2007-10-29

年齢の数え方

ブログを開いて、今日で満一ヶ月になります。短いようで長く、長いようで短く感じます。

さて、『』と言えば、満二十歳とかいう年齢の数え方、正しく(法律上)は誕生日に一歳加算されるのではなく、誕生日の前日にカウントアップされているということをご存知でしょうか?
例えば、くりまんじゅうの誕生日が11月21日だとすると、時計の針が、前々日の11月19日から前日の11月20日になった瞬間に、くりまんじゅうは一つ歳をとってしまうということです。

もう十年以上前の話ですが、まだくりまんじゅうがパソコン関連の書籍を書いたり、ソフトハウスのソフトウエア開発のお手伝いをしていた頃、ある市役所の方から相談を受けたことで、その事を知りました。

『ほとんどの全てのソフトウエアの年齢関数の仕様が間違っていて困っています。パラメーターで正しく年齢が計算出きるように変更できないでしょうか?』

相談の内容はそんなものでした。

『年齢関数の仕様が間違ってる…?』
最初はその意味が分からなかったのですが、改めて詳しく話を聞いて調べてみたら、納得でした。

年齢は『年齢計算に関する法律』で(明治35年12月2日法律第50号:施行明治35年12月22日 )定められており、

『年齢は,「出生の日より起算」(年齢計算ニ関スル法律第1項)し,出生日の応答日の前日の満了をもって年齢が加算される(同法第2項)』

と決められていたのです。

例えば、選挙権が発生するのは満二十歳、確かにいつ二十歳という年齢になるかは、一日違いでも大変重要です。(厳密に言えば、公示日、告示日に満二十歳でなくても、「年齢計算に関する法律」に基づき、投票日翌日までに二十歳の誕生日を迎える有権者には選挙権がありますが…)

また、満七十歳で満期になる生命保険なども、一日違いで大騒ぎになるでしょう。(その為、保険会社は一般的に考えられている誕生日に年齢を加算する方法を採用している場合が多いそうですが…)
満一年とは一年が満ちたこと。となれば、確かに、誕生日は一年と一日目です。

そう言われれば、殆どのソフトウエアの年齢計算が誕生日にカウントアップされる仕様になってます。(最近の事情は知りませんが、多分、今でもそうでしょう…)法律を厳密に扱う仕事では、致命的なミスが起きる可能性もあります。

と、同時に、くりまんじゅうがそれまで『不思議』に思っていた疑問も解消されました。それは、

『なぜ、学校の学年区分は誕生日が3月31日でなくて、4月1日までなのか?』

皆さんは、疑問に思ったことはありませんか?
有名人で言うと、例えば元ジャイアンツの桑田真澄選手。彼は43年4月1日生まれですが、42年8月生まれの清原選手と同級生です。4月1日は前の学年、そして、4月2日生まれの人から、次の学年に編入されるのです。

けれど、年齢の仕組みが分かれば、なるほどです。要するに4月1日生まれの人は、3月31日に既に満6歳になっているので、小学校へ入る訳なのです。

誕生日が来て、「また歳とっちゃった!」なんていう人がいたら、言ってあげてください。『大丈夫、もう、昨日歳とっちゃってるから…!』って!(笑)

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昔、このネタ、どっかで書いたような…

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