2007-10-06

庭造り

 子供の頃から三十代の後半まで、くりまんじゅうの一番苦手な分野というと「植物」でした。

 興味がなかったというのはもちろんですが、当時、花を見て名前が分かるとすれば、「バラ」「チューリップ」「たんぽぽ」「ユリ」あたりまでで、「カーネーション」や「すみれ」になるともはや???という状態でした。
 樹木となれば、「あの木なに?」と聞かれて、答えられるとすれば「桜」くらい。しかし、それも春の花が咲いている時期だけ。(もっとも、花が咲いている桜を「なんの木?」って聞くヤツなんて日本にいませんけど…(汗))
 それと、小学校に大きなシンボルになる「大イチョウ」があったので、唯一、それがわかった程度です。(けれどこれも、冬場、葉が落ちてしまったら分からない)

 そんなくりまんじゅうがガーデニングに目覚め、庭造りを始めたのは六、七年程前のことでした。切っ掛けはホームセンターへ行き、張りレンガのディスプレイを見てからでした。

 「あんなのうちのブロックに張っちゃう?」
 「いいよね。あんな風だったら・・・」

 くりまんじゅうとぶ~この会話です。くりまんじゅうの家の周りはふる~いよくある灰色ブロック塀に覆われていて、なんともかっこ悪いのです。

 「でも、どうにするんだろ?素人でもできるかな・・・」
 「大丈夫。YOU。ヤっちゃいなよ!」
 (と言ったかどうかは定かでないけど…ぶ~この眼はウオントそうに見えました)

 しかし、前途多難です。レンガや石を張るにしても積むにしても、当時は「セメント」と「モルタル」と「コンクリート」の違いすら分からなかったのですから・・・
そこで、まずはネットで勉強です。個人のサイトも役に立ちましたが、四国の左官業組合の青年部のホームページなんかも、凄く勉強になりました。
同時に、「DIY」関係や「庭造り」関係、また「ガーデンデザイン」なんて書籍を片っ端から買い捲り、血眼になってねじり鉢巻です。
 「よっしゃ、だいたい分かった」
 「だいたい」がミソでありウソです(笑)。全然、分かってませんでした。

 次に設計図の作成。机上でデザインするのは自由ですが、それが実際に作れるかが重要ですので、試行錯誤です。

 で、これが最初に書いた設計図です。

 くりまんじゅうの家の庭ははっきり言って狭いです。高台にあり、南を向いていて日当たりはいいのですが、いわゆる狭小庭というより家のまわりの通路です。 また、それまで土が剥きだしだったので雨が降ると靴が泥だらけになるので、床は石張りを基本としました。

 さて、それから施工が始まったのですが、くりまんじゅうの家はどこにも道路に面していないので、とにかく資材の搬入が大変でした。砂、砂利、セメント、レンガ、石、木材、こいつら異様に思いのです。

 汗だくだく、血圧軽く200を突破させながらの運搬作業です。

 作業はもっぱら平日の早朝、朝、日が昇ると同時に作業を始め、出社時間までに終わりにしました。3,4時間で区切りが付く作業量をあらかじめ決めておきます。それというのも、セメント工事は一度始めてしまうと、また後で・・・とうわけにいかないからです。
 そして、時間が掛かる作業はお休みの日になります。
 使用する資材も置いておく場所もないのでその都度買いに行きました。レンガとかホームセンターに欠品になると一週間以上待ったりして・・・

 結局、完成するまで半年くらい掛かりました。

 これは完成して半年くらいした頃です。


▲ 東の入り口から

▲ 廃棄ステンレス風呂を埋め込んだ池

▲ 西の入り口


 そして、これは上の写真をほぼ同じ角度から写した最近の庭です。 五年の歳月を感じます。



 庭が出来ると俄然、植物に興味がわきだして四季折々に寄せ植えなんて作ってます。

 実際に経験してみて、素人造園家が庭造りを成功させる方法をここに伝授します。(って偉そうに…)

  • デザインは直線を極力使わずRを多用する。
  • なるべく細かくデザイン変化をさせる。
  • 使用材は可能な限りいいものを使う。

 その理由はまた後で!

9 件のコメント:

  1. すごすぎて、もう写真見て叫びました!
    『すっごぉーーーーい☆☆☆』
    子供が私の叫び声に『どうしたの?』と聞きに来たほどです。多方面に深い好奇心と、それを達成させる能力があるんですね!やきまんじゅうには全くない才能です。素晴らしいです。

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  2. いわゆる「器用貧乏」というヤツかもしれません。
    でも、小学生の時は大工さんになりかったという夢もあったようです。
    ちなみに、幼稚園の頃は「バキュームカー」の運転手でした。(笑)

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  3. そうですか・・・(笑)         山登り、ガーデニング、リフォーム、などなど・・・私の母も大好きなので、幼少時のくりまんじゅうさんを知る母にもこの感激のブログの話をさせていただきました。そうしたら・・・『くりまんじゅうさんみたいな人と結婚したら良かったねぇ~』と残念そうに話していましたよ(笑) ぶーこちゃんうらやましい!!!

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  4. 入口?のこでまりだと思いますが、すてきーーー!お見事!

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  5. >『くりまんじゅうさんみたいな人と結婚し
    >たら良かったねぇ~』と残念そうに話して
    >いましたよ(笑)

    いえ、もし、そういうことでしたら、くりまんじゅうはお母さんと結婚したかったです。(笑)
    そうなれば、やきまんじゅさんは「娘」です。ビシビシ躾けます。

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  6. >入口?のこでまりだと思いますが、

    すみません。
    これは、こでまりではなく、白のモッコウバラです。農協で買って来たときには「黄モッコウ」とラベルには書いてあったのですが、花が咲いたら、「白モッコウ」でした。
    既にモンスターのようになってます。
    この冬の剪定が悩みの種です。

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  7. バラなんですね・・・日頃からかわいがって育てているんですね。


    (笑)
    はい、娘にしてください!

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  8. >バラなんですね・・・日頃からかわいがって
    >育てているんですね。

    地植えにして、三年ほど、あまり可愛がってあげていないのに(^^;、物凄い勢いで成長しています。
    蔓性の植物はとにかく「強靭」です。虫にも病気にも非常に強いです。一般のバラに比べたら、10分の1も手間が掛かりません。
    ただ、大きくなりすぎるのが困りモノです。
    また、四季咲きでもないので、綺麗なのも春の短い間だけです。夏はまさにモンスターです。

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  9. そうなんですか・・・
    全く詳しくありませんが、バラって手がかかりそうってイメージだけどモッコウバラは違うんですね!でもあれだけの植物を素敵に維持するのはやはり愛情込めて育てられてるのでしょうね。

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