2007-10-08

花火に魅せられて

夏が来るとくりまんじゅうが密かに心待ちにするもの。
それは「花火大会」です。(季節外れの話題ですみませんm(_ _)m)

7年前、ぶ~こと新潟に行った時、偶然見た「柏崎海の大花火大会」にやられました。どか~ん!といきなりぶちのめされました。
それまで、くりまんじゅうの知っている花火大会とはベースは「磯部の花火大会」、時々、高崎や前橋の花火大会も見に行きましたが、まずその人ごみに「花火を見るより人を見てる」という感じであまりいい印象はありませんでした。
が、しかしです。そんなくりまんじゅうが、柏崎には完璧にやられてしまったのです。

柏崎の花火は海へ突き出た長い堤防3箇所から上がります。当然、観客は浜辺から見ることになります。広い砂浜はどこにでも座れます。寝そべって見ることすら出来ます。浜辺なので蚊などの不快な虫もあまりいません。まずはそんなところが気に入りました。

会場は一部を除いてガラガラといってもいい状態でした。(当時は・・・)
なのに、上がる花火はくりまんじゅうの度肝を抜いたのです。

次々に上がる、海空中スターマイン、大型スターマイン、ワイドスターマイン・・・広大な砂浜、防波堤を有効に利用して、視野いっぱいに広がる花火に目を奪われます。

「凄いね、なんなの、この花火大会?」

途中、ぶ~こに言いました。ぶ~こも言葉を失ってます。



3尺玉も上がります。(3尺玉っていったら、直径90センチの花火ですよ。お客さん!)
「ドーン!」というお腹に響く音とともに、はじめて見るその大きな黄金色の火の華にしばし言葉が出ませんでした。


気が付くと、既に1時間以上経ってました。
9時20分、「市民の花火」。アナウンスの声も興奮気味です。
その始まりを合図するように正面からワイドスターマインが打ちあがります。


少し遅れて右手に海空中スターマインが、左に大スターマインが競い合うように上がり出します。次第に各所から打ち上げる間隔が短くなっていきます。広い会場がどよめきます。

す、すごい・・・


視野のすべてが花火に埋め尽くされました。こんなの見たことありません。時間が止まっていた気がしました。ふと、気が付くと微かに涙が滲んでました。

見上げる空が漆黒へ戻ると、割れんばかりの拍手が沸き起こります。
(あぁ、本当にいいものを見せてもらった。でも、これで終わりだろう・・・)
くりまんじゅうはそう思ったのですが、けれど、これで終わりじゃなかったのです。煙が消えるまで少し時間をおいて、その怒涛のフィナーレは始まりました。

9時半、打ち上げ開始です。
視野のすべてが埋め尽くされる尺玉のド迫力。次から次ぎへと絶えることなく、いつまでもいつまでも、まるで気が狂ってしまったように上がり続けます。(後から知ったのですが、それは柏崎市市制60周年記念の、なんと尺玉600連発だったそうです。普段の年は尺玉300連発です・・・それでも凄いのですが・・・)


ダメです。ヤバイです。身体が震え、涙が込み上げてきます。光が、音が、心の中を突き抜けて、感情が気持ちよく心地よく乱されます。
あぁ、こんなものが世の中にあったんだ。
幾重にも重なる輝く光の洪水と、海辺に木霊する音の饗宴にくりまんじゅうはただ酔いしれていただけでした。

終了のアナウンスが流れても会場では拍手がずっと続いていました。
宴の終焉、じんと寂しさが込み上げてきます。

「こんなのただで見せてもらったんじゃ、申し訳ないね」
ぶ~こがいいました。くりまんじゅうも同感でした。

その日から、くりまんじゅうは「花火マニア」になってしまいました。3ヶ月位はただただ花火関係のサイトを読みふけてました。近県の有名な花火大会へも出かけていくようになりました。
もちろん、柏崎へは毎年、行きます。
今年は中越沖地震のため残念ながら中止となってしまいましたが、来年はまた行きたいです。

5 件のコメント:

  1. これは写真で拝見しても、どか~ん☆☆☆ ですから、間近で体感したらそれは、涙がじわ~っというのも推測できますね。
    やきまんじゅうの近所の大濠公園でも毎年、6000発、45万人の人で賑わう大濠花火大会が行われます。が、柏崎の花火には負けますね~。くりまんじゅうさんのお陰で行きたい場所がどんどん増加中ーーー!

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  2. これ以来、くりまんじゅうは色々と花火大会を見てきましたが、基本的にやっぱり、花火は地方(いなか)の方がいいです。

    東京をはじめとして、やはり都会の花火は花火の大きさが規制されます。数は沢山上がっても、どうしても尺にならず、寸玉が主体になってしまいます。安全基準で仕方が無いことなのですが・・・

    新潟の3大花火大会はすべて素晴らしいです。長岡、片貝、柏崎・・・
    それから、長野の諏訪も凄いです。(人ごみも・・・すごいですけど(^^;)
    北関東ですと、栃木の小山、そして、群馬の伊勢崎がかなりキテます。

    群馬に来たら、一緒に涙、流しましょう。

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  3. なるほど、安全基準ですか・・・
    また色鮮やかな写真は、くりまんじゅうさんの写真を撮る腕も素晴らしいことを証明していますね。

    一緒に感動したいです(T0T)

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  4. おはようございます。
    夜遅くのコメントをありがとございます。

    さて、花火の安全基準について、もう少し詳しく書きますと、その花火大会で打ち上げることができる最大の玉の大きさは「保安距離」というもので限定されることになります。
    保安距離とは、(それを定める都道府県によってその規定は違いますが)、打ち上げ場所から観客や付近の建物まで、花火の玉の大きさに合わせて、一定距離を置かなければならないという安全距離です。例えば一尺(10号玉)を上げるには、最低でも半径290メートル以上必要というようなものです・・・
    広大な河川敷、海岸、湖など、広い保安距離が確保できる場所では(予算の範囲内で)大きな玉が打ち上げられますが、逆に大都市近郊では「打ち上げ場所が狭く」なりがちなためにどうしても、小玉ばかりになってしまう傾向があります。
    でも、ネットで見ましたが、大濠公園の花火大会は立派なものだそうですね。
    「九州(都市部)最大の花火大会!」などと書いてありました。

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  5. そうですよね、『保安距離』というものがあるんですね。詳しい説明ありがとうございました。勉強になりました。

    しかし花火大会の敵は人ごみですよね。
    大濠公園の花火大会は中高生カップルの多さにも目を奪われます・・・

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