Yさんの「大人買い」という言葉を見て、くりまんじゅうも子供の頃、『仮面ライダー・スナック』を、「大人買い」して失敗したことを思い出しました。
『仮面ライダー・スナック』とは、今から35年ほど前に「カルビー」が発売していた1袋20円のスナック菓子です。もちろん、消費税などない時代です。(笑)
桜の花びらのような形をしていて、味は甘しょっぱい今でいう「おさつスナック」にも似たような味に記憶していますが、少し違うような気もします。
当時、あまり美味しいとは思いませんでした。そんな美味しいとも思わない『仮面ライダー・スナック』を何故『大人買い』したかというと、スナックに付属している「仮面ライダーカード」が欲しかったからに他ありません。
とにかく、当時の子供たちはカード欲しさにこのお菓子を買ったのです。いわゆる社会現象です。まさにカードブームの草分けでした。
くりまんじゅうの記憶に強く残っているのは、A路K雄くんとS石M博くんと近所の駄菓子屋(『みきや』だったか、『タカハシ』だったか…)で、1人1ダンボールずつ買って、それを抱えながら、市営プールの駐車場に行ったことです。
確か1ダンボールに30個入っていたので600円。当時のくりまんじゅうの一ヶ月分のお小遣いでした。プールの営業季節ではなかったので、季節は春か秋、土曜日の午後、小雨が少し降っていた覚えがあります。
誰もいない市営プールの駐車場で、兎にも角にも30枚束ねて持ったカードの封を開けて、「ちぇっ、これ持ってるよ」とか「あっ、それ、俺のこれと交換して!」とか「おぉ、ラッキーカードだ!」なんて大騒ぎをしたものです。
けれど、問題はそこから!いうまでもなく、ダンボールに入った1人30袋ものスナック菓子の処分をどうするかです。それでもどうにか頑張って3袋くらいは食べた記憶があります。けれど、食べきるにはあまりに量が多すぎました。
A路くんだった、S石くんだったか、それともくりまんじゅうだったか、誰が最初に始めたか、それは憶えがありませんが、6つくらいのスナック菓子の袋を開け、それを左右の手指の間に挟み、「ライダータイフーン」と言いながら、身体を回転させたのです。
あたり一面、スナック菓子の花吹雪です。3人が各々に「ライダータイフーン」を繰り返すものですから、さあ駐車場は大変です。食べるには苦労したスナックですが、「ライダータイフーン」ならあっという間です。(^^;
当然、およそ90袋以上のスナックが駐車場に撒き散らされました。挙句の果てに、空になったダンボールを蹴飛ばしながら、帰路についた記憶があります。
週が開けて、月曜日の朝、小学校の朝礼の時でした。校庭に集まったくりまんじゅうたちを前にして校長先生がおもむろに語り始めました。
「土曜日の放課後、市営プールの駐車場で当校の生徒らしき者たちがスナック菓子を撒き散らしました…」
『ギクッ!』
一瞬にして、背筋が凍りつきそうになりました。
「近所の方から連絡を受けて、先生方と掃除に行って来ました…雨に濡れたスナック菓子は張り付いてしまって……食べ物を粗末にする人は…人間として最低で…」
校長先生のお話はしばらく続いていましたが、凍りついたくりまんじゅうは、途中の記憶が飛んでます。犯人はばれてる!これから教室に戻り、今度は直接、担任の先生に叱られるのじゃないかと怯えていたわけです。(^^;
結局、それはありませんでしたが、その日以来くりまんじゅうは「大人買い」をやめました。けど、ライダーカード収集は、それからもしばらく続けました。(コリナイヤッチャ!)
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1番から546番まで、すべて持っていたような記憶があります。アルバムが貰える「ラッキーカード」もかなりの数残っていました。
ちなみに、今、どのくらいの値段になってるのかが知りたくてネットで探して見たら、
『ラッキーカード〆切なし41 仮面ライダーのひみつ[表14局][状態S]』http://www.shinzan.net/shopping/cbmr/list104_1022_10223.html
など、なんと1枚『2400,000円』の値段がついてます。どひゃ~!
0の数が一瞬分かりませんです。
以前、『なんでも鑑定団』で1シリーズ揃いで、数百万とか言っていたのを見たことがありましたが、くりまんじゅうはひと財産を全て母親に廃棄されました。
まあ、世の大半の人はそうなのでしょう。だから、そういう値段になるのでしょうね。
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