2007-10-22

片品・日光へ その2

さて、再び、車を金精峠に向けて国道を走ります。道すがら通り沿いにある小さなお土産屋さんの軒先に吊るされていものが気になりました。

「あの黄色の実みたいのもの、何だろうね」

どのお土産屋さんにも必ずと言っていいほど掛かっています。不思議に懐かしさを感じさせる日本的な景色を作り出してます。

不意に、を混ぜたような美しい色づきの木が眼に入り、思わずそこに車を停めて、お店のおばさんに聞いて見ました。


「これは、なんですか?」
ナスです」
「ナス…」
よく見るとそれにまじって真っ赤な「唐辛子」もありました。


なるほど… 
唐辛子はナス科ですから、ようするに観賞用の唐辛子みたいなものなのでしょう。納得です。

沼田から40km強、標高およそ1400m、丸沼高原スキー場です。さすがにこの辺りまで来ると、次第に周囲の木々も色づき始めていました。


今年は11月10日にオープン予定の丸沼高原スキー場ですが、もちろん、天然雪が積もるまでは人工雪での営業になります。ですから、これから雪作りが忙しくなります。既に写真右に見える白いシートの下には、夜間、スノーマシンで作った雪が仕舞ってあるはずです。
でも、あと20日ですので…間に合うのでしょうか?

この辺りは山岳地帯でもあるので、冬季(12月末頃から)はスキー場の先が、通行止めになります。そして、ここまでくれば、群馬県と栃木県を境界する金精峠まであとおよそ10キロ。
その前に丸沼に立ち寄りました。

丸沼は四季折々に美しい景色を見せてくれる場所です。紅葉は6,7分というところでしょうか。「全山燃えるような」というわけにはいきませんが、それでもきれいでした。


湖畔でしばらく遊んでいましたが、ポツリ、ポツリと雨も落ちてきましたので、車へと戻ります。気温も一気に下がってきました。
寒いはずです。車の外気温度計は「5度」と表示されていました。ここ数日で、一気に色づきも深まるでしょう。


丸沼の先には「菅沼」があります。標高もさらに上がります。しかし、一気に霧が出てきてしまいました。

「ダメだね。何にも見えない…」

ライトをつけて、白い闇のような世界を注意しながら進みます。まるっきり見えません。

「残念だね。多分、この辺が一番いい時期なんだろうけど…」
「しかたがないよ」

くりまんじゅうとぶ~こがそんな会話をしている時でした。突然、周囲の霧が流れるように消えていったのです。

突然、左手に菅沼が現れました。
「おぉ…」
すかさず車を停めてシャッターを下ろします。神秘的な湖水の色がとてもきれいでした。
しかし、それもつかの間、すぐにまた白一色の世界に戻ってしまいました。

菅沼までくれば、金精峠は目前です。峠下を貫く金精トンネルは標高1880m、770mの長さで群馬と栃木を結んでいます。トンネルの中間付近で、車のナビの「栃木県に入りました」というアナウンスに県境を越えた実感が増します。

しかし、トンネルと抜けて栃木側に出ると、天気はさらにひどくなってました。深い霧と一緒にかなりの雨粒が落ちてきます。当初の予定では、日光戦場ヶ原から、道を左折北上し、秘境「川俣温泉」へと向かうはずでしたが、この天候ではもはや不可能です。

これまた予定を変更して、日光湯元温泉のある湯の湖から流れ落ちる「湯滝」に寄ってみることにしました。


湯滝は落差50m、幅25m。華厳滝、竜頭の滝と並んで奥日光三名瀑の一つです。三年ほど前、くりまんじゅうも初めて訪れたのですが、日光の数ある滝の中でも、一番お気に入りの滝です。既に3時を回り、生憎の天候とともに辺りは薄暗くもなってきましたが、豊富な水量とともに迫力ある姿を見せてくれました。

湯滝の周辺には遊歩道も整備されています。前回はシロを伴っていたので、入れませんでしたが(環境省がペット禁止の看板を掲げています)、今回は、少し周辺を散策をしてみました。


晴天下であれば、どんなに綺麗だったかと思います。

湯滝を後にして、道を中禅寺湖へと進みます。途中、竜頭の滝へと流れ落ちる湯川を橋の上から眺めました。きれいです。


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中禅寺湖の湖畔を走っている時でした。
突然、眼鏡の右レンズだけがポトリと落ちて、さあ、大変です
くりまんじゅうは視力がかなり悪いので、いつも眼鏡をしているのですが、右レンズの無くなった眼鏡は、視界を歪ませ、ぼやかせ、遠近感を失わせて、一瞬、何事が起きたかと思うほどでした。道は混んでいて、路肩に駐車するスペースのないところだったので、余計に焦りました。

それでもどうにか状況を理解して、すぐに腿の辺りに落ちていたレンズを拾い、それを右手に持って目の前にかざして運転を続けます。
しばらくして、どうにか駐車スペースを見つけて、そこにとめ、眼鏡を外して見てみると、右レンズのフレームが柄の近くで割れていました。理由は不明です。

「運転しようか?」

ぶ~こが言いましたが、とりあえず、コンビニで瞬間接着剤を買うから大丈夫と割れたフレームにレンズを載せて車をまた走らせました。
でも、中禅寺湖畔ってコンビニがないんです。(^^;


そんな状態ですから、中禅寺湖へ来ると必ず寄るレストランもこの度は寄りませんでした。


とりあえず、レストランの駐車場から中禅寺湖をカメラに写して、すぐに「いろは坂」を下りました。

途中、深いカーブで何度もレンズが外れ、どうしようもなくなって、度入りのサングラスにかけ換えたのですが、夕暮れも近づき、今度は暗くて危ないです。車の連なるいろは坂は、これまた駐車スペースが見つかりません。

結局、坂を下り切って、銅山で有名な足尾のコンビニにより、そこでアロンアルファを買って接着しましたが、なんだか、どっと疲れました

足尾からは渡良瀬鉄道沿いを進み、大間々に抜けて伊勢崎のICから、北関東道で前橋へ出ました。



で、最後にここに寄って、ジャンパーを買って帰宅しました。

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うーん、とにかく疲れた、もし点数をつけるとしたら55点くらいの旅立ったでしょうか。

少し、残念。けど、また行きたいです。(^^)
 

1 件のコメント:

  1. こちら九州の紅葉は11月でしょうか・・・

    絵葉書のような写真の数々ありがとうございました。

    こちらの今日の気温は、最高気温24度、最低気温14度です。今日扇風機をしまいました。

    眼鏡は大変でしたね。でもぶーこちゃんも運転できるなら安心ですね。ぶーこちゃんが運転できなかったら、スリルある旅に変身していたかもしれませんね・・・

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