2007-10-16

ニュージーランド・2

『マウントクック国立公園』

テカポ湖で受けた感動の衝撃を覚めやらぬまま、次に向かった先は「マウント・クック国立公園」でした。
ニュージーランドにある20の3000mを超える山々のうち、アスパイアリング山を除く19の山がこの公園に位置しています。
最高峰は標高3754mのクック山(アオラキ)。富士山とほぼ同じ高さです。
その山頂は、年間のほとんどが雲に覆われ、その全貌を見られることは少ないと言われるクック山ですが、この日の天気はまさに快晴、言葉では言い表せないような美しい姿を見せてくれました。



ユネスコの世界遺産(自然遺産)にも登録されている「マウントクック国立公園」は自然環境に配慮し、周辺には人家は一切ありません。最寄の町まで65kmほど離れています。公園内にあるアオラキ・マウント・クック村は、宿泊者の為のホテル、また従業員やガイドなどのみが暮らす施設が許可されているそうです。公園内に入る人数制限もされていると言う話も聞きました。

クック村に到着すると、この地域の唯一の一般宿泊施設であるといってもいい「ハーミテージホテル」のパノラマレストランでお昼を食べました。
ホテルの標高は700m強ですので、およそ3000mの岩の壁が目の前に聳えています。そんな絶景を目の前に見ながら、美味しい食事が出来るとても洒落た大人レストランでした。

「ハーミテージホテル」
http://www.hermitage.co.nz/japanese/



食事の後は、氷河を見る為に近くの飛行場に向かいます。そこでセスナに乗ってタスマン氷河へと飛ぶわけです。

もちろん、くりまんじゅうは「セスナ」初体験。それもパイロットの隣に乗せられましたものだから、大変でした。セスナってすごくチャチなんです。風に煽られガタガタ揺れるんです。遊園地のアトラクションよりリアルで怖いです。実際、かなりビビりました。



サザン・アルプスにある山々は100万年未満の比較的最近に形成されたものであり、今でも成長を続けているそうです。
セスナはその氷河の雪上に着陸します。まさに強行着陸って感じです。

ぬおおぉぉぉ…」

余りの恐怖に、声を上げてしまいました(苦笑)。


(実際、その何日か後、悪天候に強行飛行したセスナは落ちてしまって、全員死亡というニュースをテレビで見ました)


これがくりまんじゅうたちを乗せてきたセスナです。着陸に成功すると思わず隣にいたかっこいい白人のパイロットさんに「GOOD JOB」と声を掛けてしまいました。 (飛行中の写真はないです(^^;)


タスマン氷河は全長27kmのまさに巨大な「動く大地」です。少しずつ谷間の岩肌を削り取りながらゆっくりと動いているそうです。日本にいたら、ありえない世界です。
視界は抜けるような青と白の世界。(ただ、眩しすぎてサングラスなしではいられませんが…)

マウント・クック国立公園は約700km²の広さをもち、温暖化が進む今も総面積の40%が今も氷河に覆われているそうです。中でもクック山の東側に位置するタスマン氷河は温帯地方で最大の氷河だという説明を受けました。
けれど、温暖化は非常に問題で何十年後かには「氷河」はなくなってしまうかもしれないというような説明もガイドさんから受けました。(あれからしばらく経ってますので今はどうなっているのでしょう)

ここも素晴らしい場所でした。
スケール感のある素晴らしい景色にただ見惚れました。

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セスナを降りて、飛行場で添乗員さんと話していた時、「今日、妻の誕生日なんです」と言ったら、その日の宿泊ホテルの部屋にこんな花束が届いていました。



やるな!JTB
 

2 件のコメント:

  1. 大自然の中に時々身をおくことは、その雄大さ、自然界の厳しさに、自分は日頃小さい事にくよくよ悩んだり、つまらない人間だったと振り返ることもでき、かつ勇気ももらえますよね。やっぱり行きたくなりました。


    でも、セスナ機だけは勘弁して~~~!コワイ!!

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  2. たった一度の海外旅行経験ですが、くりまんじゅうはその時、思ったことがあります。

    十代の頃、いや二十代前半でもいい、もし、その頃、こんな経験をしていれば、今の自分はどうなっていただろう?って…

    いや、それも年齢を重ねたから、そう思えるのかもしれませんが、それでも「可愛い子には旅させろ」の意味が実感として分かったような気になりました。

    ニュージーランド、他は知りませんが、本当にいいところです。特に歳をとってから、行くのがいいと思います。自然以外何もない、刺激のないところが凄く「刺激的」です。

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