘弁してくれ~!これ食べなくても、人はきっと生きていけるよ!」と唯一絶対口にしない食べものでした。(笑)

 でも、上州生まれの上州育ちの地元民は「これが旨い」^^;

 商店街は既に歯抜けのように空き地がいくつも出来ており、けれど、そこは皆、休憩所のようになってました。これも目指せ「富岡製糸世界遺産登録」の現れなのでしょう。

 けれど、富岡の宮本町らしからぬ、ちょっと小洒落た飲食店もポツリポツリと出来ていて、これもまたまた目指せ「富岡製糸世界遺産登録」の現れなのでしょうね。

 宮本町の旧銀座通り^^;を突き当たると右折します。その先に富岡製糸の入り口があります。

 ここにもありました「赤レンガ休憩所」!
 ここで一服。
 詳しいことは分かりませんが、これらの休憩所は市内の高校生が作ったもののようです。もちろん、県や市、また商工会議所が協力しているのでしょうが…

 休憩所のお隣の建物です。

 なかなか雰囲気…ありすぎです。(笑)

 勿論、ちゃんと住まれています。

 タバコの火の始末をきっちりと付けて、再び、歩き出しました。
 太陽がギンギラではないのですが、とても暑いです。ジワリと汗が滲みます。

 まばらですがそれでも富岡製糸を目指す人たちも多ったです。

 辺りは古い街並みです。
 軽自動車がギリギリのような細い路地が縦横無尽に走っています。

 何故か沖縄県特産品の直売所?(誰も人はいませんでしたが…)

 徐々にこんなノボリも次第に目立つようになってきました。

 古い民家を改造したお店…喫茶店だと思います
 如何にも最近出来た感じです。

 やはり見た目に左右されるのでしょうか、ここお店には結構お客さんの出入りが多かったです。
 でも、このお店の道を挟んだ対面は…

 これです。(^^;
 もし、世界遺産に登録されれば、あっという間に開発されるのでしょうが…現在はまだこんな感じの建物もあちこちに見受けられます。

 さて、いよいよ赤レンガ造りの富岡製糸場が見えてきました。

 守衛さんというかガードマンさんたちが入口に立ち、眼光鋭く見張っています。

 入り口を正面に右手を見るとこんな道が続いています。
 ん?あのオレンジ色のノボリは?「ヨシギュウ?」と思い足を進めると…

 ははは、「吉野家」じゃなく「荻野屋」でした。

 「オギカマ」です。言わんけど・・・^^;

 そう、碓氷峠「峠の釜飯」で有名なあの「おぎのや」です。
 いつの間にか富岡製糸の入り口前に「おぎのや」が出来てました。
 まったく知らんかった…です。^^;

 最近は群馬長野の高速のIC近くには必ずある「おぎのや」の巨大ドライブイン。
 さすが、商売上手というか、フットワークが軽いです。
 ここは小さなお店ですが、一際目立つ店構えでお客さんを呼び込んでいました。

 時々、店長さんらしき人が富岡製糸の入り口前まで出て行って「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!峠の釜飯は如何でしょうか?」と全国知名度あるお名前を連呼してました。まぁ、地元民以外は引きつけられます。^^;

 写真だけパシャパシャさせていただくの悪いので…

 くりまんじゅうは「カキ氷」を注文しようとしたのですが…窓越しになかなか店員さんが現れてくれず、結局、写真だけ撮って自販機でウーロン茶を買いました。(^^;

 で、椅子に座ってそれを飲みながらパシャパシャ!

 選挙前は個人のブログといえどもこういうのを載せてはまずいのでしょうが、ご存知の通り選挙はもう終わったので…^^;

 おぎのやのお隣さん…
 まだまだ昭和、クラシックしています。

 だらだらと長くなってしまいましたが、次回はいよいよ「富岡製糸場」突入です。

 続きます…

 < Nikon D700 + Ai AF-Nikkor 35-70mm F2.8D & AF-S VR Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G>

12 件のコメント:

  1. ウチでは撥音は入らず「おきりこみ」でしたかねぇ。。。
    残り物のどろん♪としたのは県人ならではの(笑)
    ワタクシの場合は、温めかえさずに、
    翌朝の炊きたてのご飯と共に「あったか冷たく」頂くのが
    好きです。多分、ディープな楽しみ方でしょうね。
    自分でもたまに作りますが、もっと簡便な「すいとん」に
    してしまうことが多いです(^^ゞ

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  2. ↑あ、間違った。促音でした(汗)

    そういえば大宮出身の人が「群馬のおっきろこめは有名だよね!」って
    言ってましたけど、そんな発音では聞いたことないです(笑)

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  3. オリバーママ2009年9月8日 11:43

    おぎのやって,釜飯のおぎのやですか?
    一度,子どもの頃に食べた記憶があります。
    杏の甘露煮?のような物が入っていたような…


    オリバー君,耳の調子が悪く病院に受診したところ
    「アレルギーがあるようですよ。」
    といわれました(ToT)
    フードに入っている小麦が良くないらしいです。
    なので,いつも食べていたごはんから某メーカーの“ラム&ライス”に変更。
    まぁ,バッタも食べてしまうオリバー君なので
    これくらいの変更なんてこっちゃぁありません。
    チャップ君は,耳大丈夫ですか?

