2007-11-08

子供の頃の怖い体験

くりまんじゅうは子供の頃、奇妙というか少し怖い体験を何度かしています。

例えば、ある日、ある時、父親達と虹マス釣りに釣堀に行った時のことです。途中、道に迷い、林道を山の中へとどんどん進んでいきました。辺りは鬱そうと多い茂った杉林、昼間なのに真っ暗でした。ごつごつとした地面が剥き出しの無舗装路は進むほどに細くなり、車がぎりぎり通れるほどでした。

明らかに道を間違い、深い山の中に迷い込んだのは明確です。それは車に乗っている誰もが分かってました。けれど、誰一人も、何も言わずに、ただ車を山の奥へ奥へと進ませるのです。
どのくらい走ったのでしょう。もう、乗用車ではこれ以上先に進めない場所まで来た時でした。林道の奥の方から必死にこちらへと走ってくる人影がありました。
不気味でした。恐ろしいほどの形相をしていました。車内に戦慄が走ります。
その男は、くりまんじゅうたちの車の前に立つなり、「子供が…子供が…」と慌てふためくように大声で叫んだのです。

林業の何かに使う機械のチェーンに子供の足が挟まってどうすることも出来ないという話でした。一人ではどうにもならず、助けを求めに子供をそこに一人残して、走ってきたというのです。
町場に出るには、車でも少なくとも30分以上掛かる場所です。兎に角、その人を車に乗せて、事故の現場に向かって、車で行けるだけ行ける場所まで行くことにしました。

現場直前でくりまんじゅうたち子供たちを車に残して大人たちは、車に積んであった工具を持って走ります。
どのくらい時間が経ったのか・・・しばらく待っていたような気がします。それでも、ようやく機械を解体出来らしく、大慌てで子供を抱えて車に乗せるとそのまま病院に直行です。
その場で車を下ろされたくりまんじゅうたちは夕暮れになるまで何時間も待たされました。
見てしまった光景。静まり返った深い山の中、時折、聞こえる風の音。日が沈んでしまうと、言い様もない程に怖かったです。

後から聞いた話では、幸いにもその子供は足の骨折(かなりの複雑骨折ではあったそうですが…)で、命には別状がなかったそうです。
けれども、あの時、まるで何かに引き寄せられるように、あの深い山の中を、ひたすら進んでいったのは何故だったのでしょうか?
霊とかあまり信じないたちのくりまんじゅうですが、それは今でも不思議に思っています。

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バーベキューをする為に、裏妙義へ行った時、河原に下りていく斜面の細い道の傍らにベレー帽を被った中年男若い女性が居ました。
すれ違う時、母親が「いい歳をして…」と小さく舌打ちするように言ったのが、くりまんじゅうの記憶に強く残ってます。

それからしばらくして「大久保清事件」が騒ぎになり、裏妙義からも犠牲者が発見されました。
両親は事情聴取で松井田警察に行き、目撃現場まで一緒に現場検証に連れていかれました。
くりまんじゅうたちが見た、そこの場所には「飴の包み紙」が2つ落ちていたそうです。

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少林山のだるま市の帰りでした。夕暮れ時、人ごみを掻き分けてようやく、駐車場に戻るとくりまんじゅうたちの車のすぐ後に別の車が止まってしまっており、車を動かすことが出来なくなっていました。

くりまんじゅうたちの車の前にホロを付けた小さなトラックがあり、ふと見ると運転席に人がいるようでした。それを退かしてもらえば、抜け出られます。
これ幸いと母親がトラックに近寄りました。くりまんじゅうもその後を付いて行きました。
「すみません…」
窓越しに声を掛けます。しかし、運転手は寝ているようで、母親の問い掛けにも反応しません。
「すみません!!」
言いながら、窓ガラスを叩きます。けれど、それでも眼をさましません。
仕方なく、母親がドアを開けて、運転手の方の肩を叩いた時です。
首が「ガクン」と下がりました。テレビドラマで見るあの「ガックン」です。

「……!!」

ドライバーは冷たくなってました。(ノ゚ρ゚)ノ ォォォ・・ォ・・ォ・・・・

すぐに父親を呼び、それから後は警察やら野次馬やらで大騒ぎになりました。第一発見者ということで、言うまでもなく両親たちは何時間も事情聴取です。駐車場の車の中で夜になるまで待ってました。

結局、死因は「一酸化炭素中毒」。亡くなっていた人は露天商の方で、前日、仕事を終えた後、暖をとる為にレンタンを燃やし、不完全燃焼のままそれを車内に持ち込んだ故の事故でした。くりまんじゅうはその日以来、マメタン入りのアンカが怖くて使えなくなりました。

そのことは、翌日の新聞記事にも載りました。ただ、第一発見者であると書かれていた、くりまんじゅうの父親の職業が「露天商」となっていて、それからしばらく近所で噂になりました。(笑)

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まだまだ沢山ありますが、とりあえずこの辺で…

2 件のコメント:

  1. 裏妙義・・ベレー帽の中年男性・・ここまで読んでピンときてしまいました。
    これだけでわかってしまうほど、あの事件は幼心にかなり強烈に焼きついています。
    A高の前で車を停め、女高生を物色していたと聞き、A高といったら目と鼻の先・・!
    りつ子ちゃんとビビってしまった覚えがあります。
    それにしてもくりまんじゅうさん御一行様が、遭遇していたとは本当に驚き!!
    スゴイ経験ですね。


    子供の頃の記憶って、不思議とその時履いてた靴とか、たとえば蝉の声だとか、草のにおいとか、オレンジ色の雲とか・・・断片的に頭の中を駈け巡り、なつかしいような、かなしいような気持ちにさせられますよね・・・。

    くりまんじゅうさんのお母さんの一言にシビレました。

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  2. 昨晩、Yちゃん邸でも、大久保清事件の話になりました。

    そこで、当時、僅かに残った杉並木、群バスの車庫の前辺りで、蚕糸高校(現安中総合)の女子学生を車に乗せようとしていたところを強引に止めたのが「あずさ不動産」(知味飯店の裏)の社長だったという話も聞けました。

    蚕糸や安高辺りでもかなり物色していたようですね。おそろしや!

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