2007-10-07

素人の庭造り

 昨日の「庭造り」の記事に、素人造園家が庭造りを成功させる方法として

 1)デザインは直線を極力使わずRを多用する。
 2)なるべく細かくデザイン変化をさせる。
 3)使用材は可能な限りいいものを使う。

 と書きましたが、今日は、それを少し説明してみようと思います。(その前に、まず最初にお断りしておかなくてはならないのは、これはあくまで「くりまんじゅう」の独断と偏見の私見ですので、その点はご了承のほどよろしくお願いいたします。)

 ◆デザインは直線を極力使わずRを多用する。

 くりまんじゅうの家の庭を見た人に「デザインが複雑で細かいですね」とか「カーブを使ってレンガを積むとか難しくないですか」と時々言われることがあります。
 事実、くりまんじゅうの庭には直線的なデザインはあまりなく、Rを基本にしています。

 これにははっきりとした理由があります。
 それは、まず直線や水平をしっかり出して作るのは「素人」には難しいからです。そして、結果のミスがシビアに露呈してしまうからです。
 直線は1ミリずれても、許してくれません。「あっ、曲がってる」って一目瞭然にわかってしまいます。けれども、最初から曲がっていれば、五倍ずれても分からないのです。出来ないことはしない。これは「素人造園」の鉄則かと思います。

 と、言いながらも逆にプロの作った基礎を利用する場合は、直線をどんどん利用するといいです、とも言えます。

 例えば、ブロック塀にレンガを張ったり、レンガを積んだりする場合は、既にドンピシャ水平、垂直、直線ラインが出てますので、遠慮なく利用させてもらいます。鉄筋も入っているので強度的にも安心です。これは犬走りなどにテラコッタタイルを張る場合なども同様です。

 ◆なるべく細かくデザイン変化をさせる。

 最初の理由とも関連しているのですが、本当を言えば、細かくデザイン変化させるのではなく、せざるを得ないスキル不足というのが実際です。例えば、この通路。

 本来ならば、すべてここをジェラストーン張りにするには、(大雨の時の排水などを考えて)水勾配をしっかりとってあげなければいけません。しかし、そうは言っても簡単に出来ないのが素人の辛さです。だから、くりまんじゅうは途中途中を化粧砂利を敷きました。下は砕石、その上に厚さ10センチほど砂利を敷いてますので、よほどの大雨も下へ抜けていきます。

 スキル不足への対応という理由の他にも、素人施工ゆえの理由もあります。広い面積に同じ施工をいつまでもするのは「飽きて」しまうからです。素人造園は基本的に「仕事」ではなく「趣味」の領域です。楽しくやれなければ意味がありません。くりまんじゅうはそう思います。
 また時間の制約もあります。木工作業などは大丈夫ですが、セメント作業はそうはいきません。作ったモルタルを使い切るまでやらなければいけませんし、もし突然雷雨なんてことになったら右往左往するだけで、どうにもなりません。

 また、狭い範囲での施工はやり直しが気楽です。さらにいうなら、色々なデザインを作ることで自然とスキルアップもしていけます。

 ◆使用材は可能な限りいいものを使う

 もちろん、予算の範囲で!です。
 ただ、ガーデン資材の値段の差はそのまま見た目の差、耐久性の差にモロ出ます。
 アンティークレンガはけっして安くありませんが、使えば、やはりいい味をだします。
ラティス一つにしても、ホームセンターなどで安く売っているSPF材のものと、W・レッドシダーやウリン材などのものでは、値段の差はそれ以上の耐久性の差になります。

 同様に塗装剤も高いものは良いですし、良い物は高いです。(定番ですがやはりキシラデコールはお薦めです)

 植物は何を植えても美しいです。その差は趣味であり好き好きです。けれど、資材は値段の差がはっきりと出やすいです。庭を造れば最低でも20年くらいはお付き合いするものでしょうし、特に自分で造ったものなら一層愛着を持って接するでしょうから、迷ったら「いいもの」がベターだとくりまんじゅうは思います。 安く上げることだけが、自己造園ではありません。

 むしろ、自分でやるからこそいいマテリアルを使って欲しいと思います。

 ちなみに散水ホースなども値段の差がそのまま品質、耐久性の差になりがちです。ゴム製品は特にそうです。真冬や寒い地域ならその差を余計に感じます。また、剪定バサミなども同様です。錆びらせてしまえば一緒ですが・・・(苦笑)

3 件のコメント:

  1. デザインにRを使うのは好きです。くりまんじゅうさんは好奇心や能力に加えて、やる気+センス+ゆとりがありますね。
    日々の生活に追われるやきまんじゅうには
    憧れです。いつかそちらに移住できたら、
    お知恵お貸しくださいね。

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  2. >好奇心や能力に加えて、やる気+センス+ゆとりがありますね。

    好奇心とやる気はくりまんじゅうも認めます。能力とセンスは、うーん、自分では分かりません。
    けれど、「ゆとり」は・・・正直、ないです。これは断言できます。

    ゆとり・・・大辞林によると、「物事に余裕があって窮屈でないこと」とあります。
    そうであれば、くりまんじゅうには備えていないものです。言い換えれば、ゆとりがないから、闇雲に動いているのかもしれません。

    そして、だからこそ、頑張れるのかもしれません。(??? 難しいですね・・・)

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  3. 物事に余裕がなく窮屈でありながらも、
    実行されているなら、なおも尊敬の眼差しです。動いているのが好き?な良い性分もプラスに働いてるかな?  

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