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  4. しまねこ さん>

    あぁ、そうに言われると「っ」は入らないような気もしてきます。
    平板に「おきりこみ」(笑)
    温め直さず、ご飯と食べると言うのもものすごくよく分かります。
    ドゥルドゥルなヤツ。ははは…
    そういえば、しばらく本格的なヤツは食べてませんねぇ。
    2,3回温め直して、もはやうどんの欠片すら残っていないような…県人だけが踏み込めるような領域のヤツ。
    おきりこみパーティ…やりたいですね。(^^;

    オリバーママさん>

    そうです。峠の釜飯のおぎのやです。
    地元の若者は「オギカマ」って言い…ません。(笑)
    杏の甘露煮のような物…
    確かに、あれって印象的ですよね。とっても!インパクト大!
    実際、他のご飯ものには入っていないものかもしれません。
    くりまんじゅうはいつも退けます。(^^;
    で、他の具材やご飯をすべて食べた後、気が向いたら食べる(時もある)。
    けれど、地元民はあまり「峠の釜飯」食べないです。
    いや、食べてる人もいるのでしょうけれど、くりまんのまわりには見かけません。
    そんなに美味しいとも思わないし…(あぁあ、言っちゃった^^;)

    あら、オリバー、アレルギーですか?
    それは大変と言うか可哀想ですね。
    チャップの耳ですが、どちらかというと良すぎです。
    人間には聞こえないような微かな音にも反応するので、一緒にいて驚くことがあります。
    特に紙袋やポリ袋の音には超敏感です。(笑)
    「カサカサ」と聞こえたら、もう聞こえた先にまっしぐらです。
    で、「それ食えるんでしょ!ちょうだい!それ、ちょうだい!」です。(^^;

    でも、耳じゃなくて目はあまりよくなくない感じがすることはあります。
    特に暗いところでは、見難いのか、必死に凝視しています。

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  5. 昭和のにおいのする町ですね。
    工場の中は明治大正でしょうか?
    次が楽しみです。

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  6. hiroさん、おはようございます。

    言い悪いはともかくとして、仰るとおり昭和がそのまま残っています。(明後日、公開予定のシリーズ4が一番、ザ・昭和です^^;)

    さて、富岡製糸場ですが、建物自体は明治5年のものだそうです。
    明治5年と言うと確かまだ旧暦を使用していた時期だったと思います。130,40年前ですね。(正確な数字は調べてみないと…^^;)

    このシリーズも長くなりそうです。(^^;
    ごゆるりとお付き合いください。

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  7. 実は本日(9/9)、しまのワクチン接種もあって
    実父から車を借りたので、行ってきました!
    富岡製糸!…の入り口まで(笑)
    だって、あんまり興味ないんだも~ん(^^ゞ
    くりまんじゅうさんのブログで直前予習していったので
    見所が大変分かりやすくコンパクトに回れました。
    居酒屋さん(北海亭?)の30分100円の駐車場で間に合うほどに。
    「まれすけ」のタイ焼き、うっかり買ってしまいました。
    ヤル気まんまんの売り子のおっさんに、
    「あの…」(ワタクシ)
    「ハイ!!おいくつでしょう!?」(オッチャン)
    「いえ、タイ焼き1個欲しいんですけど」(ワ)
    「あ…タイ焼き…ね…」(オ)
    「すみませんね~~~」(ワ)
    何故か謝ってしまう気弱なワタクシです。
    でも時間は12時5分。しょーがないか(^^ゞ

    お味はまことに「くにっねちっ」として
    あんこは「全然イマイチってかイマ2か3」で

    …もう買わない!!

