2007-10-15

ぶ~ことの会話(ビーフシチュー編2)

とりあえず、たまねぎを無塩バターで飴色になるまで炒めます。レンジで加熱しているのでだいぶ楽ですが、実際、生からこがさないように炒めるとなると気が遠くなるほど時間と手間が掛かります。
炒め終わったら、圧力鍋を取り出して、既に炒めておいた肉とたまねぎ、そしてトマトピューレを入れて、赤ワインを一本まるごと注ぎます。

「えっ、そんなに入れるの?」
「うん…」
大丈夫?」
「何が…」
「うん、なんでもない…」

煮立ててアルコールを軽く飛ばし、アクを適当に取ってから、圧力鍋の蓋を閉めます。中弱火程度に火を整え、蒸気抜きが作動し始めたので、
「30分くらいこのままにしておいて」と言うと、
「30分も!大丈夫?」と、
またぶ~こが訝しそうな顔を向けてきました。
「大丈夫だよ」
くりまんじゅうはそう言って居間の方に戻ったのですが、ぶ~こは圧力鍋が気になるらしく、火を弱めたり、時折、蒸気を抜いてました。

「ダメだよ。蒸気抜いちゃあ…圧が落ちちゃうから…」
声を掛けると、「分かってる!」と返事をしますが、とっても気になる様子でした。

やがて、部屋中にイタリアンレストランのような匂いが充満し始めました。
「ねぇ、いい匂いがしない。なんか、本物っぽい匂いがする」
ぶ~こがウキウキした様子で、鼻をクンクンさせています。
そろそろかな、とまた台所へ移ったくりまんじゅうは、コンロの火を止め、圧力釜の蒸気を抜きました。

熱いから気をつけてね!」(すかさず、ぶ~こが叫びます)
「圧力釜から抜け出る蒸気ってあまり熱くないんだよ。ほら!」

シューっと噴き出る蒸気の上に手をかざして見せます。実際、噴出し口から20cm離れると殆ど熱くありません。こわごわ手を出したぶ~こも、「ほんとだ!何で?」と言いました。

圧が無くなり、蓋を開けると、ぶ~こが中を覗き込みます。
う~ん、いい感じ!さっ、味見、味見」
「あ…味見って… まだ、何も味付けしてないよ」
「いいの。とにかく味見!」
スプーンですくって何度もぶ~こは食べてました。
(絶対、美味くないはずなのに…)
予想通り、美味しいとも不味いとも意思は表明しませんでした。

「これから、どうするの?」
「とりあえず、昨日作ったやつをこれに加えようよ」
そう言って、くりまんじゅうが別鍋に入れ替えておいた「ビーフシチュー」をお玉で救い始めると、
あっ、それ私がやる!やらせて!」
とぶ~こが手を出して来ました。
ふと見るとそのビーフシチューにはローリエがしっかり入ってます。
(そういうのはちゃんと入れてるんだ…)では、お任せします。

「さて、どうなったかな?」
ぶ~こが、スプーンで味見を繰り返します。
「う~ん。味、薄い気がする」
そりゃ、そうです。何の味付けもしてないベースに、昨日のビーフシチューを入れたのですから…

デミグラスソースを一缶加え、ブイヨンで味を強め、トマトケチャップを入れ、塩、胡椒して、一度味見をしてから、
リンゴある?」と聞くと、「リンゴ入れるの?」とぶ~こはまた少し怪訝な顔をしました。
「すりおろして入れちゃう」
「ふ~ん」(なぜか少し不満そうです)

最後にほんの少し、蜂蜜の代わりに「りんご糖」シロップと「にんにく」エキスを隠し入れて…
一応、ビーフシチューのリフォームの完了です。

(冷蔵庫にサワークリームとかはありませんでした)

「一度、冷まして、食べる前にもう一度火を入れるといいよ。さめることで味がまるくなるから…」
「は~い!」
と言って、また、味見をするぶ~こでした。
くりまんじゅうも小皿に少しよそって、居間で味見!
「うん、なかなか美味しいじゃん!」
酸味が利いた味とともに、ホロホロと口の中で崩れとける肉もちょうどいい具合です。

「やっぱり、さすが、困った時のくりまんじゅうだよね」

キッチンから居間に来たぶ~こが言います。

(…とほほほ… まいった、まいった!)

けれど、褒められて、内心嬉しくないわけでもない、くりまんじゅうでもありました。
まあ、めでたし、めでたし… です。

---------------------------

けど、多分、あの量は10人前以上はあります。一体全体、どうするんでしょう…

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

Powered By Blogger