    帰りに松井田まで足をのばし、
    トリチュー松井田店もやっぱり閉店しているのを確認して
    帰りました。
    あ、白雲亭にもヒジョーに惹かれましたが
    本日はワタクシのたっての希望で「磯辺やな」へ。
    目一杯、すいてました。来年は本当にヤバそうです。

    長々とすんません。

    あと。
    以前伺って、友人の方から推薦していただいたO病院へ
    行ったのですが
    とっても感じのよい病院ではありましたが…ちょっと診療方針に疑問があって
    この後も行くかどうか微妙(ってか多分行かない)と。
    こういうのは行ってみないとワカランもんですよね~
    でも、こちらで質問させて頂けてすっごく助かりました。
    ありがとうございます。
    引き続き何か情報あったらお願いします(^^ゞ

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  8. しまねこさん、こんにちは。

    富岡製糸入口までの出撃、ご苦労様です。
    たいやき…そうですか、イマサンでしたか…^^;
    基本的にアンコガあまり好きではないくりまんじゅうは、アンコが少ない方が実は好きです。なので、家で食べる時は、タイヤキはシッポだけ貰います。

    それでも、焼きたては表面がカリカリしていて、アンコもあつあつで美味しいと思いますが、時間が経ってしまった奴は最悪ですね。(まあ、それが好きな人もいるのでしょうけど…)
    なので、レンジで一分くらいチンして、同時に加熱しておいたオーブンにすかさず入れて、約3分。これで、焼き立てです。(笑)
    って…なにタイヤキの話してんでしょう。^^;

    トリチューは会社が破産してしまったので、勿論、松井田店もオシマイです。^^;
    でも、松井田はあまり競合がなかったので、そこそこ入っていた感じもするので、第三者が居抜きやるかもしれませんね。(わかりませんが…^^;)

    磯部の簗へいったんですか?
    アユですか?
    真昼間からアユなんか食べながら、日本酒、キュッ!ですか?(笑)(あっ、車か!)

    O病院のことも、しまねこさんおブログで詳しく拝見いたしました。(笑)
    まあ、病院病院で診療方針も色々なのでしょうね…^^;

    あっ、そう言えば、ぶ~こが「最近、あちこちのスーパーでやまねこさんをよく見かける。やまねこさんて歩き方に特徴があるから遠くからでも分かるんだよね。跳ねるように歩くから…(笑)」と言ってました。(笑)
    いつぞやは安中のベイシアで、また少し前は富岡で、2、3日前は安中のエーコープで見かけたそうです。
    「本当にやまねこさんだったの?」と訊くと「髭面のあの歩き方は間違いない!」といってましたが(笑)、どうでしょう?^^;

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  9. 世界遺産の登録活動を今年、富岡高校生は修学旅行先でやってくると聞きました。京都、奈良、金沢で県外の人の署名を集めてくるそうです。

    マイケルが高校生の頃は、富岡製糸場は片倉製糸が営業していたと記憶していますが・・・。

    片倉の女子寮が有って、忍び込んで、お姉さんたちにかわいがられていた同級生がいたな・・。
    彼は、どうしたかな・・!?懐かしい。

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  10. あい。間違いなくウチのやまねこだと思われます。
    いつもリュックしょって方々歩いてるので
    ワタクシは「アシモ君」と呼んでますが
    スーパーではリュックは片手に持っているスタイルで回るようです。
    先日の富岡製糸は車でしたがそれ以外は徒歩です。
    歩くのです、ひたすら。ウチのおっさんは。。。
    時速6kmを保つ歩き方をすると、ぶ~こさんの仰ったような歩き方になるのだそうです。

    今日も、ひとりでファーム・ドゥからヤオコーまわって
    梅の里の前あたりをふらふら歩いて帰ってきました。
    途中で色んな車から挨拶らしきクラクションを鳴らされたそうです。
    ぶ~こさんも混じっていらしたら宜しくお伝え下さい。

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  11. やっぱりそうですか…
    なんたって、やまねこさんは「歩く」のが職業ですものね。(笑)
    でも、それだけ界隈を歩き回るのでしたら、是非、カメラなんぞも持ち歩いて色々と撮ってもらいたい気もいたします。
    なんか、「決定的瞬間」に巡り合えるような…(^^;

    でも、カメラなんか持つと時速6キロは無理ですね。
    なら、移動は歩くのじゃなくて走る…とか…(笑)

    よろしくお伝えください。
    ぶ~こにも「見かけた人物、やまねこさんで正解!みたい」と伝えておきます。(^^)

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  12. コメント、見落としてました。(^^;
    すみません。>マイケルさん

    >世界遺産の登録活動を今年、富岡高校生は修学旅行先でやってくると聞きました。京都、奈良、金沢で県外の人の署名を集めてくるそうです。

    うーん、まあ、それもいわゆる営業活動なのでしょうが^^;、なんだか諸手を上げての賛成は少し出来ないような気がします。
    登録活動の一環としての行動としては分からないではないですけど…

    昭和62年まで片岡製糸だったみたいですね。

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